はじめに
2019年7月に取得した CKAD / CKA 資格について、資格の有効期限(3年)が、先日ついに切れしてしまったので、約3年ぶりに再度受験(2022年8月)して無事合格をしましたので記事にします。
今年2022年6月25日以降、試験のプラットフォームが変更されていますので、今後期限切れで再受験する方は、注意いただければと思います。
本記事は受験時点(2022年8月上旬)での内容をベースとしています
更新方法
CKAD / CKA 資格について、資格の有効期限は合格後より3年間です。
更新をするには、初回受験時と同様に、Linux Foundation のサイトから 再度申し込み受験する必要があります。
3年前(2019年7月)受験時との変更点
主な変更点は以下となります。
-
Killer.sh の試験シュミレーター2セット分(同一内容)が無料で付帯されるようになった
- こちらは試験内容の対策はもちろんのこと、新UIになれる意味でも受験準備にとても役立ちました
-
試験のプログラムが CKA / CKADともに一部変更されている
- CKA の受験時間が3時間より、CKAD と同様に2時間に変更となった
- 試験の内容や難易度については、個人的にはそこまで大差はないように感じた
- 3年振りなので、
kubectl
コマンド操作などの多少リハリビリは必要ですが
- 3年振りなので、
- 変更詳細は以下参照
-
2022/6/25以降の受験については、以前とは、テストのプラットフォームが変り、
PSI Bridge Secure Web 版
での受験となる- 個人的には、この変更が一番インパクトが大きかったです
- 自身のローカルPC内の
Chrome
等のWebブラウザを利用しない形での操作となりますので、事前に準備したKubernetes.io/docs
へのBookmark等を利用できない - 試験操作は
PSI Bridge Secure Web
というアプリを事前にインストールして、アプリ内での、Linux(XFCE)リモートデスクトップ上より、kubectl
等操作をターミナルや、kubernetes.io/docs
等をFirefoxブラウザを操作する形へ変更された - 詳細は以下を参照
受験準備
試験申し込み毎に、Killer.sh の試験シュミレーターが、2セット(同一内容)無料で利用できるようになっていますので、試験対策としては、今回はこちらのみ利用しました。
- シュミレータを有効化( Activated )すると、1セットあたり模擬試験が可能な試験環境が36時間提供されます。試験の内容は同一ですが、何度も繰り返しテストできますので、試験内容の対策をこちらで実施
- 以前の試験方式(古いインターフェース)である Web 上でのターミナルに加えて、CKA / CKAD ともに、新方式に対応した新しいユーザーインターフェイスとリモートデスクトップ(ブラウザ内の Linux(XFCE)リモートデスクトップより操作する方法)を選択可能でしたので、こちらで新方式のUI操作になれるように準備
Tips
その他、再受験を終えての Tips など
Tips.1 PSI Bridge Secure Web版の受験形式に慣れる
受験当時(2022年8月上旬)、PSI Bridge Secure Web版では、 アプリ内でのリモートデスクトップ接続の遅延がひどく 、Firefox ブラウザのスクロールや、Linux Terminal へのペーストなどの動作や、 Linux Terminal 内でのカーソル操作も待たされるほどタイムラグがあったため、試験時間が限られた中で非常に誤操作を誘発する環境 でした。(公式サイトでも遅延を認めているものの、まだまだ要改善のレベル)
Killer.sh のシュミレーターでは、特に遅延を感じなかったのですが、 本番での遅延の対策として 、シュミレーターの段階から、以下に慣れておくことをおすすめします
-
firefox
ブラウザを倍率50〜67%に縮小する- PCの画面サイズにもよりますが、ブラウザ内の画面スクロール操作も遅延によるタイムラグで操作しづらいため、予め縮小表示することにより、1ページの表示範囲を広げて、なるべく画面スクロールをしないよういようにするため
-
vi
の基本操作に加えて、例えば以下のようなショーカットを活用する-
カーソル位置から単語単位で削除(w+d)
-
カーソル位置から行末まで削除(Shift+d)
- 1文字ずつの削除は遅延の影響でかなり時間がかかるため
-
矩形選択(
VISUAL BLOCK
)モード(Ctrl+v)により、複数行の先頭空白2文字を選択した状態でyank(y)し、インデントが合うまでペースト(p)を繰り返す- ドキュメントからのサンプルペースト後のyamlのインデント整形について、一行単位での操作は遅延によるタイムロスが大きいため
-
-
firefox
ブラウザよりコピーして、terminal
へペーストする-
firefox
ブラウザよりコピー(Ctl+c)または、右クリックでコピー -
terminal
へペースト(Ctrl+Shift+v)- 特に貼り付けについて、Linux Terminal のショーカットとなるため注意
-
Tips.2 試験前のプロクターによる本人確認について
試験開始前にプロクターとの間でID等写真撮影による本人確認があります。
ドキュメント上では本人確認書類について、日本では、健康保険証がセカンダリIDとして認められていて、( 2022/8/31時点では、
健康保険証を提示する場合、運転免許証にサインがない場合でも認められると記載があったのですがUPDATED AUGUST 2022
とありセカンダリID等の記載がなくなり変更となっていました )
私が受験した8月上旬時点では、CKAD, CKA ともに、第1の運転免許証に加えて、第2として、クレジットカードの提示を要求されましたカメラに写す際に、カード番号やセキュアコードが映らないようにするために、手(または、事前にマスキングテープ)で隠すなどセキュリティ的に工夫が必要だと思います
なお、
本人確認のドキュメントについて、UPDATED AUGUST 2022
となっていますので、詳細は以下をご確認ください。
CKAD / CKA ではありませんが、2022年9月8日時点で、CKS を新規受験したところ、プロクターとの本人確認について
日本の運転免許証だけでは、本人確認NGで、英語表記での政府発行のIDの提示を求められ、持っていない場合本人確認ができないため、受験できませんでした。
8月にLinux Foundation側の規定が変わったので、セカンダリIDとして、クレジットカードや社員証の提示もNGとのこと
こちら、チケットを発行して現在 Linux Foundation 側へ、Verify Your Name
を日本語で登録すればよいのかを確認中ですが、パスポート等、英語表記の政府発行IDがない場合はご注意ください。
上記に該当して受験が近い方は、Linux Foundation へ直接問い合わせ頂くことを推奨します。
https://docs.linuxfoundation.org/tc-docs/certification/lf-handbook2/exam-preparation-checklist#verify-name
Tips.3 プロクターとのやりとりについて
その他、今回、CKA-JP / CKAD-JP での受験のため、プロクターについて日本語を選択しましたが、すべてチャットでのやりとりとなり、音声でのコミュニケーションはありませんでした。
また、チャットでの日本語のやり取りも、ちゃんと伝わっているのか微妙なところがありました。
さいごに
今後 CKA / CKAD の認定期限切れで、再受験する方々にこちらの記事が参考になりましたら幸いです。
以上です。