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Microsoft Teamsでダイレクトルーティングを構成する

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前提条件

  • Microsoft Teamsが有効なMicrosoft 365アカウント
    • Microsoft 電話システムのライセンスが必要
    • example.onmicrosoft.comのようなドメインではなく、独自ドメインを利用している必要あり
    • 例:example.com

事前準備

Microsoft 365アカウントにMicrosoft 電話システムのライセンスを付ける

2022/8/20 現在だと、Microsoft E5のみ標準で電話システムが含まれていて、他のプランだと基本的にオプションの扱いです。
とりあえず、試すならE5の試用版が手っ取り早いですね。

  1. 「Microsoft 365管理センター」の「ユーザ」から「アクティブなユーザ」を開く

  2. 対象のユーザの表示名をクリックし、詳細を開く
    image.png

  3. (E5の場合)「ライセンスとアプリ」タブの「アプリ」で「Microsoft 365 電話システム」にチェックが入っていることを確認する。
    image.png

4.(それ以外の場合)「ライセンスとアプリ」タブの「ライセンス」で「Microsoft Teams 電話スタンダード」にチェックが入っていることを確認する。
image.png

Microsoft 365アカウントに電話番号を付ける

以前は、Power Shellを使わないとダメだったけど、いつのまにか管理センターから出来るようになっていました。

  1. 「Teams 管理センター」から「ユーザ」→「ユーザを管理」を開きます。
    image.png

  2. 電話番号を付けるユーザを選択します。
    image.png

  3. 「アカウント」タブから「一般情報」右側の「編集」をクリックします。
    image.png

  4. 「電話番号の種類」は「ダイレクトルーティング」を選択します。「割り当てられた電話番号」はE.164形式で入力します。
    「ユーザに電話番号情報をメールで送信」は必要に応じて有効にし、「適用」をクリックします。
    (適用をクリックした後に、反映時間が掛かっていると表示される場合がありますが、画面の指示に従って少し待つと適用されます。)
    image.png

SBC(セッションボーダーコントローラー)の登録

  1. 「Teams 管理センター」から「音声」→「ダイレクトルーティング」を開きます。
    image.png

  2. 「セッションボーダーコントローラー」から「追加」を選択します。
    image.png

  3. 追加する画面が表示されたら、主に赤枠の部分を入力します。「sbc1.example.com」と表示されている箇所がSBCのFQDNです。
    「有効」を「オン」にします(スクリーンショットではオフになってしまっていますが・・)
    「SIPシグナリングポート」は標準で「5067」ですが、SBC側に合わせてください。
    また、必要に応じて「同時通話の上限」を変更します。
    最後に、スクリーンショットから見切れていますが、入力したら、「保存」をクリックします。
    image.png

音声ルートとPSTN 使用法の設定

次に音声ルートとPSTN 使用法の設定をします。言葉が分かりにくいですが、次のような感じです。

  • 音声ルート

    • Teamsユーザがどのようなダイヤルをした際に、どのSBCをどのような順番で利用するか
    • 例)通常の発信は、A/B 2台にSBCに分散させる
    • 例)特定の番号は特定のSBCに迂回する
  • PSTN使用法

    • 音声ルートをまとめて、Teamsユーザに適用出来るようにする設定
  • 音声ルーティング ポリシー

    • TeamsユーザにどのPSTN使用法を割り当てるか決めるポリシー
  • 見え方:Teamsユーザ→音声ルーティングポリシー→PSTN使用法→音声ルート→SBC

  1. 「Teams 管理センター」から「音声」→「ダイレクトルーティング」を開きます。
    image.png

  2. 「音声ルート」から「追加」をクリックします。
    image.png

  3. 「Qiita 音声ルート」の箇所は、わかりやすい名前を付けます。
    「ダイヤルする番号のパターン」は、Teamsユーザが発信した番号と比較され、マッチした場合、この後で選択するSBCがされるようになります。
    (実際は番号計画などによって変えてください)
    image.png

  4. 「登録するセッションボーダーコントローラー」から「セッションボーダー...」をクリックします。
    image.png

  5. 右側のペインにSBCを選択する画面が表示されます。先ほど登録したSBCを選択肢、「適用」をクリックします。
    (スクリーンショットでは2台 登録しているため、2行表示されています)
    image.png

  6. 念のため元の画面でも、SBCが選択されていることを確認します。
    image.png

  7. 「PSTN使用法レコード」から「PSTN使用法レコ...」をクリックします。
    image.png

  8. 右側のペインに、追加する画面が表示されます。「追加」をクリックし、適当な名称を付け、「保存して適用」をクリックします。
    image.png

  9. 念のため元の画面でも、追加されていることを確認し、「保存」をクリックします。
    image.png

  10. 元の画面に戻りますので、設定した内容で追加されていることを確認します。
    image.png

PSTN使用法レコードを音声ルーティングポリシーに割り当て

最後に、音声ルーティングポリシーを編集し、先ほど作成したPSTN使用法レコードを実際のユーザに割り当てます。

  1. 「Teams 管理センター」から「音声」→「音声ルーティングポリシー」を開きます。
    image.png

  2. ここではいったん「グローバル(組織全体の既定値)」を使って適用しますので、「グローバル(組織全体の既定値)」をクリックします。
    image.png

  3. 「PSTN使用法レコード」から「追加または削除」をクリックします。
    image.png

  4. 先ほど作成した「Qiita PSTN使用法」を選択し、「保存して適用」をクリックします。
    image.png

  5. 元の画面に戻るので、念のため設定した内容が反映されていることを確認します。
    (スクリーンショット 赤枠内が作成した、「Qiita PSTN使用法」になっていればOK)
    image.png

ダイヤルプラン

ダイヤルプランも考えてみたので時間があれば記載予定

Number Name Pattern Replace 備考
1 JP-International-Dial ^010(\d+)$ +$1 国際電話 010-国番号-相手番号
2 JP-Domestic-Dial ^0(\d{9,})+$ +81$1 国内電話 0AB-J
3 JP-1xx-Dial ^1(\d{2,})$ +811$1 100番特番
4 JP-Extension ^([2-9]\d+{1,7})$ +81$1 内線
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