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メガドライブの音源データ(VGM)をトラッカーで作る

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はじめに

VGMファイルとは
メガドライブ用の音楽データのフォーマット
XGM2とかいうのかもしれない。

ゲームジャムで、メガドライブ用の音楽データを用意することになったので、
ひとまず最短で作れる方法を紹介。

トラッカーとは

MMLで昔のゲームの音楽などは記述してコンバートすることが多いのですが、
いろいろあって、最初の導入がなかなか難しい。
(再生・プレビュー環境や、コンパイル環境・出力フォーマットなど、作りやすい環境にするまでに時間がかかる)

今回はdeflmaskというエディターを使うことで、すぐに音を確認しつつ、目的のデータを作れることで採用した。

今回使ったトラッカー

トラッカーは縦にトラックが並んでいて、だいたい16分音符くらいの分解能で、
ある程度のStep数のかたまりと、トラックを組み合わせて作っていく形になる。
image.png
トラックごとの入れ物を並べる 横に並んだものが同時に再生される
image.png
縦方向に16分音符の位置にノート名(ABC表記とオクターブ)を入れていく。

VGMファイルの出力もできるし、メガドライブのFM音源の音色を作ったり、PSG部分の音色を作ったり
再生しながら作れるのでとても作りやすい

トラッカーでループしたい

ゲームのBGMは、どこかで無限ループにすることが多い。
どうやってループポイントを指定するのかというと
image.png
この0B02 というのが、再生位置を02へ移動せよ というコマンド(FX)になっていて
image.png
入れ物の並んだ左側の番号02の位置に飛ぶことで ループが表現できる。

トラッカーの入力

image.png
この丸いのが赤くなっている状態だと入力モードで、
スペースキーで、入力モードと、再生モードを切り替える感じになっている。

(DAWみたいにスペースキーで再生とかではないので注意)

再生・停止

リターンキーで、再生・停止が行える

FXを同じタイミングで複数入れたい場合

image.png
トラックの上の方の「+」を押すと
赤字で始まるFXの列が増やせる

音色

音色は青い数字で書かれていて
image.png
この数字と
image.png
この楽器の番号が同じ。

音符をい入れるときは、はじめに入力したい楽器を選択してから、
音程を入れると、勝手に音色番号も入る。

音を途中で止めたい時

TABキーを押すことで、 OFFのコマンドを入れられる。
image.png

ポルタメント

image.png
FXのコマンドの03を使う。

0300で、ポルタメント無効
0304は 04の速度で指定した音程になめらかに変化させる。
値が大きいとそれだけ早く到達する。

ベロシティ(音量)

image.png
トラックの音量は緑の数字で表現されている。

大きければ大きな音、小さければ小さい音になる。

音源方式によって、指定できる値の範囲が異なっていて、FMの方が7Fと細かく指定できたりする。

できたもの

FXには、PSGチャンネルのノイズのモード切替とか、パンニングの指定とかいろいろ音源によって異なる特殊効果がつけられるので、
こういうのを駆使するとよりchiptuneならではの表現が可能になりそう。

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