PSPPとは
PSPPは統計解析のためのフリーソフトウェアである。GUIとコマンドライン操作の両方で利用することができる。C言語で書かれており、内部では数値計算にGNU Scientific Libraryを、プロットの描画にGNU plotutilsを使っている。PSPP は、商用の統計解析ソフトウェアのSPSSと同等の機能を実装することを目的として開発が進められている。
PSPPの開発プロジェクト(かつては "Fiasco" と呼ばれていた)は、SPSSのフリーなオープンソースの互換ソフトウェアを作り上げることを目的としている。SPSSのソースは公開されておらず、利用条件には厳しい制限とDRMが課せられているため、ライセンスを更新しなければ限られた期間だけしか使うことができない。それはおかしい、納得できない、とPSPPの開発者は考え、ライセンスの期限切れ以外はSPSSと同じ機能を持つソフトウェアを開発し、万人が共有、改良できるものにしたいと考えた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/PSPP より
PSPPを利用しようとしたきっかけ
SPSS は高価である。 学生版のライセンスでさえ、Amos とセットだと3万円以上する。
大学まで行けば使えるものの、片道90分ほどかかるので、できれば自宅で作業したい。
そこで以前に名前を聞いたことのある 無料で利用できる PSPP を評価してみることにした。
今回は「研究事例で学ぶ SPSSとAmosによる信じ・調査データ解析」の、データを使ってできることの確認と答え合わせしてみようと思う。
インストールしてみた
本家サイト https://caeis.etech.fh-augsburg.de/downloads/windows/latest-release/
からインストーラーをダウンロード、実行するだけ。
主な表示は特に日本語化することなく、最初から日本語であった。
起動すると、SPSSでおなじみの「データビュー」「変数ビュー」の画面が出てくる。
変数とデータを入力してみた
早速、Excel からデータをインポートしようとしたけどできない。
SPSS だと、直接 Excel形式のバイナリ(.xlsx) からインポートできるが対応していない。
手入力で試してみる。
データビュー
・Excel からのコピペで無事完了。
変数ビュー
・Excel からも、メモ帳のプレーンテキストからもコピペさせてもらえない。
やむなく手動で30個ほどやってみた。
CSVからのインポート
ここでようやく、インポート機能があることに気が付き、使ってみる。
Excel のデータを CSV に変換して、インポートしてみるとエラーに、プログラムが怪しい💦
念のためファイル名を日本語から英語に変更してみたら読み込めた。
変数ビューは問題なかったが、データビューの1行目に、なぜかゴミが入る。
基本統計量を出してみる
フロア効果、天井効果を確認するために、まず基本統計量を出してみる。 メニュー構成は似ていて迷わない。
なぜか空白のままだが、メニューから書き出しを選んだ瞬間に結果が表示される、プログラムが怪しい💦
ここから、平均±標準偏差を計算するために、SPSS だったら、
ダブルクリックして編集画面 → Excel にコピペ → 数式入力、条件付きセルで色分け
の流れになるが、PSPPでは
CSVファイルに書き出し → メモ帳で開いて「BOM付きUTF8」で保存 → Excel で読み込んで作業
に、なる。
「BOM付きUTF8」でないと読めないのは Excel が悪いけれども、面倒くさい💦
スクリープロットを出してみる
「分析」メニューに因子分析は無いが、「Factor Analysys」があるので選択して、オプションを開くとスクリープロットにチェックできるので出力してみる。
ここもなぜか空白のままだが、メニューから書き出しを選んだ瞬間に結果が表示される、プログラムが怪しい💦
因子分析をしてみる
スクリープロットを見て、3因子でやってみたい。 そして何はともあれプロマックス回転したい。
どこにもそれらしき設定がなく、検証終了💦
SPSS の結果表示
PSPP での、因子分析はあきらめて、SPSSで計算した結果の表示を試してみる。
因子分析した後に t 検定した結果を SPSSの表示形式(.spv)にしてあったが、読み込めなくて、、
こちらもファイル名を英数字のみに直したところ読み込めた、プログラムが怪しい💦
これは便利!と一瞬思ったものの、ここから編集できるわけでもないので、SPSS で PDFにしておけば良いのではないかということで、特に使い道はなかった。
結論
R と HAD で頑張ります!