Swiftが出てきて、非常に協力になったenum。
今回はそのenumとObjective-Cが絡んだ場合に出会った事象について記述します。

はじめにのenumのおさらい

Objective-Cのenumは、原則Integerを使用した値になります

typedef NS_ENUM(NSInteger, Animal) {
    AnimalDog = 0,
    AnimalCat = 1,
    AnimalBird = 2,
};

Swiftの場合、Objective-Cとは違って値を持たずとも定義出来ます

enum: Animal {
    case dog
    case cat
    case biard
}

設定する値もInt以外が使用出来ます。

enum: Color: String {
    case red = "red"
    case blue = "blue" 
    case yellow = "yellow"
}

値からenumを初期化する場合はイニシャライザを使用します。
定義されていない値を渡した場合はnilが返却されます。

let enum1 = Color(rawValue: "red") // .red
let enum2 = Color(rawValue: "green") // nil

また、protocolに準拠させたり、拡張を記述することも出来ます。→ 参考

Objective-Cで定義したenumをSwiftから使用する

Objective-C側で定義したenumをSwiftから使用することが出来るのですが、ここで困ったことが。
Objective-Cで定義したenum値

typedef NS_ENUM(NSInteger, Animal) {
    AnimalDog = 0,
    AnimalCat = 1,
    AnimalBird = 2,
};

こちらをswiftから定義されていない値で初期化した場合、nilが返ってこないのです！

let animal = Animal(rawValue: 5)
print(animal) // Optional(__C.Animal)

一番手っ取り早いのはenumの定義をSwiftファイルに移動させることでした。
移動させるだけで、イニシャライザで定義されていない値を渡すとnilを返すようになります。

良きObjective-Cライフを！