秀丸、使ってますか?
通称「秀丸」こと 秀丸エディタ 。
日本語対応テキストエディタの黎明期を支えたであろうソフトウェアでしたが、「最近は無料のVSCodeなんかも便利だし秀丸エディタを使う機会が無いなー」という方も多いのではないでしょうか。
既に愛用されている方からすると大変旧聞に属する話ではありますが、秀丸エディタには CSV/TSVモード というとても優れた機能があります。この隠れ名機能をご紹介したいと思います。
秀丸エディタのCSV/TSVモードは何が優れている?
CSVやTSVを閲覧・編集するとき、テキストエディタで見るのは不便なこともありますよね。一度Excelにコピペして扱う方も少なくないのではないでしょうか。あるいはVSCodeならそういった用途に向けた拡張機能もあるので、VSCodeで閲覧している方もいるでしょう。
実はもっと簡単に、そして軽快に扱うことができます。そう、秀丸ならね。
さて。
こういった対応は、以下のような問題点により行われていると思います。
- CSVのファイル容量が大きく、Excelで閲覧・編集することが困難
- CSV内の文字コードがUTF-8であるため、Excelで直接開くと文字化けする
- カラムごとの桁が揃っていないので、テキストエディタ上だと対象の値のカラム位置が分からなくなる
秀丸がこれらを解決します。
- ファイル容量問題: 大容量のファイルでもサクッと開くことができる。また一定以上の容量のファイルはページングして開くことができるため、メモリ不足に陥らない
- 文字コード問題: SHIFT-JISでもUTF-8でも何ら問題なく自動判別して開かれる
- カラム位置問題: CSVの各行に応じてカラムを揃えてくれるので大変見やすい
そしてこのCSV/TSVモード、実は10年以上も前に秀丸に搭載された機能であるため、良い意味で枯れており、動作が安定しているのも嬉しいポイントです。
CSV/TSVモードを有効にする
冒頭で「隠れ名機能」と書きましたが、その名の通り、初めに設定しておかないと有効化されません。
以下のように設定しておきましょう。
メニューバー [その他] > ファイルタイプ別の設定 > [設定のリスト] ボタン
[ファイルタイプ別の設定のリスト] ウィンドウ > [設定名一覧] タブ > [新規] ボタン > 設定名 CSV
と指定し [OK] ボタン
[ファイルタイプ一覧] タブ > [追加] ボタン > ファイルタイプに .csv
、適用される設定名に追加した CSV
を選択して [OK] ボタン
[設定名一覧] タブ > 追加した [CSV] 設定を選択して [設定を開く] ボタン
※以下は罫線の表示設定。お好みで。
[デザイン] ページ > [ガイドライン(縦)] [ガイドライン(横)] にチェック
以上で、 .csv
の拡張子のファイルを開くとCSVモードで開くことができます。
TSVモードも流れは同様で、ファイルタイプ別の設定 > [タブ] ページ のところで TSVモード
を選択して設定を追加して、 .tsv
とそれを紐づければOKです。
最後に
秀丸、久々に使いたくなったでしょうか?
ライセンスを購入してしばらく眠らせてしまっている方は是非試してみてくださいね。
ライセンス未購入の方は、試用もできるので試してみるのもよいのではないでしょうか。ちなみに、一度購入すれば一生有効で、かつ自分が使うPCなら台数制限なしという超優良なライセンスとなっています。登場当時から4000円という金額がずっと変わっておらず、利用者界隈ではこのライセンスの良心性がネタになっていたり。
ではでは、皆様のCSV生活が豊かになりますように。