これはDeafEngineers Advent Calendar 2022の20日目の記事です。
デフエンジニアの会はデフ(=ろう・難聴=聴覚障害者)のエンジニア、また、聴者(=耳が聴こえる人)エンジニアで構成されているグループです。
みなさんこんにちは、湘南生まれの横浜育ち、新しもの好き「てん」です。
よろしくおねがいしますb
はじめに
デフエンジニアの会アドベントカレンダーに参加するとしたら、何がいいだろうと思いながら、仕事机上を眺めていたら・・・そうだ。
Amazonから出ている「Echo Show」について書こう!と思い立ちました。
「Echo Show」とは
Amazonから発売されているモニター付きのスマートスピーカーです。
音声での指示を出すと、質問に答えてくれたり音楽をかけてくれたりとで様々な動作を実行してくれるもので、よく海外の仕事机でパソコンとモニタと一緒にEchoShowが並んでいておしゃれな感じでおいてあるのをインスタ等でよく見かけます。
・・・とここまで書いたら、我々聴覚障害者にとって縁のないもののように思います。
ところがEcho Showには「ユーザ補助」機能があり、聴覚をサポートする機能がついているのです。
その機能を有効にしてみると、思いのほか活用できたので、ご紹介したいと思います。
Echo Showの使い方についてはありふれているので、ここでは聴覚障害者向けに最適な設定について留めておきます。
Echo Showは5インチ、8インチ、10インチ、15インチの4つがあり、私は「Echo Show 8」を用いています。
聴覚障害者向けの設定とは
通常の画面は、こちら
画面をタップすると上の方に「∨」が出てくるので、指でスライドさせると、設定画面が現れます。
右側画像左上の「設定」をタップすると、メニューが出てくるので、下の方までスクロールさせると「ユーザ補助」が出てくるので、タップします。
ユーザ補助の設定画面が出てくるので、下の方にスライドしていくと「聴覚」の項目が出てきます。
「字幕」をタップすると、以下の画面が出てくるので、「すべての字幕」にチェックをいれて有効にします。
下の方にある「字幕サポート」の設定をタップすると、以下の通りテキストサイズと色が設定できるので、好みに合わせて設定します。
次に「タップでAlexa」の項目でスライドボタンを右にスライドすると、タップボタンの説明が出てくるので、次へボタンをタップすると有効になり、画面上にタップボタンが出てきます。
※タップボタンはすきなところに置くことができます。
最初の通常の画面にタップボタンがついていることが確認できます。
いろいろ遊んでみる
タップボタンをタップすると、以下のメニューがでてくるので、あらかじめ設定したショートカットや音声代わりに文字をいれることで様々動作を実行することができます。
もちろん実行結果内容が音声とともに字幕で出てきます。
「シンプル時計」
「NHKニュース」
「シンプルカレンダ」
「天気」
「Alexaに話しかける」をタップすると、文字入力画面がでてくるので、聞きたいこと入力し送信ボタンをタップすると字幕とともに結果が出てきます。
※ここでは「今年の漢字は」と入れてみました。
※Bluetooth接続でキーボードにつないで文字入力することもできるようですが、いま現在の時点では日本語キーボードには対応されていないようです。。
使えるようになると便利なので、早く対応してくれないかな?>Amazon
上記のシンプル時計、シンプルカレンダ等はスキルと呼ばれているもので、スキル開発者が作成し公開されているものが、下記URLにいろいろ載っています。
これは便利だなと思ったら有効にすることで、利用できるようになります。
◎アレクサ スキル https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4788676051
かなり応用の幅が広がり楽しめるので、みなさんもぜひお試しください!
今後の計画
・・・実はEchoShowを取り入れたのが昨年12月でちょうど1年、他にもいろいろチャレンジしようと思っています。
・アレクサスキルを自作してみる
→ 視覚情報を取り入れ聴覚障害サポートができるものの開発
・スマートホームを取り入れてみる