さくらのレンタルサーバでDNS レコード設定ができるようになった(最高!素敵!さくらインターネット様ありがとうございます!)のでメールサーバを利用したりする時や、さくらのレンタルサーバを経由したいときの備忘録です。
ライトプラン36ヶ月一括支払いだと月額換算121円(2024/09/18執筆時点)で利用できるので、ドメインの経由地としてだけでなくメールサーバ機能も利用できるのはコスパが良すぎてどうにかなりそうでした。
Studio でwww なしでWeb サイトを公開した場合、www ありにアクセスしてもリダイレクトされません。
さくらのレンタルサーバ でメールを運用するなどの場合、ネームサーバーをさくらのレンタルサーバに送ってDNS レコードを編集することで運用が楽になりそうだと思って設定してみました。
準備
www なし・あり両方のドメインをさくらのレンタルサーバに追加する。
通常、www あり・なしのリダイレクトは設定で行えるのでwww のサブドメインを登録する必要はありませんがA レコードを外部(今回はStudio)に設定する為に追加します。
www なしのドメインの設定
基本設定
ドメイン利用設定
マルチドメインとして利用するを選択します。
www.
が付与されたサブドメインも利用する にはチェックを入れません。
SSLの利用
SSLは設定できないのでSSLの利用とHTTPS転送設定はチェックを入れられないままでOKです。
www.
転送設定
www.
転送設定は www.
の無い方「{ドメイン} に転送する」を選択(真ん中)してください。
DNSレコード設定
A レコードにStudio のIP アドレスを設定します。
MX レコードが10 @
になっているのでさくらのレンタルサーバのアカウント ****.sakura.ne.jp. に変更する10 ****.sakura.ne.jp.
のようにしてください。
その他ftp. やmail. のCNAME レコードが@
になっていると思うのでさくらのレンタルサーバのアカウント****.sakura.ne.jp.
に変更する。
www.
のCNAME レコードが作成されていると思いますが、削除してください。
www ありのドメインの設定
基本設定
ドメイン利用設定
マルチドメインとして利用するを選択しましょう。
www.
が付与されたサブドメインも利用するにはチェックを入れません(www.www.
を利用したい場合を除く)。
Web公開フォルダ SSLの利用 HTTPS転送設定
Web公開フォルダは任意のものに変更してください(適当に[~/www]/www
などとしておく)。
SSLの利用とHTTPS転送設定のチェックを入れましょう。
www.
転送設定はwww.
が一つの方を選択する(真ん中)
DNSレコード設定
DNSレコード設定はデフォルトのままでOKです。
SSL設定
Let's Encrypt など希望の証明書の設定を完了しておいてください。
リダイレクトの設定
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.(.*)$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://%1/$1 [R=301,L]
上記の.htaccess ファイルを作成します。
www.
の基本設定のWeb公開フォルダで設定したディレクトリ(上記の場合~/www/www
)に.htaccess ファイルを設置してwww ありからwww なしにリダイレクトさせます。
以上で完了です。お疲れさまでした。
おわりに
DNS レコード設定で作成されるwww. のレコードをA レコードにしてサーバーのIP を設定するだけで実装できるかと思っていたのですが、
コントロールパネルのSSL 設定からSSL 証明書登録できない → 手動でwww. だけの証明書を作成してインストールしてみる → 3ヶ月ごとの証明書再発行はしんどい
という流れからwww. のドメインも登録してごにょごにょすることとなりました。
今回さくらのレンタルサーバのDNS レコード設定機能が設定可能になってから初めて触ってみました。
この機能が標準搭載されたのはほんとにありがたいです。
MX レコードやCNAME レコードが@
になっていてA レコードを外部に向けたときにMX レコードやCNAME レコードを書き換えないといけないのは少しハマりポイントな気がしました。
もしこの記事が役に立ったら いいね や ストック をお願いします!
誤りがあれば教えてください。
ありがとうございました。