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【初心者向け】Windows11でgccを使えるようにする(2024.11現在)

Last updated at Posted at 2024-11-12

万年初心者の備忘録です。
今回は、C、C++のコンパイラを使えるようにする方法について。

ダウンロード

Windows11にMinGW-w64をインストールすることで、コンパイラであるGCCを使えるようになります。

MinGW-W64-binariesをインストール:https://github.com/niXman/mingw-builds-binaries

gcc_installer.png

画像内:矢印のリンクをクリックすると、インストーラがダウンロードできます。

インストール

ここからは、重要なところ以外はサクサク行きます。

ダウンロードした.exeファイルを起動すると、以下のような画面が起動します。

gcc01.png
↑ Nextをクリック

gcc02.png
↑ デフォルトのままNextをクリック

gcc03.png
↑ 64bitを選択し、Nextをクリック

特に理由がない限り、64bitを選択してください。

gcc04.png
↑ デフォルトのままNextをクリック

gcc05.png
↑ デフォルトのままNextをクリック

gcc06.png
↑ デフォルトのままNextをクリック

gcc07.png
↑重要。STOP

ここが一番重要です。
ここはデフォルトのままでもいいですが、必ず C:/ などから始まるアドレスをコピー&ペースト でメモ帳などに写しておいてください。

このあとの動作確認、PATHを通すときに使います。

補足

ここって何してるの?

MinGW-W64そのものを入れておく場所(ディレクトリ)を決めています。
あとで「使いたいからどこに入れたのか教えて!」となるのです。これをPCに教える作業が「PATHを通す」です。

動作確認

ひとまず、うまくMinGW-w64をインストールできたか確認します。

コマンドプロンプトを起動する

win11_taskbar.png

  1. ↑のwindowsマークを押します
  2. 「アプリ・検索・ドキュメントの検索」バーに「コマンドプロンプト」と入力します
  3. コマンドプロンプトを起動します

もしくは

  1. WindowsキーとRキーを同時に押す
  2. cmdと入力してOKボタンを押す

でもコマンドプロンプトが起動します。

ディレクトリを移動する

cmd.png

上のような真っ黒な画面(コマンドプロンプト)が開きました。
次は、コマンドプロンプト上でMinGW-w64が入っている場所(ディレクトリ)まで移動します。
(例1、例2を参照ください)

ここで、メモ帳に写しておいたアドレスを使います。

例1を開く
  • C:\Users\tenn\appsというアドレスにMinGW-w64をインストールした(メモ帳にはC:\Users\tenn\appsと書いてある)
  • コマンドプロンプトには、C:\Users\tenn>とかいてある

このようなとき、以下の手順でコマンドプロンプトに入力します。

  1. cd apps + Enter
  2. cd mingw64\bin + Enter

これで、MinGW-w64が入っている場所(ディレクトリ)まで移動できました。

例2を開く
  • C:\Users\tenn\appsというアドレスにMinGW-w64をインストールした (メモ帳にはC:\Users\tenn\appsと書いてある)
  • コマンドプロンプトには、C:\>と書いてある

このようなとき、以下の手順でコマンドプロンプトに入力します。

  1. cd Users\tenn\apps + Enter
  2. cd mingw64\bin + Enter

これで、MinGW-w64が入っている場所(ディレクトリ)まで移動できました。

確認(バージョンチェック)

ディレクトリの移動は正しくできましたか?
メモ帳にコピー&ペーストしたアドレスと、コマンドプロンプトの左側のアドレスが一致すればOKです。

\(バックスラッシュ)と¥(円マーク)は同じ意味です。どちらが表示されていても大丈夫です。

ここまでできたら、バージョンの確認をします。

コマンドプロンプトに、gcc -vと入力します。

cmd_versioncheck.png
画像のようにバージョンが表示されたらOKです。
無事、MinGW-w64をインストールできていることが確認できました!

PATHを通す

ここまでで、ひとまずコンパイラをPCに入れることができました。
しかし、PATHを通さないと、コンパイラは使えません。

あと少し、頑張りましょう。

PATH_1.PNG

1.PCの設定を開く
2.システム をクリック
3.バージョン情報をクリック

PATH_2.PNG

4.システムの詳細設定をクリック

PATH_3.PNG

5.環境変数をクリック

PATH_4.PNG

6.「システム環境変数」内の「Path」を選択
7.編集をクリック

PATH_5.PNG

8.新規をクリック
9.PATHを追加する

ここで入力するPATHは、
メモ帳のアドレス\mingw64\bin

例えば
C:\Users\tenn\appsというアドレスにMinGW-w64をインストールした (メモ帳にC:\Users\tenn\appsと書いてある)場合、C:\Users\apps\mingw64\binと入力します。

10.OKをクリック

動作確認

ここまでで、どの場所(ディレクトリ)からでもGCCコンパイラを呼び出せるようになりました。
試しに、テストコードをコンパイルしてみましょう。

HelloWorld.c
#include <stdio.h>
int main(){
    printf("Hello World.\n");
    
    return 0;
}

このコードを「HelloWorld.c」という名前のファイルに貼り付けます。

test1.png

↑メモ帳に貼り付け、名前を付けて保存した状態。
HelloWorld.c.txtなどにならないように注意。

次に、コマンドプロンプトを起動し、「HelloWorld.c」を保存した場所までディレクトリを移動します。

「HelloWorld.c」を、
C:(ホームディレクトリ)の中にあるDocumentsフォルダの中にあるCprogramというフォルダの中に保存したとします。
このアドレスはC:\Documents\Cprogramです。

コマンドプロンプトの左側に C:\と書いてあるとき、cd Documents\Cprogramとコマンドプロンプトに入力すれば、「HelloWorld.c」のあるディレクトリに移動できます。

コンパイル&実行

ここまでできたら、コマンドプロンプトに
gcc -Wall -o helloworld HelloWorld.cと入力してみましょう。
何も表示されず次の行に移行したら、コンパイル成功です。

ためしに、.\helloworldとして実行してみましょう。
Hello World.と表示されれば、きちんと環境構築ができています!

test02.PNG

gcc -Wall...って何?(補足)

gcc -Wall -o helloworld HelloWorld.cは、次の要素から成ります。

  • gcc : Cのファイルをコンパイルするよ
  • -Wall : コンパイルできれば良いので、余計な警告は出さないでね
    ↑正しくは、「警告を増やしてね」といった意味です。
    コメントにてご指摘をいただきました。ありがとうございます!
  • -o helloworld : 実行ファイルはhelloworld.exeという名前にしてください
  • HelloWorld.c : このディレクトリ内の、Helloworld.cという名前のファイルをコンパイルしてね

おわりに

C/C++の環境構築、めちゃめちゃ苦労しました。
初心者なのに最初が一番大変ってどういうことですか、って言いたくなります。
これから環境構築する方は、ぜひ参考にしてください。

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