概要
ChatGPTの活用についてお問い合わせを頂く機会が増えています。
企業への導入における懸念事項はある程度共通しており、お問い合わせを頂く前に、基礎知識をご共有できれば円滑な導入に繋がると思い、本記事を投稿することにいたしました。
ChatGPTのAPI
ChatGPTをアプリケーションに組み込む際にまず疑問にあがるのがAPIの存在です。
ChatGPTには公式APIがないため、下記いずれかを選択することになります。
(→2023/3/1リリースされました。https://platform.openai.com/docs/guides/chat)
- 非公式OSSのスクレイピングAPIを利用
- ChatGPTに最も近い*GPT-3.5モデルのtext-davinci-003を応用
(*2023/1/11時点)
1は、ChatGPTと同様の機能を持つものの、大企業では導入のハードルが高いと考えます。
2は、公式のAPIを利用できるものの、ChatGPTと同様の機能を持たせることはできません。
以上を踏まえ、企業での導入においては2を選択することになると思います。
機密情報の入力
Prompt、Fine-tuningに関わらず、OpenAIはAPIリクエストをモデルの改善に利用しています。
つまり、機密情報は入力してはいけません。
個人情報は自動でマスキングされる(と公式は宣言している)ことになっています。
機密情報の入力が懸念される場合、これを避けるための手続きが必要になりますのでご注意ください。
(info@t-i.jp までお気軽にご相談ください。)
嘘を言わせないために
ChatGPTないしはGPT-3が嘘偽りを述べることが問題視されていますが、これを改善する方法としてWeb検索を併用する方法があります。
検索結果が正しいとは言えませんが、有効な改善策とされています。
倫理を学ばせることはできるか
2022年以降に登場したGPT-3モデル(3.5シリーズ)は学習過程で人によるInstruction(指導)がなされています。
この過程で倫理的に問題のある回答をしないよう調整されているのですが、既存のモデルに対し外部からこの手続を行うことはできません。
一方で、モデル自体を変更するのではなく、モデルを利用する際に手続きを行うことで、改善することが可能です。
導入するにはどうすればよいか
実際の導入には、専門知識が必要となりますので
info@t-i.jp までお気軽にご相談ください。