なぜこの記事を書こうと思ったのか?
僕は個人でスマホアプリ開発をしています。
開発を続ける中で「もっとマーケットを広げたい」と考え、i18n(インターナショナリゼーション/国際化)を導入すれば、対応する国や言語を増やすことで販路を拡大できるのではないかと判断しました。
しかし、ここで一つ問題に直面しました。
「どの国の言語まで対応すれば、個人開発者として商業的に効率がいいのか?」
この問いに答えてくれる明確な指針が、ネット上にはほとんど見当たらなかったのです。
そこで「なければ自分で調べてまとめてしまおう」と思い立ち、本記事を執筆しました。
この記事が同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
免責事項
本記事は ChatGPT(GPT-5)およびネット上で公開されている情報を参考に執筆しています。
個人で取得できる情報には限界があるため、記載内容が必ずしも正確であるとは限りません。
あくまで参考情報としてご覧いただき、実際の開発や導入にあたっては公式ドキュメントや最新の情報をご確認ください。何か間違っている情報や追記事項などがあればコメント欄でご指摘頂けるとこの記事のクオリティが上がるので歓迎しています。
言語ランキング
1位 英語
-
使われている主な国
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、フィリピンなど、世界各国で公用語または第二言語として使用されている。 -
話者の人口
約13.48億人(母語+第二言語話者を含む) -
世界人口での割合
約17% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字) -
商業性
ソフトウェア・アプリ開発において最も市場性が高く、世界的な標準。
IT関連リソース・ドキュメント・OSSはほぼ英語ベースで提供されており、英語対応は必須級。 -
i18n対応するときの注意点
- 翻訳精度が高く、DeepLやGoogle翻訳も安定している。
- 他言語から英語に翻訳するとき、口語表現や地域差(米英など)に注意。
- 文字幅は比較的短くUI崩れしにくいが、ローカライズ時には米国英語 / 英国英語の表記差に気を配る必要がある。
2位 北京語(中国語)
-
使われている主な国
中国、シンガポール、マレーシア、台湾(標準中国語として使用)、世界中の華人コミュニティ -
話者の人口
約11.2億人(母語話者が圧倒的多数) -
世界人口での割合
約14% -
文字体系
漢字(簡体字:主に中国本土、繁体字:台湾・香港などで使用) -
商業性
世界最大規模の市場を持ち、中国向けサービス展開に必須。
中国国内アプリ市場(Androidストア多種、WeChatミニアプリなど)を視野に入れるなら重要度が非常に高い。 -
i18n対応するときの注意点
- 簡体字と繁体字の両対応を求められるケースがある。
- 文字数が多くフォントサイズや字幅の調整が難しい。
- 政治的・文化的表現に注意が必要(規制も多い)。
- 機械翻訳は精度が高いが、専門用語や成語は誤訳リスクあり。
3位 ヒンディー語(インド系)
-
使われている主な国
インド、フィジー、モーリシャス、ネパール(一部)、南アジアや世界中のインド系移民コミュニティ -
話者の人口
約6億人 -
世界人口での割合
約7.5% -
文字体系
デーヴァナーガリー文字 -
商業性
インドは急成長するIT・モバイル市場を持ち、今後の商業的価値は非常に大きい。
ただしインド国内では英語も広く使われており、ヒンディー語のみで全土をカバーできるわけではない。 -
i18n対応するときの注意点
- デーヴァナーガリー文字は字形が複雑で、フォント対応やレンダリングに注意が必要。
- インド国内は多言語国家であり、タミル語・ベンガル語など地域ごとの言語多様性があるため、ヒンディー語だけで完全対応は難しい。
- 機械翻訳の精度は向上しているが、文脈によっては誤訳リスクが高い。
- 英語ユーザーも多いため「英語+ヒンディー語」の両対応が現実的。
4位 スペイン語
-
使われている主な国
スペイン、メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、ペルー、チリ、キューバなど中南米諸国全般、アメリカ合衆国(ヒスパニック系コミュニティ) -
話者の人口
約5.42億人 -
世界人口での割合
約6.8% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、 ñ や アクセント記号を含む) -
