AWS Well-Architected フレームワーク入門
AWSでサービスを構築するにあたってどこから手を付けていいか?で悩むことがあり、どういった基準でAWSのサービスをどう導入するかなど、情報が多様すぎて、情報の海に溺れがちです。
多くの人は、ネットで検索したり、書籍が主な収集源かとは思います。
あとはAWSの公式ドキュメントを参考にするかと思います。
そういった中でAWSが公式でWell-Architectedフレームワークという考え方が提供されています。
今回はポイントだけをまとめています。
一般的な設計原則
- 必要なキャパシティーの推測をやめる。
- 本稼働スケールでテストできる。
- 実験を行いやすくなる。
- アーキテクチャーを進化させることができる。
- データドリブンなアーキテクチャを構築する
- ゲームデーを使って向上を図る。
Well-Architedの柱
5つの柱をWell-Architedの柱にしています。
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
運用上の優秀性
ビジネス価値を提供し、サポートのプロセスや手順を継続的に改善するために、システムを実行しモニタリングする能力
次の分野を対象にしています。
- 組織
- チームのメンバーがビジネス面の成功に導く
- 準備
- 本番稼働の準備
- 運用
- ワークロードの運用方法など
- 進化
- フィードバックを活用し、経験を学び、改善につながるようにする。
セキュリティ
- アイデンティティとアクセスの管理
- 検出
- インフラストラクチャの保護
- データの保護
- インシデントへの対応
信頼性
障害回復機能と可用性に焦点を当てている。
- 基盤
- ワークロードのアーキテクチャ
- 変更管理
- 障害管理
パフォーマンス効率
システム要件を満たすためにコンピューティングリソースを効率的に使用し、需要の変化と技術の進化に応じてその効率性を維持する能力
- 選択
- コンピューティング、ストレージ、ネットワーク
- レビュー
- 選択結果を新しいリソースや機能など、AWS継続的な技術革新に照らし合わせてレビューすること
- モニタリング
- リソースパフォーマンスを把握する
- ソースパフォーマンスを把握する
- フィードバックを活用し、経験を学び、改善につながるようにする。
- トレードオフ
- パフォーマンス効率を最大化するべきアーキテクチャのトレードオフ
コスト最適化
最も低い価格でビジネス成果を達成する能力
・クラウドの財務管理を実践する。
・支出と使用状況を把握する。
・効果的なリソースにコストをかける。
・需要を管理し、リソースを供給する。
・継続的に最適化する。
一般的な利用方法
- クラウドネイティブなアーキテクチャを構築する方法を学習する
- バックログを作成する
- ローンチ前の最終チェック機構を組み込む
- 複数のチームの成熟度を比較する。
重要なポイント
- クラウド上のアーキテクチャに関して十分な情報に基づいた意思決定を行い、その決定が及ぼす可能性のある影響を把握する。
- 設計原則を活用してクラウドネイティブなアーキテクチャとはどのようなものかを理解する。
- 質問は出発点にすぎない。「想定される事態」と失敗のシナリオについて能動的に考える必要がある.
Well-Architected toolについて
AWSにはワークロードがAWS Well-Architedフレームワークにどれだけマッチしているかをチェックするためのツールが用意されています。
参考にしたサイト