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ダッシュボードもサクッと!Avoが変えるRails管理画面【2005年徹底解説】

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この記事では、Railsアプリに管理画面を組み込むときに検討したいライブラリとして、Avoを中心にご紹介します。
ActiveAdminやAdministrate、自前実装との比較もしつつ、「なんでAvoなの?」という理由や、実際に使ってみた感想もまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

  1. 管理画面ライブラリが大事なワケ
  2. ライブラリ比較表のおさらい
  3. Avoを選んだ理由
  4. Avoのメリット&デメリット
  5. Avoのプラン別機能
  6. 使ってみた正直な感想
  7. 導入時のポイント
  8. まとめ&次のアクション

1. 管理画面ライブラリが大事なワケ

RailsでWebアプリを作るとき、ユーザー側のUI(フロント)だけでなく、運用やデータ管理をするための 管理画面 をどう作るかはめちゃくちゃ大事です。自前で画面を1つひとつ実装してもいいんですが、ユーザー認証・権限管理・検索・一覧・グラフ表示など、必要になる機能は盛りだくさん。

そんなとき、管理画面特化のライブラリを使えば、初期実装のスピードがぐっと上がり、今後のメンテナンスや拡張もラクになります。結果として、エンジニアとしての生産性や納品速度が上がって、単価アップにもつながるんですよ。

2. ライブラリ比較表のおさらい

Rails界隈では定番のActiveAdminAdministrate、最近注目度が上がってきたAvo、そして究極の選択(?)「自前実装」をざっくり比べると、以下のようなイメージです。

項目 Avo Administrate ActiveAdmin 自前実装
初期開発速度 🚀⭐️⭐️⭐️ 速い 🚀⭐️⭐️⭐️ 速い 🚀⭐️⭐️⭐️ 速い 🐢⭐️ 最低速
デフォルト機能 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 充実 ⭐️⭐️⭐️ CRUDがメイン ⭐️⭐️⭐️⭐️ 検索等豊富 ⭐️ 必要なら全部実装
UI/モダン度 ✅ Tailwindネイティブ ⚠️ UI少し古め ⚠️ jQuery依存、ややレガシー ✅ 好きに作れる
カスタマイズ性 ⭐️⭐️⭐️⭐️ DSLが豊富 ⭐️⭐️⭐️ 普通 ⭐️⭐️⭐️ 普通 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 無制限
権限管理 ⭐️⭐️⭐️⭐️ (有料機能あり) ⭐️⭐️ 追加Gem要 ⭐️⭐️ 追加Gem要 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 設計次第
ダッシュボード対応 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 標準 ⭐️⭐️ 自作必要 ⭐️⭐️ 自作必要 ⭐️ ライブラリ導入次第
最新Rails対応 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 追従が早い ⭐️⭐️ 安定 ⭐️⭐️ レガシー対応が多い ⭐️⭐️⭐️⭐️ 自由
学習コスト 📘⭐️⭐️ 中ぐらい 📗⭐️ 低め 📕⭐️⭐️ やや高 -
有料プランの有無 💲 一部機能が有料 💲 無料(MIT) 💲 無料(MIT) 💰 コストは人件費次第
メンテ工数 ⭐️⭐️⭐️ 低め ⭐️⭐️⭐️ 低め ⭐️⭐️⭐️ 低め ⭐️⭐️⭐️⭐️ 高くなりがち
総合評価 ⭐️⭐️⭐️⭐️ 「最新かつ高機能」 ⭐️⭐️⭐️ 「シンプル安定」 ⭐️⭐️⭐️ 「歴史あり」 ⭐️⭐️ 「柔軟だが大変」

3. Avoを選んだ理由

ここまで見て「AdministrateやActiveAdminでもいいじゃん?」と思ったかもしれません。でも僕がAvoを推す理由は大きく3つあります。

  1. UIがモダン
    Tailwind CSSがネイティブ対応なので、プロジェクトにTailwindを使ってれば圧倒的に自然。見た目を微調整しやすいし、元から用意されてるコンポーネントがきれい。

  2. ダッシュボード機能が標準搭載
    データの集計やグラフ、KPIをパッと表示できる機能がデフォルトであるのは超ありがたい。ActiveAdminやAdministrateでは、ダッシュボード部分はけっこう自作になることが多いです。

  3. 最新Railsへの追従が早い
    RailsがバージョンアップしてもAvoがサクッと対応してくれてる印象。今後も長く使うつもりなら、ライブラリのアップデートの速さは重要ですよね。


4. Avoのメリット&デメリット

メリット

  1. 開発スピードが段違い
    CRUD画面と検索、ダッシュボードあたりはほぼ設定だけでいけるんで、1週間くらいかかりそうな作業が数日に短縮される感覚。

  2. モダンでスタイリッシュなUI
    Tailwindベースだから、既存のデザインシステムとズレが少ない。しかも慣れた人には拡張も簡単。

  3. コミュニティが成長中
    英語圏メインだけど、Issue対応が素早いし、Discord/Slackで質問したらわりとすぐ解答がもらえたりする。

デメリット

  1. 一部機能が有料(プロ版・アドバンスド版)
    たとえば高度な認可やファイルアップロードなどは、無料プランだと制限がある。100%無料で全部やりたいなら別のGemを組み合わせる必要がある。

