8
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

DynamoDBのプロビジョニングモードでのRCUとWCUの算出

Posted at

#プロビジョニングされたキャパシティー
Dynamo DBはテーブルにスループットキャパシティーを割り当てることで性能を指定することができます。「キャパシティーユニット」という単位で指定します。アプリからDBへの読み取り回数と書き込み回数が予め想定できる場合は、プロビジョンモデルでDynamo DBを作成するとコスト管理がしやすくなるメリットがあります。

キャパシティの算出シナリオ1

シナリオ:5,000,000回/日の書き込み、5,000,000回/日の結果整合性の読み取り、1項目のサイズは1KBの場合

  • 書き込みキャパシティ(WCU):
    まずは日の書き込み回数を秒に換算します。5000000回/日 = 5000000/(246060) = 58回/秒
    書き込みは1キャパシティーユニットで、最大1KBに対して、書き込みの実行が1秒当たり1回ですので、最終的にWCUは58必要になります。

  • 結果整合性の読み取りキャパシティ(RCU):
    同様に、読み取りも58回/秒になります
    結果整合性の読み込み1キャパシティーユニットで、読み込みの実行が1秒当たり2回ですので、RCUは29必要になります。
    更に、RCUは1回で最大4KBの読み取りであることから、シナリオ1のの項目(1KB)は1回で読み取れるので、最終的にRCUは29必要になります。

キャパシティの算出シナリオ2

シナリオ:5,000,000回/日の書き込み、5,000,000回/日の強い結果整合性の読み取り、1項目のサイズは5.5KBの場合

  • 書き込みキャパシティ(WCU):
    秒に換算:5000000回/日 = 5000000/(246060) = 58回/秒
    書き込みは1キャパシティーユニットで、最大1KBが可能なので、1項目の書き込みに必要なWCUは6。最終的にWCUは6*58 = 348必要になります

  • 強い結果整合性の読み取りキャパシティ(RCU):
    上と同様に、読み取りも58回/秒になります
    強い結果整合性の読み込み1キャパシティーユニットで、読み込みの実行が1秒当たり1回ですので、RCUは58必要になります。
    更に、RCUは1回で最大4KBの読み取りであることから、シナリオ2の5.5KBを読み取るのに2が必要となるため、最終的にRCUは58*2=116必要になります。

キャパシティの算出シナリオ3

シナリオ: 1回/日の書き込み、1回/日の結果整合性の読み取り、1項目のサイズは1KBの場合

  • 書き込みキャパシティ(WCU):
    秒間の回数に換算して、1回/秒。
    書き込みは1キャパシティーユニットで、最大1KBが可能なので、1項目の書き込みに必要なWCUは1。最終的にWCUは1必要になります

  • 結果整合性の読み取りキャパシティ(RCU):
    秒間の回数書き込みと同様に読み取りも1回/秒になります
    結果整合性の読み込み1キャパシティーユニットで、読み込みの実行が1秒当たり2回ですので、RCUは0.5必要になります。
    更に、RCUは1回で最大4KBの読み取りであることから、シナリオ3の項目は1回で読み取りことができるので、RCUは0.5が必要になります。
    ただし、WCUとRCUの設定は1 以上の正数にする必要があるので、この場合の最終的にRCUは1必要になります

メモ

AWSの無料枠は月間25RCU/秒と25WCU/秒が提供されています。シナリオ1の場合(58WCU と29RCUに設定した場合)33WCUと4RCU分が課金される(はず)。また半月しかDynamoDBを利用しない場合は実質50WCUと50RCUになるので、シナリオ1における課金は8WCUと0RCUに対して発生されます。

8
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?