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ノーコードでOpenAIを使ったLINEボットを作ってみた

Last updated at Posted at 2023-03-13

1. まず最初に

1-1. 完成イメージ

以下の画像のようなAIによる対話型のLINEボットを作りました。

最近話題のChatGPTと同じOpenAIのAIモデルを使ったLINEのチャットボットをノーコードで作ります。
ChatGPTより少し性能は低いですが、ChatGPTと同じ系統のAIモデルです。
※これを作成した当時(2月下旬)はまだChatGPTのAPIは公開されていませんでした。


1-2. 動作確認環境

  • OS: Windows10以上 または masOS Catalina以上
  • 推奨ブラウザ:Google Chrome

2. 準備事項

以下の4点にご対応ください。

(1) チャットボットのアイコン画像

講座で作成するチャットボットに使うアイコン画像を用意して、デスクトップに保存してください。

ファイル形式:PNG、JPG、JPEG、GIF、BMP
ファイルサイズ:3 MB以内

Image from Gyazo

(2) LINE Developers の登録(無料)

LINE Developers サイトを開き、ログインします。
https://developers.line.biz/ja/

Image from Gyazo

LINEアカウントでログイン
Image from Gyazo

メールアドレスまたはQRコードでログイン

QRコードログインの場合

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こんな画面になる。
Image from Gyazo

英語になってる人は、日本語に変えよう

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必要情報を入力し、「アカウントを作成」

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この画面がでたらOKです。

Image from Gyazo

(3) Makeのアカウント取得(無料プラン)

Makeとはノーコードツールの一種で、RPAのような業務自動化に適してきます。

こちらのリンクをクリック
https://www.make.com/en

「Get Started Free」をクリック
Image from Gyazo

必要事項を入力し、Sign up for FREE をクリック

・Email
・Password
・Name
・Country
・Hosting Region (EUでもUSでもどっちでも可)
・2か所チェック

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メールが届くので Verify email をクリック
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この画面に飛ぶので、Sign in
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簡単なアンケートに答えてください。

上から
職種、業種、会社の規模、
こうした自動化ツールを使ったことある?
自動化ツールを何に使いたい?

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またここに飛んでくる。
Sign in をクリック
Image from Gyazo

こんな画面になる。
ポップアップメッセージはバツを押して閉じる。

Image from Gyazo

この画面になったらOK
Image from Gyazo

(4) OpenAI 登録 (初めての方は18ドルまで無料)

OpenAIの登録ページへ
https://openai.com/api/

[Sign up]をクリック
Image from Gyazo

メールアドレスを入力して「Continue」
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パスワード入力
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登録したメールアドレスに確認のメールが送られる。
Image from Gyazo

そのメールを開き、
「Verify email address」をクリック
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名前を入力
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携帯番号を入力
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国際電話は通常最初の0は不要だが0があっても大丈夫らしい (私は0無しで通った)
(例)090-1234-5678 の場合、通常は「+81-90-1234-5678」 だが、本件は「+81-090-1234-5678」でも通るらしい

携帯に届いた認証コードを入力
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個人利用をクリック
Image from Gyazo

こんな画面になったらOK
Image from Gyazo

(参考)結局どれだけ無料で使えるか

OpenAIの会員登録を行うと、その際に18ドル相当のクレジットが付与されます。
このクレジットは3ヶ月間有効で、OpenAIのAPI利用時に18ドル(約2300円)分のクレジットが充当されます。
18ドルを超えると使えなくなります。

使用状況はこちらで確認できます。
https://platform.openai.com/account/usage

OpenAIの文章生成のAPIは、入力文字とAI生成文字の量に応じた料金体系です。
今回はこちらの赤線で囲んだ Davinci を使います。
Image from Gyazo

Davinciは、1000トークンで 0.02ドル(約2.6円)
つまり18ドル分といえば90万トークン分が無料ということになります。 
英単語1ワードで1トークン、日本語は、 ひろがながだいたい1トークン、漢字・記号が2トークンくらいです。

これだけではなんのこっちゃなので、トークンの量が計算できるサイトで調べました。
https://platform.openai.com/playground/p/

