始めに
新卒入社して半年が経過しました。未経験でIT業界に入社するために勉強したことと、入社後に勉強したことを共有します。
未経験、初心者でありつつもIT業界に入りたい大学1~3年生と未経験で就職が決まってしまった人向けの内容です。
資格合格時や年度が変わった時に更新していきたいと思います。
目次
- 結論
- 就活前の知識
- 就活中の知識
- 入社前の勉強
- 入社後の勉強
- 今後の方針
1 結論
1.1 勉強遍歴まとめ
大学生時代は、大学の講義とprogateのプログラミングの知識のみでした。
入社前に基本情報技術者試験を取得し、ITパスポートの勉強は一切していません。
入社後はクラウド関連の案件を希望したため、AWS CLFとGCP CDL(どちらも各クラウドベンダーの最も簡単な資格)を取得しました。
現在、応用情報技術者試験を受験して、合格発表待ちです。(2024/10/15現在)
1.2 おすすめ勉強順
1.2.1 IT資格
(ITパスポート、情報セキュリティマネジメント)
→ 基本情報技術者を就活前に取得
→ 応用情報技術者試験のネットワーク、システムアーキテクチャを入社前に重点的に学習
→ 入社後に余裕ができたら応用情報を受験
→ 各企業の指示に従い、資格取得。
*いきなり基本情報でも問題ないと思います。
*応用情報技術者試験については、時間のある大学生のうちから勉強しておくと、入社後の話についていきやすくなります。
1.2.2 プログラミング言語
まずはprogateやpaizaで触ってみましょう
HTML、CSS → JavaScript → Python
の辺りは初心者にとって触りやすい言語かと思います。
その後は、何をしたいかを決めて言語の勉強をしましょう
例
Webアプリ開発 → Java(JSP、servlet)、Node.js、PHP、Python、GO
モバイル(ネイティブ)アプリ開発 → Kotlin、swift、C++
機械学習 → Python、Julia
複数言語を広く勉強していくよりは、特定の言語を、目的を決めて勉強する方が効率的です。
また、AIにコードを書いてもらい、調べながら理解、修正をしていくと早く上達できたと思います。
2 就活前の知識
2.1 高校時代
高校時代の知識は情報の授業内容のみで、IPアドレスでネットワークとつながっているんだな〜くらいの認識でした。
2.2 大学時代
2.2.1 プログラミング言語
一般教養の講義で複数言語の基礎を学びました。
言語はPython、HTML、C言語、Prologだったかなと思います。
どれもIF文やFor文程度の知識で、「九九を出力しよう」という課題をこなすレベルです。
prologに関しては機械学習などに用いられるらしいが、全く理解ができませんでした。
2.2.2 言語以外の必須知識
言語以外の知識として、テキストエディタという言葉を知りました。
私はVScodeをmacにインストールして使っていました。
言語をインストールして、コードを記述して保存することで、エディタ内のコンソール画面またはターミナル(windowsユーザーはコマンドプロンプト)から実行できます。
初めての場合は、エディタ内で実行するのが良いかと思います。
ここまでをよく環境構築と言ったりします。
具体的な手順は他の方の記事を参考にしてください。
また、この段階で拡張子についても少し触れておくといいかもしれません。
プログラミング言語ごとに拡張子があり、.txtでは動きません(私はここで一度つまづきました)
余裕のある方は、Gitというコードのバージョン管理ツールを試してみてください。大抵のエンジニアは使ったことがあるらしいです。(私も現在使い始めてます)
2.3 Progate
progateの無料でできる範囲を勉強しました
言語はPython、HTML、CSS、JavaScriptを学んだかなと思います。
この辺りの言語は非常にわかりやすく、初心者向けです。
時間があれば、〇〇コースという複数の言語でコーディングするプランを試して見てください。
合わせて、各言語の特徴や、使用される場面についても学習しておくと良いかと思います。
2.4 VBA
就活も終わって暇だった時期にVBAという、excelやWord、OutlookといったMicrosoft製品を自動化する言語を勉強しました。
セルに埋め込んだ実行ボタンを押すと、100件メールを自動送信できます。
3 就活中の知識
3.1 就活初期
