今回はVLAN間ルーティングで生成されるフレームのフォーマットについて検証しようと思います。
EthernetⅡとdot1qフレームの相違を検証することでなにか見えてくるのではないのかという思惑があります。
構成図は以下の通りです。
青線がVLAN10,赤線がVLAN20の範囲を表しています。またR1はサブインターフェースを作成しています。
以下にそれぞれのL2セグメント間を通るフレームをまとめます。
まず以上の2つを比較すると、イーサネットフレームのタイプが変わっていることがわかります。
①EthernetⅡ
②Ethernet 802.1q
このようになっています。Ethernetフレームの部分以外の相違点は特にありません。
Ethernet 802.1qの方は、EthernetⅡに以下の部分が挿入されています。
TPID(Tag Protocol Identifier)はIEEE802.1Q VLAN-Tagが続くことを示す
Ether Type値です。0x8100はデフォルトの値です。
TCIは(Tag Control Infomaition)はVLANタグ情報などが含まれるフィールドです。
0x000aは16進数なので2進数に直すと0000/0000/0000/1010になります。
これをを10進数に変換すると「10」になります。この値は、vlan 10を表しています。
PC2から生成されるフレームについても見てみます。
③PC2(Fa0/0)→SW(Fa0/2)
TCIは(Tag Control Infomaition)を見てみると、値が「0x0014」になっています。
これを2進数に直すと、0000/0000/0001/0100になります。
さらにこれを10進数に直すと「20」になります。これもやはりVLAN20を示しています。
例えば「vlan 10」はvlan情報のタグをフレームに追加するコマンド
「switchport access vlan」は任意のタグをどう処理するかを決定するコマンドですね
※本記事は個人的備忘録になりますが、間違っている点やアドバイスなどあれば積極的にコメントを
頂けますと幸いです。