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社内ツールとしてmilkcocoaで付箋アプリを作ったらリモート可能な組織になった話(前編)

9/12会議

この記事のモチベーション

  • デジタル付箋を作ったら生産性が向上したので共有したい
  • milkcocoaが実用的だということをアピールしたい

何者?

  • technical rockstarsのエンジニアの落合渉悟(@_sgtn)です。

何を書くの?

 社内コミュニケーションと付箋のデジタル化について書きます

前編

  • 組織の情報共有の難しさについて
  • 「付箋のデジタル化」の背景について
  • どのように使用していて、どのような成果を上げたか

後編

  • milkcocoaでどのようにアプリケーションを作っているか
  • 例えばどのような用途があるか
  • 10年後の話

組織の情報共有の難しさについて

 僕が働いている株式会社 technical rockstarsは、僕が入った時点では4人のフルタイムと3人のハーフタイムのメンバーで構成されたチームでした。

 口頭での議論をするのは議論が発散して結局何を話していたのか確認するのが大変だという悩みがあったので、あるUXデザインの師匠にならって付箋を使ったコミュニケーションを試みました。

 付箋は、人間の思考を表現する上でかなり高い表現力を持った媒体です。まず属人性がありません。壁に貼られた付箋は筆跡以外に発言者を特定する情報を持たないので、人的バイアスのかからない議論が可能になります。そして情報が視覚的に残るので、過去の発言との関連に気付いたり、思考をゆっくり整理しながら議論を進められます。議論が一旦出尽くしたらカードソーティングを行い、下地になる模造紙に線を引くことでグループ化したり、小さいシールを張って投票したり、様々な状態とデータ構造を実現することが可能でした。

 つい口頭での議論になってしまいがちでしたが、「口頭での議論は何もしてないのと一緒」という共通認識を持って、積極的に付箋で議論を進めたり、個人の開発ロードマップを付箋で管理したり、組織の効率化に付箋は大きく貢献しました。

fusen
実物の付箋で議論をしていた時期の様子。壁が足りなかったです。

「付箋のデジタル化」の背景について

 しかし、問題が発生しました。弊社が福岡から東京に進出するに際して、Lisp美少女のが福岡と東京を飛び回る必要があるため、どうしても全員が一同に会することが減ってきたのです。今まで行っていた「実物の付箋による会議」が行えなくなるという問題に直面しました。「付箋」というツールは思考や会話を一覧できる形で可視化し、後でカテゴライズしたり投票したり柔軟な表現ができる強みがある反面、場に束縛されるという弱みも持っていました。

 我々は「リモートワークの可能な組織」という課題を前に、代替物を探し始めました。slackやhipchatやtypetalkのようなコミュニケーションツールはリモートでの会話や通知には良い反面で、情報が流れていくので決定を共有したり議論をするには最適と言えない面もありました。

 torelloなどのtodo管理ツールは、todoは管理できますが、会議をするには向かず、リモートかつ一覧性が良く議論もしやすいツールとなると「リモートで使用可能な付箋」が必要だという結論だけが残りました。

 したがって、液晶で付箋の表現力を実現し、リモートでも生産的な議論と結果の共有が可能なようにしようということで、現在社内ツールとしてドッグフーディングをする傍ら、将来的にはリリースを考慮している「付箋チャット」とでも呼ぶべきプロダクトが生まれました。

どのように使用していて、どのような成果を上げたか

 まず、毎日のミーティングを付箋チャットで行っています。付箋で出欠をとって、おもむろに議題となる付箋を張ります。あとは、ハングアウトや1meetingなどで通話(思考発話)しながら5分間で思いつくことを張っていきます。時間が来たらカードソーティングをして、議題の結論をまとめて終わりです。

growth会議
(growth hackと技術開発のリソース配分に関する板です。MVPとして最小限の機能しかありませんが、付箋の性質上、気合いでいろいろな表現ができます)

 メリットとして、ほんの15分程度で会議が終わり、それがそのまま議事録になります。リモートだろうがブラウザさえあれば会議に参加でき、スクリーンショットにskitchで注釈を入れて共有すればさらに認識の共有が捗ります。また、URLのハッシュ値が板名となっているので、CSSのBEMのように命名規則を定義して、ある程度namespaceを用いて板を管理しています。

 このサービスはmilkcocoaとmilkcooca hostingという社内ツールで1日でプロトタイプを作り、もう1日でUIを改善して実用しています。今までにないスピードでプロトタイピングから改善サイクルまで持っていけるので、milkcocoaは価値検証や顧客開発を行い、その後保守するのに申し分ないプロダクトだと思います。我々がmilkcocoaで生産性を上げることが何よりの価値検証だと考えているので、日夜新しいプロダクトのプロトタイプが開発されています。

まとめ

 前半では、「これまでの情報共有」「これからの情報共有」「得られた価値」を簡単に紹介しましたが、後半ではmilkcocoaを使って実際にサービスを作る過程がどのようなもので、いくつかのサービスを作った後に分かった設計や開発手法などのノウハウを紹介できればと思っています。付箋チャットやホスティングなどのサービスのリリースと併せて乞うご期待ください。

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