昨年末に インタラクション時代における iOS アプリの戻る(閉じる)操作の種類のまとめ 2014年版 という記事を書き、そこで iOS アプリで前の画面に戻るインタラクションの種類について、具体的なアプリとともに何パターンか挙げました。2015年はそこまで大きな変化はなかったものの、画面端だけでなく画面内の任意の場所をスワイプして画面を戻る Sloppy Swiping が有効なアプリが増えてきた印象があります。そこで、今回は2014年には Sloppy Swiping が有効でなく2015年から有効になった有名 iOS アプリをいくつかご紹介します。
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- 2014年:スクロール時無効 Screen Edge Swipe(画面端スワイプ)
- 2015年:スクロール時有効 Sloppy Swiping
2015年の頭で Screen Edge Swipe がスクロール時にも有効になり、その後スクロール時にも有効な Sloppy Swiping に対応しました。Instagram の Sloppy Swiping はスクロール時に無効なので興味深いです。
- 2014年:スクロール時無効 Screen Edge Swipe
- 2015年:スクロール時無効 Sloppy Swiping
LINE
- 2014年:スクロール時有効 Screen Edge Swipe
- 2015年:スクロール時有効 Sloppy Swiping
Medium
- 2014年:ジェスチャー未対応
- 2015年:スクロール時無効 Sloppy Swiping(画面が指についてくる速度が不自然な時がある)
Medium は戻るボタンが左下にある時期もありましたが、今は通常のナビゲーションバー(左上に戻るボタン)になりました。
SmartNews
- 2014年:指の動きについてこない Sloppy Swiping(トランジションが特殊)
- 2015年:指の動きについてくる Sloppy Swiping(トランジションが特殊)
相変わらず特殊トランジションのままですが、ジェスチャーでトランジションが発火するタイプのものでなく、指の動きに合わせて画面が変化するタイプになりました。
所感
いくつかの有名アプリが Sloppy Swiping に対応したことで、この流れは加速しそうです。特殊なトランジションよりも操作性向上のほうに全体的に向かうことは個人的には嬉しい流れですね。