商業性
欧州と中南米を広くカバーできるため、商業的に非常に強い。
米国でもスペイン語話者は増加しており、英語に次ぐ重要市場といえる。 -
i18n対応するときの注意点
- 地域差(スペインと中南米諸国)による語彙や表現の違いに注意。
- 文章が比較的長くなる傾向があるため、UI幅の調整が必要。
- 翻訳精度は高く、機械翻訳をベースにしやすい。
- 欧米+南米両方をターゲットにするなら最優先で追加すべき言語のひとつ。
5位 アラビア語
-
使われている主な国
サウジアラビア、エジプト、イラク、アルジェリア、モロッコ、シリア、ヨルダン、UAE、カタールなど中東・北アフリカ諸国 -
話者の人口
約2.74億人 -
世界人口での割合
約3.5% -
文字体系
アラビア文字(右から左に記述するRTL言語) -
商業性
中東市場は石油・金融・IT分野での需要があり、富裕層向けサービスや国際展開を考えるなら無視できない。
特に湾岸諸国は購買力が高く、アプリやWebサービスの潜在市場として魅力的。 -
i18n対応するときの注意点
- 右から左(RTL)対応が必須で、UI設計が大きく変わる。
- 文字が連結して表示されるため、レンダリングやフォント対応に注意。
- 機械翻訳は概ね可能だが、宗教・文化に関わる表現には慎重さが求められる。
- 数字表記(アラビア数字とインド数字の使い分け)にも注意が必要。
1位~5位までの言語での世界人口でのカバー率
- 約48.6%
- 約38億8,400万人/80憶人
6位 ベンガル語(インド系)
-
使われている主な国
バングラデシュ、インド(西ベンガル州、トリプラ州など)、世界中のベンガル系移民コミュニティ -
話者の人口
約2.68億人 -
世界人口での割合
約3.4% -
文字体系
ベンガル文字(インド系文字の一種) -
商業性
バングラデシュは人口密度が高く、若い層が多い新興市場。
インド国内でも主要言語のひとつであり、教育・行政・メディアなどで広く使われる。
世界的な商業性では英語・ヒンディー語に比べ劣るが、地域特化アプリには強い。 -
i18n対応するときの注意点
- 字形が複雑で、フォントレンダリングや表示崩れに注意。
- 機械翻訳の対応は進んでいるが、文脈により誤訳リスクがある。
- インド国内は多言語環境のため、ヒンディー語や英語との併用が現実的。
- UIスペース確保やテキスト入力処理において工夫が必要。
7位 フランス語
-
使われている主な国
フランス、ベルギー、スイス、カナダ(ケベック州)、ルクセンブルク、モナコ、西アフリカ・中部アフリカ諸国(セネガル、コートジボワール、カメルーンなど) -
話者の人口
約2.67億人 -
世界人口での割合
約3.4% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、アクセント記号つき文字を含む) -
商業性
欧州とアフリカの両方で使用されるため、地域カバー率が高い。
特にアフリカは人口増加が著しく、将来的な市場拡大が期待される。
カナダ市場(特にケベック州)でもフランス語対応は必須。 -
i18n対応するときの注意点
- アクセント記号(é, è, ê, ç など)を含むため、文字コード・フォント対応が必須。
- 単語が長く、文章も冗長になりがちで、UIの幅調整が必要。
- 地域差(フランス本国 vs ケベックなど)による表現の違いに注意。
- 機械翻訳の精度は比較的高く、DeepLとの相性も良い。
8位 ロシア語
-
使われている主な国
ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、ウクライナ(地域差あり)、バルト三国の一部、旧ソ連圏諸国 -
話者の人口
約2.58億人 -
世界人口での割合
約3.3% -
文字体系
キリル文字 -
商業性
ロシアを中心に東欧・中央アジアを広くカバーする言語。
科学技術分野や軍事産業での資料が多く、文化的影響も大きい。
ただし近年の国際情勢による制裁や規制の影響で、商業的な国際展開の優先度は下がりつつある。 -
i18n対応するときの注意点
- キリル文字対応のフォントが必須。
- 単語が長く、UIレイアウト崩れを起こしやすい。
- 地域によってはウクライナ語や他言語と併用されるケースもある。
- 機械翻訳の精度は十分だが、文脈依存で誤訳が発生しやすい。
9位 ポルトガル語
-
使われている主な国
ポルトガル、ブラジル、アンゴラ、モザンビーク、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、東ティモールなど -