「走れメロス」全文で14000トークン(1万文字)
「吾輩は猫である」全文で50万トークン(35万文字)

つまり、無料枠は走れメロス64個分、吾輩は猫である1.8個分なので、そう簡単には無料枠超えないので安心して使いましょう。
(無料枠超えても、有料会員登録しなければ、使えないだけ)


準備事項は以上です。

3. 開発

開発に入ります。

3-1. LINE Developers

3-1-1. 初期設定

LINE Developersを開き、ログインします。
https://developers.line.biz/ja/

Image from Gyazo

LINEアカウントでログイン
Image from Gyazo

新規プロバイダーを作成
image.png

※すでにアカウントを持ってる方はこの画面
Image from Gyazo

image.png

image.png

image.png

チャネルの種類:Messaging API
プロバイダー: さっき作ったやつ
会社・事業所の所在地: 入力
チャネルアイコン: 持参したアイコン画像を入れよう
チャネル名: チャットボットの名前です。
チャネル説明: チャットボットの説明
大業種:入力
小業種:入力
メールアドレス:入力
プライバシーポリシーURL :今回は入力不要
サービス利用規約URL : 今回は入力不要
・LINE公式アカウント利用規約 の内容に同意します
・LINE公式アカウントAPI利用規約 の内容に同意します
にチェックをいれて、
作成をクリック

image.png

image.png

チャットボットの設定ができました。

Image from Gyazo


3-1-2. Messaging APIの設定

Messaging API 設定

Image from Gyazo

QRコードがでてきます。
Image from Gyazo

みなさんのブラウザに表示されているQRコードを読んでください。

おお、チャットボットができてますね。

LINE Developersのウィンドウはこのままにしておいてください。


3-2.Make

Makeとはノーコードツールの一種で、RPAのような業務自動化に適してきます。

例えば、受信メールに「プロジェクト」という文字があればスプレッドシートに自動的に書き出すとか、
SNSの投稿があったらLINEに通知するとか、
手動でやってることを自動化してくれます。

3-2-1. 初期設定

Makeを開きます。
https://www.make.com/en

Sign in
Image from Gyazo

この画面がでれば、 Make platform
Image from Gyazo

Email とパスワードを入力して、Sign in
Image from Gyazo

こんな画面になるので、Create a new scenario

Image from Gyazo

名前を変更(しなくても可)
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3-2-2. LINE受信設定

真ん中の「+」をクリック
Image from Gyazo

「LINE」を選ぶ
Image from Gyazo

「Watch Events」
Image from Gyazo

こんな画面に
「Add」をクリック
Image from Gyazo

「Add]をクリック
Image from Gyazo

こんな画面になる
Image from Gyazo

この状態で別ウィンドウのLINE Developersの画面に行く。

QRコードのあるページの一番下の
「チャネルアクセストークン」>発行
Image from Gyazo

チャネルアクセトークンをコピー
Image from Gyazo

Makeに戻って、ここに張り付ける
Image from Gyazo

Save
Image from Gyazo

「Copy sddress to clipboard」 を  クリックして「OK]
Image from Gyazo

いったん Save
Image from Gyazo

また、LINE Developersに戻り
WebhookURL > 編集
Image from Gyazo

ここに先ほどのURLをペーストし、更新ボタン
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「検証」ボタン
Image from Gyazo

