Carthage は主に Homebrew でインストールすることが多いと思いますが、Homebrew で最新バージョンを使用できるまでにタイムラグあったり、特定のバージョンの Carthage を使用しなければならない場合に困ってしまいます。そんな時のために、Carthage を自分でビルドして利用する方法を紹介します。
Carthage のインストール方法
インストール方法は、Carthage の GitHub リポジトリの README に Installing Carthage という項目に下記4通りの方法が書かれています。
- Installer
- Homebrew
- MacPorts
- From source
この最後の From source が自分でビルドしてインストールする方法で、下記の通りです。
- Carthage リポジトリをクローンする
-
make install
を実行する -
/usr/local/bin
にインストールされる
簡単ですね。Carthage は Swift で実装されているため、Xcode がインストールされていればビルドすることができます。ただし現時点 (ver. 0.33.0) では Xcode 9.4 以降が必要です。
単純に Carthage バイナリをビルドする
上記のインストール方法にあるとおり、Carthage には Makefile が含まれており、その中に単純にバイナリをビルドするだけのターゲットも見つかります。ちょうど4月初にリリースされた ver. 0.33.0 からターゲットが変わっていますが、下記のとおりビルドすることができます。
- Carthage 0.33.0 以降は
make installables
を実行する - Carthage 0.33.0 未満は
make swiftpm
を実行する (少なくとも 0.30.0 以降はこれでビルドできるはず) -
.build
ディレクトリにビルドされた carthage バイナリができる
Carthage リポジトリから特定のバージョンのタグをチェックアウトすることで、特定のバージョンのバイナリをビルドして利用することができます。