Vibe Codingとは?
Vibe Coding は AI にプログラミングの相棒(小さなアシスタント)になってもらい、コード周りをまるっと任せるやり方です。
自然言語(そう、ふだんの話し言葉)で「Python でテトリスを作って」みたいに伝えるだけで、AI がコードを生成し、バグを見つけ、既存コードの最適化まで手伝ってくれます。
Vibe Coding のポイントは「Vibe(感覚)」です。文法の細かいところや面倒なデバッグにこだわる必要はありません。アイデアを投げるだけで、あとは AI にお任せ。超優秀なエンジニアの相棒とおしゃべりしている感覚で、あなたはやりたいことを語り、AI がそれを形にしてくれます。
Vibe Coding を始める前の準備
-
言語と技術
AI は人気のある言語(例:JavaScript、Python)で最も力を発揮します。学習データが豊富だからです。たとえば Web を作るなら、フロントエンドは React、バックエンドは Python という組み合わせは良い選択です。 -
設計
始める前に、欲しい機能や処理フロー、起こりうるエッジケースまで書き出した詳細な計画を用意しましょう。計画が明確であるほど、AI は意図を正確に掴めます。Grok のような AI に、この計画づくり自体を手伝ってもらっても OK です。 -
Git でバージョン管理
AI がときどき分からない変更を入れてしまうことがあります。Git があれば、いつでも直前の安定版に戻せます(ゲームのセーブポイントのようなもの)。Git のコマンドも、AI に書かせてしまって大丈夫です。 -
AI にルールを与える
Windsurf や Cursor のようなツールでは「ルール」を設定して、あなたの嗜好を AI に伝えられます。たとえば:
「重複したコードを量産しないこと」
「1 ファイルは 300 行を超えない。短い方が読みやすい」
「テスト環境と本番環境の違いを考慮すること」
Vibe Coding の実行フロー
①機能を一つずつ片付ける:計画から小さな目標を一つ選ぶ(例:「ボタンのクリック回数カウンターを作る」)。AI にその機能だけに集中してもらう。
②AI にテストを書かせる:AI にテストコードの作成を依頼し、機能が正しく動くかを担保する。
③テストを実行:テストを走らせ、バグの有無を確認する。
④バグ修正:テストが落ちたら、どこが問題かを AI に伝え、改善してもらう。
⑤総合確認:個別機能が OK になったら、全テストを回して他への影響がないか確認する。
⑥さらに修正:問題があれば AI に継続して修正してもらい、すべてのテストが通るまで繰り返す。
⑦セーブ(コミット):Git でコードをコミットし、この安定版を固定しておく。
⑧次のラウンド:①に戻って、次の機能に進む。
サンプルコード
以下は、Vibe Coding を用いて完成したフロントエンド向けの3Dモデル配置プラットフォームです。
https://gitlab.com/lars247247/3d-room/-/tree/main/camera-sim?ref_type=heads
まとめ
Vibe Coding のエッセンスはこの4点:
- コードは見ない:AI が書いたらすぐ実行。動くかどうかは試せばわかる。
- チャットで改善:エラーメッセージを AI に貼って「ここが変、こう直して」と伝えれば通じる。
- 変更内容は気にしない:コードの差分を追わなくていい。修正は AI に任せればOK。
- 感覚を信じる:AI を信頼して直感に従い、「Just Vibe」の心地よさを味わおう。