styled-components v4の新機能まとめ

先日、styled-components v4がリリースされました。
主なリリース内容は以下のものです。

• パフォーマンス向上
• createGlobalStyleAPI
• asprop
• Comp.extendの削除
• React v16のStrictMode準拠
• React v16のrefのサポート

asめっちゃ便利

パフォーマンス向上

内部メモリの最適化やリファクタリングなどにより、16.1kBから15kB未満になり、コンポーネントのマウントは最大25%、再レンダリングは7.5%のスピードアップを実現しています。

createGlobalStyleAPI

以前のinjectGlobalは、動的なアップデートができない、ホットリロードに対応していない、コンポーネントとして利用できないと言った問題がありました。
新しいcreateGlobalStyleは、Reactのコンポーネントツリーに組み込むことができ、これにより動的なアップデート、ホットリロードが可能になり、他のstyled componentと同じようにツリーの中に組み込むことができます。

import { createGlobalStyle, ThemeProvider } from "styled-components";
// Global styles but theme- and update-able!
const GlobalStyle = createGlobalStyle`
  html {
    background: ${p => p.backgroundColor};
    color: red;
    font-family: ${p => p.theme.fontFamily};
  }
`;
export default function App() {
  return (
    <ThemeProvider theme={{ fontFamily: "Helvetica Neue" }}>
      <GlobalStyle backgroundColor="turquoise" />
    </ThemeProvider>
  );
}

Comp.extendの削除

ラップされたstyled componentは自動的に折りたたまれて、1つのコンポーネントだけがレンダリングされるようになりました。
以前はComp.extendAPIによって、拡張しているコンポーネントがstyled componentであることに基づいて最適化が行われていたのですが、styled(StyledComp)が自動的に同じような最適化を行ってくれるようになったため、Comp.extendは不要になり削除されました。

asprop

実行時に動的にレンダリングされるものを変更するためのaspropがネイティブサポートされました。
どういうことかと言うと、aspropで指定することによって他のHTMLタグでもスタイルが適用できます。

import styled from "styled-components"
import { Link } from "react-router-dom"
// <Component /> renders a div to the DOM
const Component = styled.div`
  color: red;
`
<Component>Hello World!</Component>
// But we can also make it render any other HTML tag or component!
<Component as="span">Hello World!</Component>
<Component as={Link} to="home">Hello World!</Component>

React v16のStrictMode準拠

React v16のStrictModeに対応しました。
StrictModeはアプリの潜在的な問題を検出するために追加されたコンポーネントです。
https://reactjs.org/docs/strict-mode.html
しかし、これによってv15以下のサポートは外さなければならなくなりました。

React v16のrefのサポート

React v16で、React.forwardRefAPIにより、innerRefが廃止されるため、それに対応しました。
https://reactjs.org/docs/forwarding-refs.html

import styled from "styled-components"
const Component = styled.div`
  color: red;
`
// Later in your render function
<Component ref={element => { this.myRef = element; }}