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Seeed Studio XIAO nRF52840 Sense とEdge Impulseで姿勢推定する

Last updated at Posted at 2023-12-26

姿勢推定

機械学習に興味があり、Seeed StudioのXiao nRF52840 Senseを入手したので、今更ながらチュートリアルがてら機械学習(Edge Impulse)を試してみることにしました。

基本、こちら のチュートリアルをなぞっています。

1. ハードウェアについて

今回はとりあえず触ってみようということで、チュートリアルにあるケースやバッテリー、ディスプレイは接続していません。
正真正銘、Xiao nRF52840だけで行っています。
電源もPCから繋がったUSB-C経由です。

使用するソフトウェアのインストール

ライブラリは

またEdge Inpulseが使えるように

  • Node.js v12以上
  • Arduino CLI
    - The Edge Impulse CLI
    も必要です。
    Edge Impulse CLIは
    npm install -g edge-impulse-cli
    でインストールします。

Edge Impulseと接続

Edge ImpulseとXiao nRF52840を接続します。
image.png

USB-CでPCとXiao nRF52840を接続した後、
Edge Impulseにログインして、
プロジェクトを作成します。

スクリーンショット 2023-12-26 16.04.58.png

(チュートリアルではこの後にどういうタイプのデータを扱うのか聞かれるのですが、そのステップはありませんでした)

ライブラリとサンプルスケッチを取得

データのトレーニングをおこなうため、
Download Seeed_Arduino_LSM6DS3 LibraryのライブラリをZIP形式でダウンロードし、
その後Arduino IEDで
スケッチ>ライブラリをインクルード>.zip形式のライブラリをインストール
でダウンロードしたZIPファイルをインストールします。

その後、下記のコードを入力します。

// XIAO BLE Sense LSM6DS3 Accelerometer Raw Data 

#include "LSM6DS3.h"
#include "Wire.h"

//Create a instance of class LSM6DS3
LSM6DS3 myIMU(I2C_MODE, 0x6A);  //I2C device address 0x6A

#define CONVERT_G_TO_MS2 9.80665f
#define FREQUENCY_HZ 50
#define INTERVAL_MS (1000 / (FREQUENCY_HZ + 1))

static unsigned long last_interval_ms = 0;


void setup() {
  Serial.begin(115200);
  while (!Serial)
    ;

  if (myIMU.begin() != 0) {
    Serial.println("Device error");
  } else {
    Serial.println("Device OK!");
  }
}



void loop() {
  if (millis() > last_interval_ms + INTERVAL_MS) {
    last_interval_ms = millis();
    Serial.print(myIMU.readFloatAccelX() * CONVERT_G_TO_MS2, 4);
    Serial.print('\t');
    Serial.print(myIMU.readFloatAccelY() * CONVERT_G_TO_MS2, 4);
    Serial.print('\t');
    Serial.println(myIMU.readFloatAccelZ() * CONVERT_G_TO_MS2, 4);
  }
}

このスケッチを実行することで、シリアルモニターで加速度のロウデータを取得できます。

edge impulseに接続するため、ターミナルで下記コードを実行します。

edge-impulse-data-forwarder

するとターミナル上でログインを促されるため、
Edge Impulseのアカウントでログインを行います。

スクリーンショット 2023-12-19 17.08.50.png

ちなみにこの際、Arduino側は一度切っておきましょう。
画像でFaied to connectしているのはそのせいです。

またnrf52のライブラリを使おうとしたところ、権限の問題でCompilation errorが出ており、
そちらは adafruit-nrfutil の権限を変更すると動くようになりました。

その後、3軸センサーのそれぞれの値の呼び名、デバイス名の入力を求められるのでそちらも適宜入力します。
 スクリーンショット 2023-12-19 17.09.59.png

これでEdge ImpulseとXiaoを接続できました。

挙動のサンプリング開始

Edge ImpulseのData acquisition ページへ行きデバイスとの接続が正常に出来てるか確認します。
ページ右側にデバイス名が出ていれば成功です。
スクリーンショット 2023-12-19 17.11.12.png

ページ右側で取得するセンサーを選択した後、
これからサンプリングする挙動の名前をつけます。
上下運動から設定するため up and downと入力します。

Sample lengthはチュートリアルと揃えて20000msとしました。
Start sapling ボタンをクリック後、サンプリングが開始されるので、
20秒間、Xiaoを上下に振り続けます。

20秒経過すると、取得したデータのグラフが右下に表示されます。
スクリーンショット 2023-12-19 17.12.31.png

このデータを適切な単位で分割するため、グラフ右上の3点リーダから Split sample を選択します。
スクリーンショット 2023-12-19 17.12.54.png

サンプルの分割は、一回ずつの挙動を適切な範囲で選択して上げる必要があります。
(僕はここで適当にやりすぎてサンプル入力を何回もするハメになりました)

スクリーンショット 2023-12-19 17.12.59.png

最終的には20秒間に1秒1回ずつ上下運動を取得し、1秒ずつ分割することで精度もよくなりました。
その後、同じように

  • 左右運動(left and right
  • 時計回り(clockwise)
  • 反時計回り(unticlockwise)
    も入力し、分割していきます。

機械学習モデルを構築

ダッシュボードに戻り、画面下部の Perform train / test splitをクリックします。
確認がでるのでConfirmします。

スクリーンショット 2023-12-23 1.32.15.png

サイドバーからCreate impulseをクリックし、
Add a processing block -> Spectral Analysis -> Add a learning block -> Classification -> Save Impulse

の順番で選択していきます。

スクリーンショット 2023-12-23 1.34.37.png

サイドバーのSpectral features から Save parameters をクリック
ページ上部の Generate featuresからページ下部のGenerate featuresボタンをクリックします。
スクリーンショット 2023-12-23 1.38.19.png

するとこんな感じで、各データの分布図が表示されると思います。

スクリーンショット 2023-12-23 1.40.26.png

サイドバーの Classifierから Start training をクリックします。
処理が終わると、画面右下にAccuracyが表示されるはずです。
この値が65%より低いと精度がかなり悪くなるので、サンプル回数を増やしてみてください。

スクリーンショット 2023-12-23 1.46.25.png

Arduino用のSketchをデプロイ

サイドバーの Model testingから Classify allをクリック
スクリーンショット 2023-12-23 2.05.46.png

ここでもAccuracyが低い場合はサンプル回数を増やしてみましょう(画像はAccuracyが低い例)

問題なければ
サイドバーの Deploymentから SELECTED DEPLOYMENTArduino Libraryを選択し。
Buildボタンをクリックします。
ZIPファイルがDLされるのでそのファイルを
スケッチライブラリをインクルード.zip形式のライブラリをインストール
でインストールします。
こちらのファイルをダウンロードし、Arduino IDEで開いたあと、
冒頭にある
#include <XIAO-BLE-gestures-inferencing.h>のライブラリ名部分を先程インストールしたライブラリ名に置き換えます。

成功

プログラムを実行後、XIAO nRF52840 Senseを動かしながらシリアルモニターを確認しましょう。
画像のように姿勢が推定されていれば成功です!

(left and rgith、up and downの確度が高まっている状態)

スクリーンショット 2023-12-24 15.04.11.png

感想

機械学習、よくわからなすぎて手を付けられていなかったのですが、Edge Inpulseは簡単に触ることができてよかったです!
他のデバイスでも試してみようと思います。

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