本記事で出来るようになること
LinuxサーバからWinScpを使用して、ファイルの移動ができるようになる
- バッチファイルでWinScpを起動する
- 処理を記載したテキストファイルを読み込み実行する
環境
VMwareでLinuxサーバを立てています。
- Windows 10
- WinScp
- Linuxサーバ(CentOS7)
以下のことが実行できるバッチファイルを作成する。
Windows10内にバッチファイルを作成する。
作成したバッチファイルを実行すると、Linuxサーバから特定のファイルをWindows10の特定のフォルダに移動する。
バッチファイル作成
WinScp.bat
@echo off
:: WinSCP.comのパス
"C:\<パス>\WinSCP\WinSCP.com" /script=.\WinScp_content.txt
pause
WinScp.batと同じ階層に以下WinScp_content.txtを作成してください。
WinScp_content.txt
# Linuxサーバに接続をする
open ユーザ名:パスワード@xx.xx.xx.xx
# 例:open root:PassW0rd@192.168.0.1
# バイナリ転送モード
option transfer binary
# 確認メッセージの無視
option confirm off
# Linuxサーバ → Windows(フォルダでも可)
get /<Linuxサーバのパス>/ファイル名 "C:\<Windowsのパス>\"
# Windows → Linuxサーバ(フォルダでも可)
put "C:\<Windowsのパス>\ファイル名" /<Linuxサーバのパス>/ファイル名
# Linuxサーバ のファイル削除
rm /<Linuxサーバのパス>/ファイル名
# 日付
echo %TIMESTAMP#yyyymmdd%
# コネクション 切断
close
# ログアウト
exit
その他操作
コマンド | 操作側 | 説明 |
---|---|---|
cd | Linuxサーバ | ディレクトリ移動 |
chmod | Linuxサーバ | ファイル権限変更 |
cp | Linuxサーバ | ファイル複製 |
ls | Linuxサーバ | ディレクトリ内表示 |
mkdir | Linuxサーバ | ディレクトリ作成 |
mv | Linuxサーバ | ファイルを移動・名前変更 |
pwd | Linuxサーバ | ディレクトリ表示 |
rmdir | Linuxサーバ | ディレクトリ削除 |
echo | メッセージ表示 | |
lcd | Windows | ディレクトリ移動 |
lls | Windows | ディレクトリ内表示 |
lpwd | Windows | ディレクトリ表示 |
synchronize | LinuxサーバとWindows | ディレクトリ同期 |
まとめ
Linuxサーバ → WinScp → Windows
を実現させるには2つのファイルが必要です。
- バッチファイル(.bat) = WinScpを起動
- テキストファイル(.txt) = WinScpで実行する内容
+α
- コマンドプロンプトを表示させないで実行する方法