話者の人口
約2.58億人 -
世界人口での割合
約3.3% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、アクセント記号つき文字を含む) -
商業性
ブラジルを中心とする南米市場をカバーできる点が非常に強力。
ブラジルは人口規模・経済規模ともに大きく、アプリ市場としても有望。
欧州(ポルトガル)とアフリカ諸国でも使用されており、国際的な広がりがある。 -
i18n対応するときの注意点
- ブラジルポルトガル語とヨーロッパポルトガル語で語彙・表現の違いがある。
- スペイン語と似ているが相互運用性は低く、別途翻訳が必要。
- 翻訳文が長くなりがちで、UI幅の調整が求められる。
- 機械翻訳の精度は高いが、地域差を意識した翻訳調整が望ましい。
10位 ウルドゥー語(インド系)
-
使われている主な国
パキスタン、インド北部(特にウッタル・プラデーシュ州やデリー周辺)、バングラデシュの一部、さらに中東や欧米のパキスタン系移民コミュニティ -
話者の人口
約2.3億人 -
世界人口での割合
約3% -
文字体系
アラビア文字をベースにしたウルドゥー文字(右から左に書くRTL言語) -
商業性
パキスタンを中心に広く使われるが、国際的な商業市場規模はインドのヒンディー語や英語に比べると限定的。
ただしパキスタンは人口規模が大きく、将来的な市場拡大の可能性はある。 -
i18n対応するときの注意点
- アラビア語に似ているが、独自の文字や発音があるため別対応が必要。
- RTL(右から左)対応が必須で、UI設計の大幅な調整が必要。
- 機械翻訳の精度は向上しているが、宗教的・文化的な表現に配慮が求められる。
- インドやパキスタンでは英語も併用されているため、「英語+ウルドゥー語」の組み合わせが現実的。
1位~10位までの言語での世界人口でのカバー率
- 65.8%
- 約52億6,500万人/80憶人
11位 インドネシア語
-
使われている主な国
インドネシア(公用語)、東ティモールの一部、マレーシアやシンガポールの一部地域でも通用することがある -
話者の人口
約1.99億人 -
世界人口での割合
約2.5% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字) -
商業性
インドネシアは人口規模が大きく、東南アジア最大の経済圏のひとつ。
若年層が多くスマホ普及率も高いため、モバイルアプリ市場として非常に有望。
マレー語と非常に近く、マレーシア・シンガポール市場への展開もしやすい。 -
i18n対応するときの注意点
- 文法は比較的シンプルで、機械翻訳の精度も高い。
- 外来語を多く取り入れているため、翻訳コストは低め。
- 表現の地域差は小さいが、マレー語との差異に注意。
- UI的な難易度は低く、個人開発者にとって比較的導入しやすい言語。
12位 ドイツ語
-
使われている主な国
ドイツ、オーストリア、スイス(ドイツ語圏)、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ベルギーの一部 -
話者の人口
約1.35億人 -
世界人口での割合
約1.7% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、ウムラウト付き文字 ä, ö, ü や ß を含む) -
商業性
欧州の経済大国ドイツを中心に強力な市場を持ち、特に産業・工学・自動車・金融分野で影響力が大きい。
教育水準も高く、ITリテラシーの高いユーザー層が多いため、ソフトウェア・SaaS展開においては重要。 -
i18n対応するときの注意点
- 単語が非常に長くなる傾向があり、UI幅の調整が難しい(例:「Krankenhausversicherungsgesellschaft」)。
- ß(エスツェット)の扱いやウムラウト文字の入力・フォント対応に注意。
- 機械翻訳の精度は高いが、文脈により直訳だと不自然になる場合がある。
- スイスやオーストリアでは用語や表現が微妙に異なるため、地域差に注意。
13位 日本語
-
使われている主な国
日本、ハワイやブラジルを中心とした日系移民コミュニティ -
話者の人口
約1.26億人 -
世界人口での割合
約1.6% -
文字体系
漢字、ひらがな、カタカナの3種類を組み合わせて使用 -
商業性
日本は経済大国のひとつで、ソフトウェア市場・モバイルアプリ市場ともに成熟している。
