この記事では、
1人の非エンジニアがエンジニア用語を理解していく際に
感じた内容が書かれています。
こんにちは!AMEです。
4か月前に、データの分析や企画をするという
エンジニアとは全く関係ない部署から
エンジニアの部署へやってきました。
ざっくり言うと業務内容はこんな感じです。
- 社内で使用しているコールシステムの保守
- SaaS系のシステム導入
- エンジニアのみなさんの事務作業
プログラミングはしませんが、
エンジニアがいる部署でチームとして動いているため
朝会やタスク共有がされる会議(以下MTG)には参加していますし
ざっくりとした理解が必要です。
そんな非エンジニアの私が
部署単位のMTGで最初に感じたのは
「テンション低..」 「会話少なっ!」 「エンジニア用語が分からん!」でした。
MTGで分からない用語が出てきて
裏でこっそりググっても
「検索結果に書かれている内容が分からん!」となるのです。
エンジニアと直接何かプロジェクトを進めていくわけではないですが
このままでは普段のコミュニケーションがままならないと思い
エンジニアである上司協力のもと
以下のように分からない用語を解説してもらう取り組みをはじめました。
【やり方】
1.分からない用語を都度スプレッドシートに書き出す
2.一旦自分でググる
3.1週間に1回30分、上司が分かりやすく解説
4.理解できるまで質疑応答
とてもありきたりな方法ですが、個人的に
- 上司の説明がとても分かりやすい
- 今後説明する側になる場合にぜひ意識してもらいたい
と感じたので、少しでも内容の共有ができればと思います。
1. 実際に関わっている人と絡めての説明
例えばプログラミング言語。
オフィスにいても周囲の会話からよく聞こえてきますが
非エンジニアの私からしたら
「ルビー?宝石?」
「パイソン?動物?」
「PHP?ケータイ?」
当初はそれくらい馴染みがないです。
「誰がどんな開発に関わっていてどんな言語を扱えるか知りたい」
という程度で理解がしたいのですが
エンジニアのみなさんはどうやって何を伝えますか ――― ?
当時の私がググって見ていた記事には
こんな感じでまとめられていました。
う~~ん。
これからエンジニアになる人が見れば
分かりやすいのかもしれませんが、
実際に開発をしない非エンジニアの私からしたら
各言語が何のために使われるかの説明だけをされても
記事を閉じた瞬間 5分も経てば忘れてしまいます。
そんな私に上司がサラっと作ってくれた表がこちら↓
黒塗りにしてありますが、各列の下に
部署内でその言語を扱える人の名前が書いてあります。
この表を見て誰が何の業務をしていてどんな言語を扱えるのか
一目で分かるようになりました。
2.実際に使っている他ツールに例えての説明
他に説明してもらった用語一覧はこんな感じです。
・GitHub
Gitとは、コードのバージョン管理システムを指す
例えばエクセルとかで、
売上管理表.xlsというものがあるとして、修正したらファイル名を変えるとする
そのときによくやられることが、売上管理表_最新.xlsという感じで名前が変えられる
でもこれがどんどんファイルが増えてくると...
売上管理表_最新.xls 売上管理表2023最新.xls (こっちが最新)売上管理表.xls
みたいになる...
それをきちんとシステムで管理していこうとしているのがGitで、
ソースコードのバージョンを管理して差分を追えるようにしている
・RPA-ロボティック・プロセス・オートメーション
機械による自動化。テレマで使っていた自動インポートとかもその一種
予め内容を設定することで時間や何かを発動条件として、その行動を自動実行する
Zapierもこの一種
土地の広さを数字と単位だけで説明されるより
東京ドーム何個分って言われる方が分かりやすいように
用語の説明も同じです。
普段使っているエクセルで例えられたり、
他ツールと同類だねと言われるだけで一気に理解が深まりました。
3. 対義語や関連用語とあわせての説明
1.2と比べるとおまけ程度のポイントかもしれませんが、
分かりやすかったのと、純粋に関連用語への興味も湧きました。
・ブランチ
修正や追加などの開発作業を行う際、本体に影響しないようにするために
プロジェクトから分岐を作る機能のこと。もしもボックス的な。
・プルリク
プルリクエスト≒ マジリク(マージリクエスト)
修正や追加したコードを本体(メインブランチ)へ反映させること
非エンジニアの私にとって、理解をしたいというのは
用語についてめっちゃ細かく説明してほしい!というものではなく、
これくらいの粒度だったりします。
多少大まかな例えだったとしても、
正しく細かく説明されるよりも理解するスピードが速いです。
まとめ
―教える目的と教える相手のレベルにあわせた説明―
・実際に関わっている人と絡めての説明
・実際に使っている他ツールに例えての説明
・対義語や関連用語とあわせての説明(あれば)
実際にこの説明を受けて理解が深まり、
エンジニアとの会話やエンジニア同士の会話を聞くことに抵抗感がなくなり
エンジニアから依頼が来る時のやり取りがスムーズになりました。
しばらくして
上司と取り組みについて振り返りをしましたが、上司からは
「部下(私)が何について分かっていて、何について分からなかったのかを知れた」
「説明するにあたり自分も曖昧な用語がありアウトプットの良い経験になった」
「社内の非エンジニア向けのドキュメントがないからあったほうが良いね」
と今後の課題も含めてポジティブな意見も多く
お互いに気づきがありました。
非エンジニアは、
分からない用語は放置せず聞くという必要性を感じましたし、
エンジニアは、
説明する際に「知識をすべて伝えよう!」とするのではなく
伝える目的と教える相手のレベルに合わせて説明することで
お互いにとってプラスになるかと思います。
初投稿でつたない内容ですが、
この経験談がどなたかの役に立てば幸いです。