概要
2019/11/7に、AWSからSavings Plansという新しいAWS利用料節約のための価格モデルが登場したらしい。
具体的にいくらになるのかがわかりにくかったので、適用例を作ってみました。
選ぶ際の判断基準
★TODO★
Savings Plan タイプ
選択肢
- Compute Savings Plans
- Fargateに適用したい場合
- リージョンやインスタンスファミリーを期間内に切り替える可能性が高い場合
- EC2 Instance Savings Plans
- 対象のリージョン・インスタンスファミリーを期間内の使用量の予測が立つ場合
★TODO★
適用例
稼働状況
Tokyoリージョンでt2.mediumのインスタンスを常時2台稼働している
(365日×24h×2台=17,520h)
元々の支払額(オンデマンド支払い):$1065.216
参考情報(Savings Plansのレート)
- 前提条件
- インスタンス:
t2.medium
- Savings Plan タイプ:
EC2 Instance Savings Plans
- リージョン:
Tokyo
- 期間:
1年
- インスタンス:
- オンデマンドレート:
$0.0608/h
- Savings Planレート(全額前払い):
$0.0384/h
(割引率37%) - Savings Planレート(一部前払い):
$0.0391/h
(割引率36%) - Savings Planレート(前払いなし):
$0.0411/h
(割引率32%)
適用条件
- Savings Plan タイプ:
EC2 Instance Savings Plans
- 期間:
1年
- リージョン:
Tokyo
- インスタンスファミリー:
t2
- 時間単位のコミットメント:
$0.0384
- 支払いオプション:前払いなし
- 前払いコスト(1年間のコミットメント合計):
$336.384
($0.0384×24h×365日
)
最終的な支払い
t2.medium1台分をSavings Plansに適用したので、残りの1台分をオンデマンド支払い。
つまり、
$336.384 + $0.0608/h × 24h × 365日
= $868.992(割引率18.42%)
総括
現状の単位時間あたりのオンデマンド使用量は推奨プランページに記載されているのですぐ確認できるが、
推奨の内容は現状の使用量を継続した場合のプラン。
もし適応の1年ないし3年の間に大きくシステム構成の変更を予定しているならば、
自前で計算する必要がある。
「時間単位のコミットメント」を計算する時には、予定しているServiingPlanが時間単位いくらになるのかや単位時間に稼働しているサーバの台数やインスタンスプランをしっかり調べた上で計算する。
(オンデマンドレートを入れるのかServiingPlanレートを入れるのかが結構混乱した)