特にゲーム・エンタメ・漫画/アニメ関連アプリでは、日本語対応が大きな強みとなる。
国内ユーザーは英語よりも日本語UIを好む傾向が強いため、ローカライズの価値が高い。 -
i18n対応するときの注意点
- 文字数の幅が広く、UI設計で崩れやすい(縦に長い・横に広い字が混在)。
- 漢字変換・入力サポートが必要で、検索機能などでは形態素解析が重要。
- 敬語・丁寧語など文体のニュアンスに注意が必要。
- 機械翻訳は進歩しているが、自然な日本語を得るには人手での調整が望ましい。
14位 マラーティー語(インド系)
-
使われている主な国
インド(マハーラーシュトラ州を中心に使用)、世界中のインド系移民コミュニティ -
話者の人口
約0.99億人 -
世界人口での割合
約1.2% -
文字体系
デーヴァナーガリー文字(ヒンディー語と同系統) -
商業性
主にインド国内で使われる地域言語であり、世界的な商業市場としては限定的。
ただしマハーラーシュトラ州にはインド最大の都市ムンバイ(ボリウッドや金融の中心地)があるため、地域市場としての重要性は高い。 -
i18n対応するときの注意点
- デーヴァナーガリー文字のフォントレンダリングや表示崩れに注意。
- インド国内は多言語社会であり、マラーティー語単独対応ではカバー範囲が狭い。
- 英語・ヒンディー語との併用が現実的。
- 機械翻訳の精度は徐々に向上しているが、専門的な文脈では誤訳リスクがある。
15位 テルグ語(インド系)
-
使われている主な国
インド(アーンドラ・プラデーシュ州、テルangana州)、インド系移民コミュニティ(米国、マレーシア、南アフリカなど) -
話者の人口
約0.96億人 -
世界人口での割合
約1.2% -
文字体系
テルグ文字(ブラーフミー系文字の一種) -
商業性
主に南インドで使われる地域言語で、世界的な商業市場としては限定的。
ただしIT産業が集積するハイデラバードを抱える地域であり、IT系人材との関連性は強い。 -
i18n対応するときの注意点
- 曲線が多く複雑な字形のため、フォントレンダリングやUI表示に注意。
- 英語やヒンディー語と併用されることが多く、単独対応の優先度は低い。
- 機械翻訳は対応しているが、文脈によっては誤訳リスクがある。
- 入力方式や検索機能の実装には追加対応が必要になる場合がある。
1位~15位までの言語での世界人口でのカバー率
- 約72.8%
- 約58億2,000万人/80憶人
16位 トルコ語
-
使われている主な国
トルコ、キプロス北部、ドイツを中心とした欧州のトルコ系移民コミュニティ、中央アジアの一部地域 -
話者の人口
約0.88億人 -
世界人口での割合
約1.1% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、Ç, Ş, Ğ, İ, Ö, Üなどの特殊文字を含む) -
商業性
トルコは人口・経済規模ともに中東最大級で、欧州・中東をつなぐハブ的市場。
若年層が多く、モバイルアプリ市場は拡大中。欧州のトルコ系移民市場も含めると一定の商業価値がある。 -
i18n対応するときの注意点
- アルファベットベースだが特殊文字(Ç, Ş, Ğなど)の入力・フォント対応に注意。
- 語形変化が多いため、翻訳や検索機能での処理に工夫が必要。
- 機械翻訳は概ね精度が高いが、文脈による誤訳も発生する。
- 欧州市場も視野に入れる場合、英語+トルコ語対応は有効。
17位 タミル語(インド系)
-
使われている主な国
インド(タミル・ナードゥ州、プドゥチェリー)、スリランカ北部と東部、シンガポール、マレーシア、さらに世界各地のタミル系移民コミュニティ -
話者の人口
約0.85億人 -
世界人口での割合
約1.1% -
文字体系
タミル文字(ブラーフミー系文字の一種) -
商業性
インド南部とスリランカを中心とした地域言語だが、シンガポールやマレーシアでも公用語として使われている。
移民コミュニティも多く、インド系ディアスポラ市場にアプローチするなら有効。
世界市場全体では限定的だが、地域特化アプリや文化系サービスで価値がある。 -
i18n対応するときの注意点
- 独特の曲線的な字形を持ち、フォントやレンダリングの対応が必要。
- 入力方式に工夫が必要で、文字入力のUI対応が難しい場合がある。
- インドは多言語国家のため、英語・ヒンディー語との併用が現実的。
- 機械翻訳は対応しているが、専門的な文脈では誤訳リスクが残る。
18位 広東語(中国語)
-
使われている主な国
