Ruby の 定番対話ツール pry 徹底攻略 | .pryrc file
概要
Ruby の 定番対話ツール pry 徹底攻略
.pryrc file について
The .pryrc file
.pryrc
ファイルは .irbrc
ファイルと良く似ています。
設定のカスタマイズのために .pryrc
ファイルを利用します。
pry を起動すると
-
~/.pryrc
ファイルをチェックして読み込む - カレントディレクトリの
.pryrc
ファイルをチェックして読み込む - 両ファイルともにある場合は、 ホームディレクトリの
~/.pryrc
ファイルから順に読み込みます。
Loading and suppression
.pryrc
ファイルはセッション開始後に最初に読み込まれるファイルです。
.pryrc
ファイルは、 plugin や history より早く読み込まれるため、
この二つを制御することが可能です。
.pryrc
ファイルの抑止をするには二つの方法があります。
- pry 起動時に
-f
option を付与する
$ echo 'puts :hoge' > ~/.pryrc
$ pry
hoge
[1] pry(main)> exit
$ pry -f
[1] pry(main)>
- セッション開始前に
Pry.config.should_load_rc = false
を設定する
※無効化により、 ~/.pryrc に仕込んでおいた puts :hoge
が動作していないことが分かる
$ echo 'puts :hoge' > ~/.pryrc
$ pry
hoge
[1] pry(main)> exit
$ cat << EOF >> hoge.rb
> require 'pry'
> Pry.config.should_load_rc = false
> binding.pry
> hoge = "hoge"
> EOF
$ ruby hoge.rb
From: /path/to/current/hoge.rb @ line 4 :
1: require 'pry'
2: Pry.config.should_load_rc = false
3: binding.pry
=> 4: hoge = "hoge"
[1] pry(main)> hoge
Customize Pry in your .pryrc
.pryrc
ファイルで様々な設定を行うことができます。
- プロンプトの変更
- Command のエイリアスの設定
- Plugin の無効化
- 履歴のローディング設定
など。
デフォルト値
こちらのソースコードで確認できます。
サンプル
- 設定前
$ pry
[1] pry(main)> Pry.plugins.first.last.name
=> "byebug"
[2] pry(main)> Pry.plugins.first.last.enabled
=> true
[3] pry(main)> exit
- 設定
pry の プロンプトを irb にする
byebug Plugin を無効化する
.pryrc
Pry.config.prompt = [proc { "irb> " },
proc { "____| " }]
Pry.plugins["byebug"].disable!
- 設定後
$ pry
hoge
irb> Pry.plugins.first.last.name
=> "byebug"
irb> Pry.plugins.first.last.enabled
=> false
irb> exit