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JAWS-UG事務局 2024年度の事務局長をやっているので、次年度の事務局長の三浦さんへの公開引き継ぎも兼ねて、JAWS-UG事務局長がどんなことをやっているか自分なりにまとめてみました。

JAWS-UGとは

JAWS-UGとは、AWS (Amazon Web Services) が提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)です。
一人ではできない学びや交流を目的としてボランティアによる勉強会の開催や交流イベントなどを行なっています。

JAWS-UGは日本全国に「支部」の形でグループを持ち、それぞれのテーマに基づいて活動を行なっています。JAWS-UGは、非営利目的で活動しています。

JAWS-UGは2010年2月23日に最初のキックオフイベントが開催されたことで産声を上げました。その後2011年3月に待望の東京リージョンが開設されたことをきっかけに日本各地で「地域支部」が立ちあがり始めます。

2014年以降は地域に限定されない「専門支部」も活動を始め、現在では70を超える支部が活動しています。

JAWS-UG全国委員長からJAWS-UG事務局長へ

JAWS-UGの支部が急速に拡大する中で、全国規模のイベントであるJAWS DaysやJAWS Festaがコミュニティの手により開催され、支部横断での議論や調整をする「コアメンバー」と言われる集まりができあがり、そのとりまとめをする人を「JAWS-UG全国委員長(もしくは全国代表)」と呼ぶようになったようです。

自分は、JAWS-UGに参加したのが2014年からなので、この頃の詳細はあまり知らなかったりしますが、石田さん、金春さん、中山さん、立花さんの歴代全国委員長がJAWS-UG全体の課題を取り仕切っていたのを遠くから見てました。

その後、JAWS-UG関西を中心とした有志グループがその代役をしてくださいましたが、特定メンバーの負担で運営を続けることが現実的ではなくなったことから、金沢支部の加藤さんたちが中心になって、2020年頃に事務局体制へと移行し、その代表を「JAWS-UG事務局長」と定めました。

移行に貢献した事務局メンバーは、その活動が高く評価され2020年度のAWS Samuraiとして表彰されています。

自分は、三代目の事務局長であり、初めて任期(1年)通りに退任する予定の事務局長でもあります。

次の四代目は、JAWS-UG札幌、朝会、MediaJAWSの運営メンバーであり、AWS Heroでもある三浦さんが2025年3月の総会で就任される予定です。三浦新事務局長の活動にぜひご期待ください。

JAWS-UG事務局長の役割

JAWS-UG事務局長の役割は、「JAWS-UGのゴールキーパー」だと自分は考えています。

1.攻撃(前向きで目立つ事)はJAWS-UGの仲間に任せつつ、JAWS-UG全体の動きを見て、何かリスクがあれば先手を打つ。

JAWS-UG全国委員長は、特に金春さんの頃までは、全国イベントのとりまとめなど、アグレッシブな側面が強かった印象がありますが、支部数の増加や、イベントの実行委員の充実により、徐々に後方支援的な立ち位置に変化してきていました。

そして、JAWS-UG事務局体制を構築したメンバーは、「JAWS-UGのみんなが楽しむためのお手伝いをするのが事務局」と考えて現在の体制を実現してくれたようです。

「みんなが楽しむためのお手伝いをする」ということから、JAWS-UG事務局は基本的には「縁の下の力持ち」が期待されるわけですが、事務局が持つ3大機能である「会計」「広報」「インフラ」は事務局の各担当メンバーが担ってくれることから、JAWS-UG事務局長の最も重要な役割は、「リスクに敏感であり、先手を打って対応を考えること」だと自分は考えています。

2.JAWS-UG全体のトップとして、社会的な説明責任を負う。

事務局長は、JAWS-UG内部では、単なるメンバーの一人かつ、共有リソースに対する少々強めの権限を持つだけの人ですが、対外的には「JAWS-UGのトップ」であることから、一定の社会的な責任を負う必要があります。

ここでの責任は、(JAWS-UGは任意団体であることから)法律的な責任や金銭的な責任よりも「JAWS-UGが行っていること、やったことに対する説明責任」のことだと考えています。

