スペクトルサブトラクション法(Spectral subtraction method)
検出信号の周波数スペクトルからノイズの周波数スペクトルを推定し,検出信号の周波数スペクトルから減算することでノイズ低減を行う手法であり,音声フィルタとして用いられている.
利点1:計算量が少なく比較的高速な処理が可能
利点2:ノイズの振幅や周波数が時間変動する環境においても適用が可能
ただし,ノイズだけ録音しておく必要がある.
手順
- 非音声部(ノイズ)の周波数スペクトルの大きさ計算
- 音声部(検出信号が含まれる音声)の周波数特性スペクトルの大きさを計算
- 音声部の周波数スペクトルから非音声部の周波数スペクトルを減算
- 逆フーリエ変換をして非音声部が低減された時間領域波形を導出
信号、音声、ノイズをそれぞれx(n)
,s(n)
,d(n)
とすると
x(n) = s(n) + d(n)