中国(広東省、香港、マカオ)、東南アジア(マレーシア、シンガポールなど)の一部華人コミュニティ、欧米の中華街 -
話者の人口
約0.85億人 -
世界人口での割合
約1.1% -
文字体系
漢字(繁体字が主流、簡体字も一部地域で使用) -
商業性
香港・マカオを中心に経済的影響力が大きく、特にエンタメ(映画・音楽)や金融分野で強い。
世界中の中華系コミュニティでも広く使われるため、海外展開を意識する場合は価値がある。
ただし中国本土では標準語(北京語)が主流であり、広東語単独対応は地域特化の色合いが強い。 -
i18n対応するときの注意点
- 書き言葉は北京語ベースの標準中国語を使うケースが多く、広東語は口語での差が大きい。
- 繁体字フォントへの対応が必須(香港・マカオ)。
- 同じ「中国語対応」でも北京語と広東語でユーザー体験が変わるため、ターゲット地域を明確にする必要がある。
- 機械翻訳は北京語に比べると対応が弱い。
19位 上海語(中国語)
-
使われている主な国
中国(上海市とその周辺地域)、一部の華人コミュニティ -
話者の人口
約0.82億人 -
世界人口での割合
約1.0% -
文字体系
漢字(書き言葉は基本的に標準中国語〔北京語〕を使用) -
商業性
上海は中国最大の経済都市であり、金融・国際ビジネスの拠点。
ただし実務や教育、公式文書は標準中国語(普通話/北京語)で行われるため、商業的に「上海語単独対応」の必要性は低い。
言語としてよりも「文化的・地域的」な価値が強い。 -
i18n対応するときの注意点
- 上海語は主に口語で使われ、書き言葉としての標準化は進んでいない。
- アプリやソフトでの対応はほとんど想定されておらず、現実的には標準中国語対応が優先。
- 方言的要素が強いため、翻訳リソースや機械翻訳の対応は乏しい。
20位 韓国語
-
使われている主な国
韓国、北朝鮮、在外韓国・朝鮮人コミュニティ(アメリカ、日本、中国など) -
話者の人口
約0.82億人 -
世界人口での割合
約1.0% -
文字体系
ハングル文字(表音文字体系) -
商業性
韓国はIT先進国であり、モバイルアプリ市場が非常に活発。
K-POP、ドラマ、ゲームなどの文化輸出も強力で、グローバル展開における韓国語対応の商業価値は高い。
特に若年層ユーザーを意識したサービスでは、韓国語対応が競争力につながる。 -
i18n対応するときの注意点
- ハングルは表音文字で比較的扱いやすく、フォント対応も安定している。
- 単語が長くなる傾向は少ないが、助詞や語尾変化により文全体は長くなりやすい。
- 機械翻訳の精度は高めだが、ニュアンスや敬語表現で誤訳が生じやすい。
- 韓国ユーザーはUI/UXの完成度に敏感なため、翻訳の質が低いと評価に直結する点に注意。
1位~20位までの言語での世界人口でのカバー率
- 約79.4%
- 約63億5,100万人/80憶人
21位 スワヒリ語
-
使われている主な国
ケニア、タンザニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国、モザンビーク、ブルンジ、ルワンダなど東アフリカ地域 -
話者の人口
約0.75億人(母語話者は少なく、多くは第二言語として使用) -
世界人口での割合
約0.9% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字) -
商業性
東アフリカ全域でリンガフランカ(共通語)として広く使われているため、地域市場をカバーする上で有効。
グローバル市場としての規模はまだ限定的だが、アフリカ経済の成長とともに今後の価値が高まる可能性がある。 -
i18n対応するときの注意点
- 文法は比較的シンプルだが、名詞クラス(接頭辞による分類)が多く翻訳難易度がある。
- 機械翻訳の対応は改善中だが、まだ誤訳が目立つことがある。
- 第二言語としての話者が多いため、現地ではスワヒリ語対応が歓迎されやすい。
22位 タガログ語
-
使われている主な国
フィリピン(公用語、フィリピノ語の基礎)、アメリカ、カナダ、中東諸国のフィリピン移民コミュニティ -
話者の人口
約0.82億人 -
世界人口での割合
約1.0% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字) -
商業性
フィリピンは英語とタガログ語(フィリピノ語)が併用されているため、英語だけでもある程度カバー可能。
しかし国内利用者にとってはタガログ語UIの親和性が高く、現地ユーザー獲得には効果的。
また、フィリピンは若い人口層とIT人材の豊富さから、今後の市場拡大が期待される。 -