この10年のAWSの成長と共に、JAWS-UGの知名度や参加者は着実に増加しており、フリーライドしようとする人や、JAWS-UGを営業ツールとして捉える人によるトラブルの増加がJAWS-UG全体への悪影響を生みやすくなっています。
このようなトラブルを回避するためのルール整備を行い、JAWS-UGをよく知らない人や、新規に運営参加する人たちに対する説明責任を果たしていくことの重要性がどんどん増してきています。

また、JAWS-UG事務局は非営利団体ですが、金融機関に口座を有しており、またイベントに関わる出納活動も行っている関係上、関係機関に対して、団体規約の提出や決算の実施などを行っています。
このような、規約や決算は事務局長名義で作成・実施されるため、関係機関に説明ができないような行動をJAWS-UGで行なわれないように、事務局長の任期中は細心の注意を払う必要があります。

3.必要があればJAWS-UGでの憎まれ役になる

JAWS-UG事務局長だけでなく、事務局メンバー(特に会計、インフラ、監査)にも言えることなのですが...

コミュニティ活動は「楽しいことをやりたい」から集まっているのですが、その運営には「楽しいこと以外もやらなければならないことが色々ある」のが現実です。

そして、「楽しいこと以外もやらなければならないこと」のほとんどは、社会的リスク、金銭的リスク、法的リスクを回避するために必要なことばかりだったりします。

その「楽しいこと以外もやらなければならない」をやる事務局メンバーは、「楽しいことをやっている人々に冷や水を浴びせるのが仕事」にならざるを得ないことも多いのです。

冷や水を浴びせざるを得ない最大の理由は 「説明責任を果たすために必要だから」 です。

税務署に対する説明責任、金融機関に対する説明責任、JAWS-UGの外側の人達に対する説明責任、JAWS-UGのメンバーに対する説明責任、また、AWS公式のコミュニティであることから、場合によっては、AWSJ様や、本国のAWS様への説明が必要になる場合もあります。これらを担当の範囲で代行する人達こそJAWS-UGの事務局メンバーであり、その代表責任を負っているのがJAWS-UG事務局長なのです。

この点を、ぜひJAWS-UG関係者の皆様にご理解いただけると、(今日時点で)現職の事務局長としては大変嬉しく思います。

JAWS-UG事務局長のタスク

(ここは、後日追記していきたいと思いますが)

主に以下のタスクがあります。

  • 総会(毎年3月)の準備・開催
  • 新規事務局メンバーのオンボーディング
  • 月次ミーティングの招集・議事進行
  • 事務局ドキュメントの整備
  • 全国イベントのオンボーディング
  • 事務局メンバーのタスク把握、進捗確認
  • AWSJ様との折衝
  • 次期事務局長への引き継ぎ

これらのほとんどは、事務局メンバーと分担もしくは連携して行いますが、そのリードは事務局長が行うべきものです。

完全にボランティアでの活動になるため、時間の捻出がなかなか大変ですが、専門性が高く個性的な事務局メンバーとの議論や雑談は、とても楽しく得るものが多い機会となっています。

今後のJAWS-UG事務局長へ期待すること

現在のJAWS-UG事務局は、特定の人に依存せず、数年でメンバーが入れ替わる前提で組まれています。これは、過去の特定のメンバーに依存して負担を掛けていた反省から決められたものなのですが、なり手が少ない現状では再任できる人が少なくなってきてしまっています。

また、事務局に入って実感しているのが、「やりたい事、やるべき事は色々あるが、ボランティア活動で時間が足りないまま任期が終わってしまう」ということです。個人的には、一つの事を為し遂げるには、2-3年ほどの任期があった方が良いんじゃないかと感じています。

全国委員長時代の「特定の人へ依存した体制」と現在の「人を強制的に入れ換える体制」の中間の、良いどこ取りの体制がJAWS-UGには必要だと思います。そんな体制をぜひ、次の事務局長には考案し導入していただければと考えています。

自分も老害にならない程度で、積極的にお手伝いをしていきたいと思います。

以上です。みなさま、来年も良いお年を! (以上、 煩悩と同じ108行のドキュメントでした。)

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