初めに
この記事は新しいLinuxの教科書の備忘録です。
メモ程度に記録していきます。
ここではVimについてまとめます。
Vimとは
VimはLinuxのテキストエディタのことで、最小限のキー操作で編集作業が行えるので、非常に効率の良いエディタである特徴があります。
VimはほとんどのLinuxディストリビューションで標準でインストールされています。
※Macにも標準でインストールされています。
インストールされているかはvim --versionコマンドで確認することができます。
$ vim --version
VIM - Vi IMproved 8.2 (2019 Dec 12, compiled Apr 19 2022 21:42:29)
インストールするにはvimコマンドを各種ディストリビューションのインストールします。
# yum install vim
$ sudo apt-get install vim
Vimの操作方法
起動
Vimの起動にはvimまたはviコマンドを実行します。vimは元々viコマンドの後継として開発されたのでviコマンドでも起動できます。
$ vim
vimコマンドの後にファイル名を指定するとそのファイルを編集することができます。この時存在しないファイル名の場合はファイルの新規作成が行われます。
$ vim <ファイル名>
vimでは何もない行を~で表現します。
Vimの基本的なコマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| :q | Vimを終了する |
| :q! | ファイルを保存せずにVimを終了する |
| :w | ファイルを上書き保存する |
| :w <ファイル名> | 名前をつけてファイルを上書き保存する |
| i | カーソル位置の左に文字を追加する |
| a | カーソル位置の右側に文字を追加する |
| x | カーソル位置の文字を削除する |
| Escキー | インサートモードからノーマルモードに移動 |
| w | 次の単語の先頭に移動する |
| b | 前の単語の先頭に移動する |
| W | スペース区切りで次の単語の先頭に移動する |
| B | スペース区切りで前の単語の先頭に移動する |
| h | 左に移動する |
| j | 下に移動する |
| k | 上に移動する |
| l | 右に移動する |
| 0 | 行の先頭に移動する |
| $ | 行の末尾に移動する |
| gg | 一行目に移動する |
| G | 最後の行に移動する |
| <数字>G | <数字>行目に移動する |
補足
- 先頭に
:がついていればVimコマンドで、ついていなければ編集コマンドです。 - 文字の削除は
xでもできますが、普通にDeleteキーでも削除できます。 - カーソル移動はコマンドを使わなくても十字キー(カーソルキー)でも操作できます。
カット・コピー・ペースト
普通のエディタ同様Vim上でカット・コピー・ペーストが行えます。
カットにはdを用います。dの後に上記の表にあるコマンドを組み合わせることで範囲指定してカットが行えます。
コピーにはyを用います。範囲指定の方法はカットの時と同様です。
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| d$ | 行末までカット |
| d0 | 行頭までカット |
| x,dl | 一文字カット |
| dw | 一単語カット |
| dgg | 最初の行までカット |
| dG | 最後の行までカット |
| dd | カーソルの行をカット |
| yy | カーソルの行をコピー |
カットした文字をpコマンドでペーストすることができます。
dをyに変えればコピーできます。
誤ってカットしてしまった場合、Ctrl+zのように元に戻すにはuを押します。
Ctrl+Shift+zのように元に戻したい場合はCtrl+rを押します。
