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【非エンジニア体験記】AI初心者向けサービスは本当にAI初心者にも優しいのか!?

Last updated at Posted at 2022-06-14

こんにちは @techlady です。
テクノロジー普及が進む昨今において、先端テクノロジーやデジタルのビジネス活用が重要なことは十分理解していますが、 私を含めてプログラミング経験等のないビジネスサイドの人たちには、 ”AI/人工知能” などの先端テクノロジーは、実際に扱ってみるまでハードルの高さを感じるのが常だと思います。

プロダクト開発を担うエンジニアの皆さんは、日々、私のような非エンジニアでも扱えるようにUX(ユーザーエクスペリエンス)を意識して開発に勤しんでいらっしゃることは承知の上です。 
、、、ですが、本当に誰でも簡単に活用できるサービスなのか、今回は“AI/人工知能”の技術にフォーカスし、AI Dynamics Japanが提供するPackage20™ の内の新たにパトランプ対応した ”禁止エリア侵入検知アラート1を使って、AI初心者が煮詰まりそうなところ等にコメントを残しつつ、実録していきたいと思います。今回届ける非エンジニア視点が、ユーザー意見の一端を担えれば幸いです。
img_1.jpg

① S+ Camera が起動しているかを確認

Package20™ 内アルゴリズム「禁止エリア侵入検知アラート」をソラコムのAIカメラ「S+ Camera」にインストールし終えたところからスタートしています。
アルゴリズムの入手・インストールの仕方はこちらをご参照ください。

まず始めに、用意したS+ CameraとパトランプをUSB端子で繋ぎ、電源を入れ、起動しているかどうかを確認します。
次に、アルゴリズムの設定やデータなどを管理している「SORACOM Mosaic コンソール2」を開き、使用中のS+ Camera (今回は Tech Lady Camera を使用)を選択します。きちんと起動しているとコンソール上の「STATUS」部分が「ONLINE」と点灯します。私も無事確認!ここまでは私でもなんなく出来ますね。
img_5.png

②S+ Cameraの撮影範囲を確認

S+ Camera の起動が確認できた後は、カメラの撮影範囲を確認します。 S+ Camera が撮影している情報はコンソール上にプレビュー画像として表示されます。
こんな感じに表示されます↓↓
img_2.png

③禁止エリアを設定

撮影範囲が確認できたら、いよいよ、その範囲内に禁止エリアを設定します。
一般的には SORACOM Mosaic コンソール上に数値(パラメータ)を入力し設定していくようなのですが、非エンジニアの私には、どこに、どのように、どの数値を設定していけば良いのか、そもそも「パラメータ」という単語自体にも馴染みがなくて少々ハードルを感じてしまいます。。。

そんなAI初心者の方向けに、AI Dynamics Japanでは、より直感的に設定いただけるよう、AIお試しアプリケーション「Package20™ Online3」 を活用する方法が紹介されています。おお、なるほど?
imag_2_0614.png
パラメータ設定に慣れない私は紹介されたとおり、Package20™ Online のサイトを開き、コンソール上のプレビュー画像をダウンロードし、その画像を Package20™ Online へアップロードします。
すると、画面上にいろいろパラメータを設定できる項目が表示されるので、その内の禁止エリアの範囲設定を選択し、好みの範囲を決定します。禁止エリアの範囲設定は、左右に調整できる棒線(スライダーと言うようだ!)を動かすだけでサイズ調整が出来ます。実際にスライダーを動かすと、画面上の赤枠が調整されていくのがわかります。これなら、直感的で私でも簡単です!ちなみに、この他メール通知設定など他の設定も Package20™ Online でできるようです。

禁止エリアの範囲が確定したら、下の出力ボタンを押します。すると、適切なパラメータ値が表示され、その数値をコピーします。

再度 SORACOM Mosaic コンソール に戻り、「ALGORITHM」ページを開きます。その中から、「SORACOM_ENV_FREE_PARAM」の入力フォームに先程コピーした数値をペーストし、左下にある「Apply」ボタンを押せば、禁止区域の設定は完了です。 難しい数字やワードの入力なども無く、これなら初心者の私でも無理なく操作できますね!
img_9.png

④AIで禁止エリアへの侵入を検知

設定は完了したので、後はカメラが侵入者を感知するのを待つのみです。そうこうしていると、お菓子に手を伸ばそうとしている怪しい影が、、、

S+ Camera が禁止エリアで人を検知した瞬間、アラート音とともにパトランプが赤色に光り、クラウド(SORACOM Harvest Files4)にも侵入検知時の写真が送られてきました。おぉ、こんな風に送られてくるんですね。検知してからデータが送付されるまでの時間も早いですね!さすがリアルタイムにも適用されているだけあります。
imag_0613_2.png
img_0613_1.png

実際に体験してみて

こんな感じでプログラミング経験0(ゼロ)な私でも、AIアプリの設定から検出されるまでの一連の流れを掴むことができました。

実践してみてまず感じることは、非エンジニが馴染みの薄い専門用語と対峙する機会を極力少なくして欲しいということ。専門用語が並ぶとAIはやっぱり難しいと、ハードルを感じてしまう原因になります。今回で言えば、パラメーター設定がそれに該当しますが、その設定過程を和らげる施策が盛り込まれている点で、Package20™ のAI初心者向きというメッセージも納得です。プロダクト開発などされる際の、UI/UX設計時や仕様書などを作成する際などに注意いただけると嬉しいですね。

後は、テクノロジー系プロダクトへの苦手意識の先入観をなくし、先端技術に触れる機会を増やすことが必要なのだと再認識させられました!

  1. AI Dynamics Japan提供のAIアプリ「Package20™」内に含まれ、禁止エリア区域に侵入した人物をカメラが検知し、アラートするAIアルゴリズムです。これまでは、設定者へのクラウド経由、またはメールによる通知のみでしたが、新たな通知機能として、パトランプをAIカメラに繋ぐことで、音とライトで直接警告出来るようにアップデートされています。

  2. SORACOM Mosaicコンソールは、ソラコムが提供する通信するエッジデバイスを統合管理するための運用管理基盤サービスです。

  3. Package20™ Online は、Webブラウザ上でAIをお試しいただけるアプリケーションです。AIアルゴリズムご購入前のテスト利用などに適しています。

  4. SORACOM Harvest Files は、ソラコムが提供するIoT デバイスからのデータやファイルを収集・蓄積するサービスです。

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