TerraformでProxmox VEのLXCを払い出す

はじめに

こんにちは たそ(@taso_int)です。
普段ははてなブログで技術ブログを投稿しております。
良かったら見てください。
https://taso-int.hatenablog.com/archive

今回はアドベントカレンダーということで、Proxmox VEについて書こうと思います。
本当はもうちょい凝ったものを出したかった…
Proxmox VEの説明については省略します。
仮想環境を提供できるプラットフォーム的なものです。

今回TerraformにProxmoxプロバイダーがあるので、それを利用してLXCを作成したいと思います。
LXCだけでなくVMも作成することが可能です。

今おうちK8sを作成しようとしていて、ノード数をTerraform側で制御出来たら面白いなと思った次第です…

環境

• Proxmox VE v8.2.2
• Terraform環境
  • WSL(Ubuntu 22.04.3 LTS)
  • Terraform(v1.9.8)
  • Proxmox Provider(3.0.1-rc6)

WSLからProxmox VEに対してTerraformを動かすイメージを持っていければと思います。

Proxmox プロバイダー

• proxmox_vm_qemu（VM）
• proxmox_lxc（LXC）

仕組みとしてはProxmox側でAPIが提供されているので、それを利用しているものだと思われます。
今回は２番目のLXCを作成するリソースを利用したいと思います。
またドキュメントではTerraform用のProxmoxユーザーとロールを作成する必要がありますが、私しか使わないためrootで実施します。

Terraform コード類

Terraform初心者なので、かなり簡易なつくりになっています。

main.tf

terraform {
  required_providers {
    proxmox = {
      source  = "Telmate/proxmox"
      version = "3.0.1-rc6"
    }
  }
}

provider "proxmox" {
  pm_api_url      = "https://192.168.137.100:8006/api2/json"
  pm_user         = "root@pam"
  pm_password     = var.pm_password
  pm_tls_insecure = true
}

resource "proxmox_lxc" "k8s_node" {
  for_each    = var.nodes
  target_node = "taso" # Proxmox側ノード名
  vmid        = each.value.vmid
  hostname    = each.value.hostname
  ostemplate  = "local:vztmpl/vzdump-lxc-100-2024_11_18-00_37_13.tar.gz" #普通のコンテナイメージでも可
  cores       = 2
  memory      = 2048
  swap        = 512
  password    = var.lxc_password

  rootfs {
    storage = "local-lvm"
    size    = "10G"
  }

  network {
    name   = "eth0"
    bridge = "vmbr0"
    ip     = each.value.ip
    gw     = "192.168.137.1"
  }
}

variables.tf

variable "pm_password" {
  description = "Proxmox API password"
  type        = string
  sensitive   = true
}

variable "lxc_password" {
  description = "Password for LXC container"
  type        = string
  sensitive   = true
}

variable "nodes" {
  description = "Configuration for LXC nodes"
  type = map(object({
    vmid      = number
    hostname  = string
    ip        = string
  }))  
  default = {
    "master" = {
      vmid     = 101
      hostname = "k8s-master"
      ip       = "192.168.137.10/24"
    }
    "node1" = {
      vmid     = 102
      hostname = "k8s-node1"
      ip       = "192.168.137.11/24"
    }
    "node2" = {
      vmid     = 103
      hostname = "k8s-node2"
      ip       = "192.168.137.12/24"
    }
  }
}

試してみる

初回実行はTerraform initが必要になります。

またパスワードを環境変数に登録します。

export TF_VAR_pm_password=<Proxmox側のパスワード>
export TF_VAR_lxc_password=<LXCで設定するパスワード>

Terraform applyを実行します。

Apply complete!がでれば成功ですね。

UIでも作成されています。起動する必要はありそうです。

改善ポイント

以下改善したいポイントで機能として追加したいです。

• node側のノード数を増やせる設計(Countとかで増やせるのが理想)
• Terraformのモジュール化（かっこよさそう）
• IP周りの管理（NetBoxと組み合わせてアドレスを管理する）

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
おうちK8sを完成して、K8sの勉強をしたいと思います。