i18n対応するときの注意点
- 英語と混在する「タガリッシュ(Taglish)」表現が多く、翻訳の粒度に注意。
- 機械翻訳は対応しているが、口語的な表現では精度が落ちる場合がある。
- 文法は比較的シンプルで、UI崩れのリスクも少ないため技術的な難易度は低い。
23位 ベトナム語
-
使われている主な国
ベトナム、アメリカ、フランス、オーストラリアなどのベトナム移民コミュニティ -
話者の人口
約0.85億人 -
世界人口での割合
約1.1% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字、声調記号付きの特殊文字を多数使用) -
商業性
ベトナムは経済成長が著しく、東南アジア市場の中でも注目度が高い。
若年層の人口が多く、スマホ普及率も高いためモバイルアプリ市場が有望。
海外移民コミュニティも多く、国際市場での存在感が増している。 -
i18n対応するときの注意点
- 声調記号を含む文字(ă, â, ê, ô, ơ, ư など)が多く、フォント対応と正規化に注意。
- 機械翻訳の精度は高めだが、声調による意味の違いを正しく反映できない場合がある。
- 単語や文章の長さは中程度で、UI崩れは比較的少ない。
- 英語教育が盛んなため、英語UIでもある程度通用するが、現地ユーザー獲得にはベトナム語対応が有効。
24位 タイ語
-
使われている主な国
タイ、アメリカ・オーストラリアなどのタイ系移民コミュニティ -
話者の人口
約0.69億人 -
世界人口での割合
約0.9% -
文字体系
タイ文字(ブラーフミー系文字の一種) -
商業性
タイは東南アジア有数の観光立国で、観光・サービス産業に強みを持つ。
モバイル普及率も高く、ゲームやエンタメ系アプリ市場での潜在力がある。
ただし国際市場全体での商業性は限定的で、主に「地域特化」で効果を発揮する言語。 -
i18n対応するときの注意点
- 文字は連続して書かれ、単語間にスペースが入らないため、自動改行処理が難しい。
- 声調記号を含むため、フォント対応とレンダリングに注意。
- 機械翻訳は対応しているが、意味の取り違えが生じやすい。
- 英語教育が進んでいるため、最低限のUIは英語でも通用するが、現地化するとユーザー体験が大きく改善する。
25位 イタリア語
-
使われている主な国
イタリア、スイス南部(ティチーノ州)、サンマリノ、バチカン市国、アルバニアの一部、さらにアメリカ・アルゼンチンなどの移民コミュニティ -
話者の人口
約0.67億人 -
世界人口での割合
約0.8% -
文字体系
アルファベット(ラテン文字) -
商業性
イタリアは欧州の主要経済国のひとつで、ファッション、デザイン、観光産業に強みを持つ。
国際市場における商業性は英語・フランス語・ドイツ語ほどではないが、欧州市場を狙うなら追加価値がある。
文化的影響力(オペラ、料理、芸術など)は高く、特定分野でのローカライズは有効。 -
i18n対応するときの注意点
- 文が比較的長くなりやすく、UI幅調整が必要。
- 機械翻訳の精度は高めだが、ニュアンスの違いに注意。
- 地域によって方言差があるが、標準イタリア語でほぼ問題ない。
- ヨーロッパ展開では、英語・フランス語・ドイツ語との組み合わせで対応すると効果的。
1位~25位までの言語での世界人口でのカバー率
- 約82.8%
- 約66億2,000万人/80憶人
記事のまとめ
1位から25位までの言語で 世界人口の約8割をカバー することができます。
これより下の順位になるとマイナー言語が多く、商業的価値は限定的 だと判断し、今回の記事では除外しました。
(※ここでの基準は「個人開発者が現実的に対応できる範囲」です。25言語対応だけでも相当な労力になるため、あくまで目安としてご覧ください。)
特に注目すべきは、上位5言語(英語・中国語・ヒンディー語・スペイン語・アラビア語)だけで世界人口の約5割をカバーできる という点です。
まずはこの「トップ5対応」を目標にするのが、個人開発者にとって最も効率的な戦略だと考えています。
ただし注意点として、アラビア語はRTL対応(右から左書き) が必須で、UI設計を大きく変える必要があるため実装難易度が高めです。ここが最初の「鬼門」となる可能性があります。
各々の判断材料の一助になれば幸いです。
本記事は ChatGPT を大きく活用して執筆しており、十分なファクトチェックは行えていません。
そのため、精度の点では必ずしも信頼できる情報源とは言えないことを最後に断らせていただきます。