MCUXpressoでのヘッドレス・ビルド
前から調べていたのだけど，ようやくその方法が判明した．
MCUXpresso IDEは，macOSではそのOS用のアプリケーション「MCUXpressoIDE.app」として提供されている．実は「MCUXpressoIDE.app」はアプロケーションに必要なファイルを格納したパッケージのフォルダになっている．
このアプリケーションをコマンドラインから開くには，その中の実体を指し示してやらなければならない．
ちなみに，標準のインストーラでインストールしたものでは，次のような場所に置かれる(アプリケーション・パッケージの内容は，ファインダ上なら*.app上で右クリックして「パッケージの内容を表示」を選べば覗いてみることができる)
/Applications/MCUXpressoIDE_24.9.25/ide/MCUXpressoIDE.app/Contents/MacOS/mcuxpressoide
これを使って，次のような引数と一緒にコールしてやると動く．
-nosplash
--launcher.suppressErrors
-application org.eclipse.cdt.managedbuilder.core.headlessbuild
-data {ワークスペース名}
-cleanBuild {プロジェクト名}
具体的な例として，たとえばデスクトップに置いたワークスペース:「nnn」内の「0_0_Hello_world_FRDM_MCXN236」プロジェクトのビルドはこんな感じになる．
/Applications/MCUXpressoIDE_24.9.25/ide/MCUXpressoIDE.app/Contents/MacOS/mcuxpressoide -nosplash --launcher.suppressErrors -application org.eclipse.cdt.managedbuilder.core.headlessbuild -data '/Users/tedd/Desktop/nnn/' -cleanBuild 0_0_Hello_world_FRDM_MCXN236
ちなみにこのアプリケーションの場合，別プロジェクトにリンクされるライブラリが用意される．このためライブラリは先にビルドされてなければならない．なので次の2つのコマンドでエラーなくビルドできる．
/Applications/MCUXpressoIDE_24.9.25/ide/MCUXpressoIDE.app/Contents/MacOS/mcuxpressoide -nosplash --launcher.suppressErrors -application org.eclipse.cdt.managedbuilder.core.headlessbuild -data '/Users/tedd/Desktop/nnn/' -cleanBuild _r01lib_frdm_mcxn236
/Applications/MCUXpressoIDE_24.9.25/ide/MCUXpressoIDE.app/Contents/MacOS/mcuxpressoide -nosplash --launcher.suppressErrors -application org.eclipse.cdt.managedbuilder.core.headlessbuild -data '/Users/tedd/Desktop/nnn/' -cleanBuild 0_0_Hello_world_FRDM_MCXN236
参考情報
Windowsバッチファイルの例
オプション指定の詳細
.app上で右クリックして「パッケージの内容を表示」を選ぶ