就活を本格的に始める際は、業界情報の収集から始めました。
私の場合は、IT業界がいいなあと考えていたので、IT業界内にどんな企業があるかだけ調べていました。
説明会などではわかならい単語が多く出てきますので、早めの対策をお勧めします。各企業のホームページや事業紹介から、わからない単語をすぐ調べる癖を身に付けましょう。
ちなみにですが私の体感としては、大企業のシステム子会社やコンサル企業のIT担当などは、待遇や福利厚生面でメリットが大きい印象でした。
3.2 面接対策
時事には詳しくなっておきましょう。最近のニュースについて聞かれることや、逆質問で聞くことがありました。
私の代ではchatGPTや量子コンピュータ、クラウド、コンテナなどが熱かった覚えがあります。
仮想化周りの話はこれから必須知識になってくると思いますので、ぜひ勉強しておきましょう。
企業の注力事業と、自分のやりたいこと、興味のある時事が合致していると志望動機に説得力が増すかなと思います。
4 入社前
4.1 基本情報技術者試験
4.1.1 試験概要
IPAが主催する国家資格であり、未経験でも合格可能なレベルです。
詳細は他の方が多く解説しているので省略します。
幅広い知識が問われるので、ITについて何も知らないという方にはうってつけの試験かと思います。
私は週10時間、三ヶ月ほどの勉強時間で、2回目の挑戦で合格できました。
4.1.2 勉強法
おすすめの勉強法は
- 午前問題(科目A)の過去問を解く。
「過去問道場」と調べると無料で解くことができます。 - 解説を読んで、分からないところは調べる。
- 2~3年分解いたら、参考書を読む。
- 1周目は1,2日で読む。
- 3,4日空けて2周目を、分からないところを調べて補足しながら読む。
- 3周目は、覚えていない箇所、分からない箇所、気をつけるべき箇所をノートにまとめる。
*参考書を写すだけにならないよう、自分の言葉でまとめ、適宜補足情報を追加する。
4. 過去問をひたすら解く
5. 午後問題(科目B)については、progateでコードを書いた経験があれば解けるレベルでしたが、複数問は解いておいた方が安心かなと思います。
5 入社後
5.1 社内研修
詳しくは話せませんが、主にwebアプリケーションの基礎的なところを学びました。
MVCモデル、データベース知識(SQL)やサーバー知識(Apache)については事前に学んでおけば良かったなと振り返ります。
面接時などに「研修では何を学びますか」と聞いておいて先に勉強しておくと後が楽です。
5.2 クラウド資格
三大クラウド(AWS、Azure、GCP)のうち、どれかしらの初級資格を取れとの指示がありましたので、取りました。
内容としては、各サービスの特徴に加えて、基本情報技術者試験よりも詳しいネットワーク知識が必要になってきます。
応用情報技術者試験のネットワークやシステムアーキテクチャの分野を合わせて勉強すると良いと思います。
従来の構成からどう変化するかという点に着目すると覚えやすいかなという印象でした。
5.3 応用情報技術者試験
基本情報と同じく、午前、午後に分かれており、午前は選択式、午後は記述式の試験です。
試験範囲は以下の11項目あり、午後試験では必須の情報セキュリティを含んだ5題に解く必要があります。
- 情報セキュリティ
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組み込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
こちらについては別記事で詳しく解説しますので、そちらをご参照ください。(記事準備中)
受かるためだけなら、午後試験をいわゆる「文系セット」で受験すれば良いかと思いますが、あまりおすすめはしません。
ネットワーク、システムアーキテクチャを積極的に選択しましょう。
データベース、プログラミングは実務経験者向けの内容かなと思いますので、余裕のある方以外はおすすめしません。
6 今後の方針
ネットワークスペシャリスト、GCPのアソシエイト以上の資格勉強、GCPの開発によく使われるPythonの学習をしていく予定です。
また、web開発系の技術も身につけていきたいと考えています。
終わりに
応用情報技術者試験の復習も兼ねた各単元の解説、試験概要と、今後の学習時の所感を記事にしていきますので、コメント、フォローのほどよろしくお願いいたします。
記事のリクエストも受け付けております。