hyperrefパッケージ・pxjahyperパッケージ
出力した文書にパイパーリンクを埋め込むためのパッケージです。このパッケージを読み込むと、
- 文書にしおりがつき、添削する教授や先輩などが簡単に目当ての章・節にジャンプできる
- 本文中の「図 1」「表 1」「第1章」「式(1)」の1の部分にハイパーリンクが付き、図・表・式などの確認が容易になる
というメリットが生じます。基本的に、次のコマンドをプリアンブルに入れればOKです。
\usepackage{ifluatex,ifxetex}
\ifnum 0\ifluatex 1\fi\ifxetex 1\fi>0
\usepackage[hidelinks,bookmarksnumbered=true,unicode=true]{hyperref}
\else
\usepackage[hidelinks,bookmarksnumbered=true,dvipdfmx]{hyperref}
\usepackage{pxjahyper}
\fi
hidelinks
オプションを外すと、リンクがAcrobat ReaderなどでのPDF閲覧時など限定で枠で囲まれます。**(印刷はされないそうです)**また、bookmarksnumbered
オプションを外すと、しおりに「第1章」「1.1」などの章番号などが入らなくなります。これらは好みで外してください。
citeパッケージ
$\mathsf{\TeX}$の\cite
命令で複数の文献を引用する時、文献ラベルを書く順番によっては、[6,4]のように、逆順に文献番号が振られてしまうことがあります。しかし、このパッケージを読み込むと、\cite{hoge114514,fuga1919,piyo810893}
のように単一の\cite
命令で複数の文献を引用する限り、正しい順番で文献番号が振られます。使用するには単に、
\usepackage{cite}
をプリアンブルに入れればOKです。
fontencパッケージ・lmodernパッケージ
$\mathsf{p\LaTeX}$などは、デフォルトでは下線などが文字としてPDFなどの文書に埋め込まれません。このパッケージを利用すると、下線などが正しく文字として埋め込まれます。lmodern
パッケージは原則的に、fontenc
パッケージとペアで使用します。基本的に、これらのパッケージは原則全ての文書で読み込むべきです。
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}
inputencパッケージ
特に$\mathsf{p\LaTeX}$の文書の文献リストで、「é」などが入った文献を扱うことがあります。その際にプリアンブルに
\usepackage[utf8]{inputenc}
を加えておけば、本文で「é」などを入力しても正しく表示されます。fontenc
・lmodern
パッケージと併用することを推奨します。
tgtermesパッケージ・tgherosパッケージ
本文のフォントをTimes・Helveticaにしたい場合にそれぞれ読み込むパッケージです。Timesフォントは英語論文での採用例が多いです。次のコマンドをプリアンブルに加えます。
\usepackage{tgtermes,tgheros}
日本語フォントに問題が生じる場合(ゴシック体になるはずが明朝体になる)場合は、代わりにnewtxtext
・helvet
パッケージを使うと解決する場合があります。また、$\mathsf{Lua\TeX}$・XƎTEXで使用したい場合は、代わりに
\setmainfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreTermes}
\setsansfont[Ligatures=TeX]{TeXGyreHeros}
を使用してください。
zi4パッケージ
タイプライタ体のフォントをRictyのベースであるInconsolataにします。
\usepackage{zi4}
をプリアンブルに入れればOKです。$\mathsf{Lua\TeX}$・XƎTEXで使用したい場合は、代わりに
\setmonofont{Inconsolatazi4}
を使用してください。