はじめに
サーバーからファイルをダウンロードしたい。
macのファイルをサーバーへアップロードしたい。
そんな時は SFTP コマンドを使うと便利です。
SCP というファイルをやり取りするコマンドがありますが
昨今このコマンドは非推奨となっています。
SCP の代わりに使えるコマンドは SFTP や RSYNC です。
この記事では SFTP についてお伝えします。
概要
SFTPを使ってサーバーとファイルのアップロードやダウンロードを行う。
対象者
- macでターミナルを使っている
- ターミナルでファイルの操作が行える
- テキストエディタを使える
- シェルはzsh（最近のmacはデフォルトでzsh：2022年時点）
関連記事
目次
- サーバー接続
- 接続の終了
- 現在のディレクトリ名を確認する
- 現在のディレクトリの中身を確認する
- ディレクトリを移動する
- ローカル側のコマンド
- サーバーからファイルをダウンロードする
- macのファイルをサーバーへアップロードする
- その他のコマンド
- 最後に
サーバー接続
sftp -i 鍵ファイルへのパス ユーザー@ホスト
サンプル
sftp -i ~/keys/hoge-key.pem hoge-user@hoge-server
ssh/configを設定していれば、以下のような感じで簡単に接続できます。
sftp hoge
設定の仕方はこちらの記事を参考にしてください。
「SSH接続をconfigファイルを使ってラクする」
接続するとこんな感じになります。
$ sftp -i ~/keys/hoge-key.pem hoge-user@hoge-server
Connected to XXXXXXXX
sftp>
接続の終了
sftp> quit
現在のディレクトリ名を確認する
サーバー側の現在のディレクトリ名を確認する
sftp> pwd
ローカル側の現在のディレクトリ名を確認する
sftp> lpwd
現在のディレクトリの中身を確認する
サーバー側の現在のディレクトリの中身を確認する
sftp> ls
ローカル側の現在のディレクトリの中身を確認する
sftp> lls
ディレクトリを移動する
サーバー側でディレクトリを移動する
sftp> cd ディレクトリ名
ローカル側でディレクトリを移動する
sftp> lcd ディレクトリ名
ローカル側のコマンド
接頭辞に小文字のエル ”l” をつける。”local” の ”l”
sftp> lpwd
sftp> lls
sftp> lcd ディレクトリ名
サーバーからファイルをダウンロードする
すでにファイルが存在する場合は上書きされるので注意
ファイル指定
sftp> get ファイル名
ワイルドカードも使えます
例：拡張子がpngのファイルをカレントディレクトリからダウンロード
sftp> get *.png
ディレクトリ指定：サブディクレトリもダウンロード
sftp> get -r ディレクトリ名
macのファイルをサーバーへアップロードする
すでにファイルが存在する場合は上書きされるので注意
ファイル指定
サーバー側ローカル側共にカレントディクレトリ。pwd、lpwdで確認できる。
sftp> put ファイル名
ワイルドカードも使えます
例：拡張子がpngのファイルをmacのカレントディレクトリからアップロード
sftp> put *.png
ディレクトリ指定：サブディクレトリもアップロード
sftp> put -r ディレクトリ名
その他のコマンド
ヘルプコマンドがあります。
sftp> help
使えるコマンド一覧が表示されます。
sftp> help
Available commands:
bye Quit sftp
cd path Change remote directory to 'path'
chgrp [-h] grp path Change group of file 'path' to 'grp'
chmod [-h] mode path Change permissions of file 'path' to 'mode'
chown [-h] own path Change owner of file 'path' to 'own'
df [-hi] [path] Display statistics for current directory or
filesystem containing 'path'
exit Quit sftp
get [-afpR] remote [local] Download file
help Display this help text
lcd path Change local directory to 'path'
lls [ls-options [path]] Display local directory listing
lmkdir path Create local directory
ln [-s] oldpath newpath Link remote file (-s for symlink)
lpwd Print local working directory
ls [-1afhlnrSt] [path] Display remote directory listing
lumask umask Set local umask to 'umask'
mkdir path Create remote directory
progress Toggle display of progress meter
put [-afpR] local [remote] Upload file
pwd Display remote working directory
quit Quit sftp
reget [-fpR] remote [local] Resume download file
rename oldpath newpath Rename remote file
reput [-fpR] local [remote] Resume upload file
rm path Delete remote file
rmdir path Remove remote directory
symlink oldpath newpath Symlink remote file
version Show SFTP version
!command Execute 'command' in local shell
! Escape to local shell
? Synonym for help
最後に
ターミナルでファイル操作ができる人は、SFTPでも同様に操作することができると思います。
アップロードやダウンロード時にすでにファイルが存在する場合にファイルが上書きされる点に注意して使いましょう。