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この記事は何か

Locustという負荷検証ツールを、ローカル環境で動かしてみました。

Locustとは

Python製の負荷検証ツールです。
Web UI付きで、手軽に操作することができます。
ドキュメント

ローカル環境で動かしてみた

動作環境を用意

Docker環境を用意しました。

コードは↑を参照ください。ポイントは以下。

  • WebUI用に、8089ポートを開けておく
  • Python環境にて、pip install locustでLocustをインストールする(build-essentialがないとインストールに失敗したので、入れておく)
# python --version
Python 3.9.17

# locust --version
locust 2.15.1 from /usr/local/lib/python3.9/site-packages/locust (python 3.9.17)

負荷検証シナリオを書く

負荷検証のシナリオ(テストケース)を、Pythonファイルにて記述することができます。
ファイルは、locustfile.pyという命名で用意します。
中身はこんな感じ。

from locust import HttpUser, task, constant_pacing

class HelloWorldUser(HttpUser):
    #  1タスク = 1秒間に1回リクエストを送信する
    wait_time = constant_pacing(1)

    @task
    def hello_world(self):
        self.client.get("/hello-world")

上記だと、/hello-worldというエンドポイントに対して、1秒間に1回、指定した接続数でGETリクエストを行う という意味になります。

他にも、リクエスト間隔や、リクエストの重み付けを指定することもでき、細かくシナリオチューニングすることが可能です。
より詳しくは以下を参照ください。
https://docs.locust.io/en/stable/writing-a-locustfile.html#writing-a-locustfile

動かしてみる

locustコマンドを実行することで、Locustサーバが起動します。
Dockerを用いている場合は、以下の形で実行できます。

docker-compose up -d
docker exec -it python locust

# テストファイルを locustfile.py 以外の命名で作成した場合は、-fでファイル名を指定する
# docker exec -it python locust -f <ファイル名>

起動後、http://localhost:8089/ にアクセスすると、以下のような負荷設定画面に移動します。

スクリーンショット 2023-07-16 9.01.24.png

入力項目が3つありますが、それぞれ以下の意味です。

  • Number of users:
    • 最大同時接続数
  • Spawn rate:
    • 1秒あたりに増やしていく接続数。
    • Number of users と同じ値を指定すれば、最初から最大数でリクエストされます。
  • Host:
    • リクエスト対象のURL(ベースURL)

今回は、別でテスト用のローカルサーバーを立てておいたので、そこで検証してみます。
※ LocustサーバーもDockerで構築しているため、host.docker.internalでホストマシンにアクセスする必要があります。
「Start swarming」を押下することで、テストが開始されます。

スクリーンショット-2023-07-16-9-45-54.png

テスト結果画面

実行を開始すると、以下のような表, チャート画面で、疎通状況, レスポンス時間などを表示してくれます。

スクリーンショット 2023-07-16 9.49.06.png

スクリーンショット 2023-07-16 9.49.24.png

STOPボタンを押すと、テストが終了します。
テスト実行後は、各種データをダウンロードすることが可能です。

スクリーンショット 2023-07-16 9.52.35.png

total_requests_per_second_1689468496.png

補足

テスト対象のサイトにBasic認証がかかっている場合

テスト対象サイトにBasic認証がかかっている場合は、テストファイルを以下のように記述することで、認証を通過した上でテストを実施することが可能です。

from locust import HttpUser, task, constant_pacing
from requests.auth import HTTPBasicAuth

class QuickstartUser(HttpUser):
    #  1タスク = 1秒間に1回リクエストを送信する
    wait_time = constant_pacing(1)

    @task
    def view_top(self):
        # Basic認証を通過するため、以下を記述する
        auth = HTTPBasicAuth(username="username", password="password")
        self.client.get("/hello-world", auth=auth)

Docker Imageについて

動作環境用のDocker Imageは以下で用意されていたので、こちらを利用しても良いかと思います。(動作は未検証です)
https://hub.docker.com/r/locustio/locust

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