「成功」
Image from Gyazo

Webhook の利用をオン(緑色)
Image from Gyazo

その下の応答メッセージの「編集」をクリック
Image from Gyazo

別タブが開き、応答メッセージをオフにする。このまま閉じてOK。
Image from Gyazo

3-2-3. LINE出力設定

ふたたびMake

以下画像の部分をマウスオーバーすると
Image from Gyazo

Add another module が現れる
Image from Gyazo

クリックすると、
もう1つまるが現れ、
「Add another module」をクリック
Image from Gyazo

LINEをクリック
Image from Gyazo

Send a Reply Message
Image from Gyazo

さっき作ったConnectionを選ぶ。

Reply Token の入力枠を左クリックすると
Image from Gyazo

Events[] の左横の三角形をクリック
Image from Gyazo

Reply Tokenをクリック
Image from Gyazo

Events、 Reply Token が反映
Image from Gyazo

Add Item の左横の「+」をクリック
Image from Gyazo

以下の入力欄を左クリックすると
Image from Gyazo

Messageの左横の三角形をクリック
Image from Gyazo

Text をクリック
Image from Gyazo

1.Events[ ];Message.Text が反映される。
Image from Gyazo

OKボタン
Image from Gyazo

設定完了
「Run once」 で実際に動かす

Image from Gyazo

こんなアラートがでたら、「Wait for new data」
Image from Gyazo

こんなアラートがでたら、「Listen for new」
Image from Gyazo

こんな画面になる。
Image from Gyazo

では、LINEボットになんでもいいので打ち込んでください
おうむ返しができました。

3-2-4. ずっと動かすには

このままではRunを押した1回だけしか動かないので、ずっと動かすには次のとおり。

まず、「Run once」 の下の 今OFF ってなているところをクリック
Image from Gyazo

こんなメッセージがでる。
「delete queue」をクリック
Image from Gyazo

本当に消してもいいのか? とアラート出ますが、OKを押す。
Image from Gyazo

「Run once」の下のスイッチが「ON」になる。
これで、ずっとチャットボットが使えるようになりました。
Image from Gyazo

なお。Makeには利用回数の制限があって、
なお、月間1,000オペレーションまでは無料 それ以上は有料になります。
(今回はクレジット登録してないので、1000オペレーション超えると止まります)

オペレーションの数は下のように各円に数字で表示されます。
以下のケース(LINEにつぶやいて、AIがそれに応える)では 6オペレーションです。
つまり、月間166回までなら無料です。
Image from Gyazo


3-3. OpenAI 連携

3-3-1. APIキー入手

OpenAIのページへ
https://openai.com/api/

[Get Started]
Image from Gyazo

"Verify you are human"と表示されたら、ボタンをクリックします。

Log in

メールアドレスをいれて、[Continue]

パスワードをいれて、[Continue]

こんな画面になる。
右上の「personal」をクリック
Image from Gyazo

「View API keys」をクリック
Image from Gyazo

「+ Create new secret key」をクリック
Image from Gyazo

APIキーが生成される。
下図の緑色のコピーボタンを押して、「OK」
Image from Gyazo

3-3-2. Makeでの設定

Make に戻る。

突起を右クリック
Image from Gyazo

Add a module
Image from Gyazo

Add another module
Image from Gyazo

HTTP を選択
Image from Gyazo

Make a Request を選択
Image from Gyazo

以下入力
Image from Gyazo

URL: https://api.openai.com/v1/completions
Method: POST

Headers > Item1
Name: Content-Type
Value: application/json

Headers > Item2
Name: Authorization
Value: Bearer +半角1文字あけて、OpenAIのAPIキー
(例)
Bearer sk-hAsDFASdO9YgaBj1vSRHP08T3BlbkFJqOi76d555SDG32uJvOAFSru

Request Content: 以下をコピペして入れる

{
  "model": "text-davinci-003",
  "prompt": "{{1.events[].message.text}}",
  "max_tokens": 4000
}

Parse response :Yes


最後に「OK」


いったんsaveする
Image from Gyazo

ここでいったん「Run once」ボタンを押す。
Image from Gyazo

こんな状況になって
Image from Gyazo

自分のスマホのさっき作ったLINEボットになんでもいいからつぶやく。

なんかデータが通過したようなビジュアルが表現される。

右側のLINEをクリック
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こんな画面になる。
TEXT欄に「1.Events[]:Messsage.Text」と記入されてるのをDeleteキーなどを使って空欄にする。
Image from Gyazo

TEXT欄をクリックして現れたウィンドウの Data > choices[] > text をクリックする。
Image from Gyazo

すると、こうなるので、OK
Image from Gyazo

Saveする。
Image from Gyazo

これで、スマートフォンのLINEで呟いてください。
AIが反応するはずです。

できました。

3-3-3. 動かないとき

Makeからメールが来てるはずです。
内容次第ですが、だいたいもう1回立ち上げるか、Run once の下の常時接続のスイッチがオフになっているので、オンにすれば直ります。


以上です。

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