概要
メタバースのシステムを構築するにあたって、必要な要素は様々です。
それぞれの要素に必要な技術も付随します。
この記事では要素とそれをささえる技術について調べたメモになります。
メタバースの定義
メタバース (英: Metaverse) は、コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指す。
引用元:wikipedia
メタバースの定義にあてはまる作品(個人的な見解)
- レディ・プレイヤー1(映画)
- フォートナイト(ゲーム)
- Zepeto(SNS)
要素
3D空間
一番ベーシックな要素になるかと考えられます。プレイヤーが行動するベースとなる空間です。
技術観点ではUnityのアセットを利用するのが手っ取り早そうに思えます。
ZENRINから出てるこの都市モデルデータはおもしろそうですね。フォーマットはFBXというファイル形式のようです。
基本的にはアプリ側にデータが格納されてるイメージでしょうか?例えばユーザーが何か物を配置した時に他ユーザーにどのように情報更新をプッシュするのか別途調べたいと思います。
アバター
ユーザーの仮の姿です。なりたい自分になれるのが魅了ですね。
着せ替えや容姿の変更が主な機能かと思います。
モーションデータや位置データ、ステータス等のデータがクラウド上で同期させる必要がありそうです。
顔や体の動きを実際の人物のカメラからキャプチャーする場合は認識機能が必要になってきます。
通話
ビデオでの通話は不要ですが、音声での通話はあったほうが便利ですね。
WebRTCやPaaSを活用した実装が考えられます。匿名性が必要であればボイスチェンジャー機能も欲しいところです。
より没入感を求めるのであれば、ノイズキャンセルや空間オーディオ等の高度な技術が必要になります。
チャット
通話が苦手な人はチャットでのコミュニケーションが多くなると思います。
履歴も残るのでチャットのほうが音声通話よりも利点がある場面もでてきます。
基本はWebSocket使ったpub/subになるかと思いますが、利用シーンでは負荷を考える必要があります。
(大量なチャットが流れてくる等)
仮想通貨
仮想空間上での売買に必要な通貨です。技術的には一番複雑で慎重に扱うべき要素になりそうです。
関連する技術のキーワードとしてはブロッックチェーン,NFTになります。
ブロックチェーン=仮想通貨と勘違いしそうですが、あくまでブロックチェーンは台帳の概念なので仮想通貨とイコールにはならないと思います。
個人的な疑問としてはメタバースの通貨=ブロックチェーンをベースにした運用=ビットコインみたいなイメージがありますが、普通にクレジットカード等でそのシステムで定義した通貨を購入というのもありえるのでは?と悩んでしまってました。
ですが、NFTの登場でデジタルデータの「固有性」を担保する概念が発生したため、クリエータの支援という観点からもメタバース上の仮想通貨=ブロックチェーンをベースとするというのに納得できます。
人工知能(AI)
仮想空間とはいえ、法令やモラルを守る必要があります。人の手によって番人をすることは現実的ではないと考えられます。
AIを用いて通話内容や、チャット内容を分析の上、違反が無い事をチェックする必要があるかと思います。
技術的には音声データからの文字起こし、文章の解析が考えられます。