はじめに
少し前に中井悦司さんのquickrdoを利用して、ESXi5.5上にOpenStack(KVM) Libertyを構築した際にNested Virtualization環境のためにいくつかハマッた内容を記載します。
時間があればOSXのVirtualBox上で同様にOpenStack(KVM)を動かす方法を別途記載予定です。
環境
- ESXi5.5u2
- CentOS7
- OpenStack Liberty (quickrdo)
仮想マシンのハードウェアバージョン
- CPU/MMU仮想化のオプションを変更するためにOpenstackをインストールするVMのハードウェアバージョンが9(5.1以上互換であること)以上であることを確認します。
- バージョンが8以下の場合、ハードウェアバージョンを9以降に上げます。
- vsphereクライアント上で仮想ハードウェアのアップグレードをすると、バージョンが選択できません(この環境ではバージョン10となる)ので、バージョン選択をしたい場合はvsphere web clientでの操作を推奨します。
- VMのプロパティから[全てのvCenterアクション]-[互換性]-[仮想マシンの互換性のアップグレード]
- なお、ハードウェアバージョン10以降を選択すると、設定の編集などをvsphere web clientからしか操作できなくなるなので、vsphereクライアントを利用している人は注意してください!
- vsphereクライアント上で仮想ハードウェアのアップグレードをすると、バージョンが選択できません(この環境ではバージョン10となる)ので、バージョン選択をしたい場合はvsphere web clientでの操作を推奨します。
- バージョンが8以下の場合、ハードウェアバージョンを9以降に上げます。
CPU/MMU仮想化の設定
- OpenstackをインストールするVMの[設定の編集]-[オプション]タブで CPU/MMU仮想化を以下の通り変更します。
NWポートグループをプロミスキャス(無差別)モード
- Openstackホストの接続ポートの設定をプロミスキャス(無差別)モードに変更します。この設定がないと、OpenStack上のゲストVMと通信ができません!!
ESXiホスト-[構成]-[ネットワーク]-[対象vswitch/dvswitch]のプロパティから対象ポートグループのセキュリティ設定を以下のようにします。
以上でESXiホスト側の準備は完了のため、あとはOpenStack側のインストールを進めればOKです。