はじめに
すでにご存じの方も多いかとは思いますが、Googleより提供されているNotebookLMを使ってみたところ、かなり実用的なRAGであり、業務にも実用レベルで使えるのではないかと思いましたため、ご紹介いたします。
NotebookLMとは
NotebookLMとは、Google社より提供されている、Googleアカウントを持っていれば、今のところ無償で使うことができる GeminiベースのRAG環境です。
ユーザーがアップロードしたドキュメントをGeminiが理解し、内容の要約やドキュメントの内容に関する問い合わせや整理ができ、情報整理、管理に非常に有用なものです。
なんといっても裏にはGoogleが誇るLLM(Large Language Model)である、Geminiが控えているので、マルチモーダルでの入力、および強力な要約機能が使えます。
NotebookLMを使ってみよう!
まず、検索サイトで「NotebookLM」として検索するなどして、
https://notebooklm.google.com/
のサイトを表示します。
この際、もしGoogleアカウントにログインしていない場合は、新規作成するなどしてログインしてください。
この画面の「作成」ボタンを押すと、早速RAGの対象となるソース(PDFやウェブサイトURLなど)の入力ができます。
このソースには、2024/11/17時点では、
・Googleドライブ(Googleドキュメント、Googleスライド)
・リンク(ウェブサイト、YouTube)
・テキスト(テキスト貼り付け)
を読み込むことができます。また、「ソースをアップロード」の所にPDFやテキスト文書をドラッグドロップすると、それらを取り込むこともできます。
サポートされているのは、拡張子が
pdf, txt, md, 3g2, 3gp, aac, aif, aifc, aiff, amr, au, avi cda,
m4a, mid, mp3, mp4, mpeg, ogg, opus, ra, ram, snd, wav, wma
のものとなっています。
※今回は某デジタルカメラのマニュアル(PDF、294ページ)を読んでいます。
NotebookLMに入力した情報について質問する
画面が下記のようになりますので、対象文書が選択されていることを確認の上、入力欄に問い合わせを入力します。
今回の例では、「動画の撮影の方法を教えてください」としています。
すると、下記のように動画撮影の方法を示してくれます。
この他にも、様々な質問をしてみましたが、マニュアルに記載されている内容を的確に教えてくれました。
この他、YouTube動画をや音声ファイルを入力すると、その動画や音声に関する質問をすることができます。(著作権などの問題もあるかと思うので割愛します)
まとめ
今回は簡単なPDFを使って、PDFに関する質問をしてみましたが、ページ数が多く、全部見るのはちょっと・・・と思うドキュメントを要約してくれるので、非常に便利になったと思います。結構仕事の作業効率向上に使えると思いますので、ぜひ使ってみてください!
なお、 現在はテスト期間ということで無償ですが、今後有償になる可能性はあります。(Googleさん、なんとか無償提供を続けてください!)