  2. 日本語の情報がまだ少なめ
    ActiveAdminみたいに日本語記事や解説サイトが充実、という段階にはない。英語ドキュメントを読む必要がそこそこ出てくる。

  3. 歴史が浅いぶん導入事例が大手中心ではない
    大企業とかだとActiveAdminやAdministrateのほうが採用実績ある場合も。Avoは比較的新しいので、そういう事例が少し少ないかも。


5. Avoのプラン別機能

プラン 価格 主な機能 ターゲット
コミュニティ版 無料 CRUD機能の大半、マルチテナンシー、i18n対応など 個人開発〜スタートアップ
プロ版 $50/月 コミュニティ+高度な認可、並び替え、ダッシュボード等 中規模アプリ、チーム運用
アドバンスド版 $150/月 プロ+動的フィルター、ネストされたレコードなど 複雑なワークフロー、大規模運用
  • 無料版でCRUDの7〜8割くらいはOK
  • プロ版以上になるとダッシュボードや権限管理が強化される
  • アドバンスドはさらにフィルターやカスタムコントロールが充実

6. 使ってみた正直な感想

実際に自分のサイドプロジェクトでAvoのコミュニティ版を使ってみました。TailwindベースのRailsアプリだったので、導入はけっこうスムーズ。以下にざっくりインストール手順のコードサンプルを載せます。

# Gemfile
gem "avo"

# ターミナルで
$ bundle install

# Avoのインストールジェネレータを実行
$ rails generate avo:install

# その後、必要に応じてリソースを作成
$ rails generate avo:resource User
$ rails generate avo:resource Post

これだけで、/avo というパスに管理画面ができあがって、UserPostのデータをGUIでCRUD操作できました。Tailwindが前提なので、既存CSSとの競合が少なくてありがたいです。
なお、公式のダッシュボード機能はPro版以上で利用できるため、コミュニティ版ではそのまま使えませんが、カスタムページを自作して簡単な集計や一覧を表示することは十分可能でした。

ただ、高度な認可は無料版だと満足できるレベルじゃなかったので、そこはPunditなどを組み合わせて手動で書く必要がありました。プロ版なら設定画面でロール別の制限を直感的に管理できるみたいなので、チームで運用するなら検討の価値があるな〜と思いました。


7. 導入時のポイント

  1. Tailwindのバージョンとの相性チェック
    Avoがデフォで使ってるTailwindのバージョンと、自分のプロジェクトで使ってるものがあまりに違うとスタイルが崩れるかもしれません。そこは公式ドキュメントをよく確認しましょう。

  2. 認可機能はどこまで必要?
    シンプルな権限で済むなら無料版でもOKだけど、複数ロールや細かい権限設定が必要ならプロ版か別Gemを検討。事前に要件を洗い出しておくとスムーズ。

  3. Avo DSLの習得
    Avo独自のDSL(fields do ... end みたいな書き方)は、慣れれば強力。でも最初はちょっと戸惑うかも。公式のチュートリアルやサンプルリポジトリを軽く触って慣れておくと良いです。

  4. 英語コミュニティの活用
    日本語情報が少ないので、疑問があれば英語のSlack/DiscordやGitHub Issueを活用するのが近道。英語はちょっと苦手…という場合でも、Google翻訳で十分やりとりできる場面も多いので、ぜひチャレンジしてみてください。


8. まとめ&次のアクション

管理画面は自前で書くと大変だけど、AvoならTailwindネイティブでモダンなUIをサクッと構築できます。ActiveAdminやAdministrateと比べても、最新Railsとの親和性やダッシュボード機能の充実度が魅力的。権限管理や高度な検索が必要な場合は有料プランになるけど、開発&メンテの手間を考えると決して高くない投資かもしれません。

もしあなたが**「エンジニアとしての価値をもっと上げたい」「納品スピードや品質で差をつけたい」と思っているなら、管理画面構築の効率化はかなり大きな武器になります。特にクライアントワークでは「あれもこれも管理画面に欲しいんだよね」**と言われがち。そのときにAvoを使いこなして短期間で形にできれば、確実に評価・単価UPにつながりますよ。


次のステップ

  • AvoのGitHubや公式サイトをチェックしてみる
  • デモを触ってみる
  • 実際に自分の開発環境へインストールして無料版で試作品を作ってみる
  • もっと詳しい情報が欲しい・エンジニアとしてのキャリアアップに興味があるなら、ぜひフォロー&DMでご相談ください

最後まで読んでくださりありがとうございます!Railsで管理画面をサクッと作って、プロジェクトを加速させていきましょう。わからないことがあれば気軽にコメントやDMで声をかけてくださいね。きっとAvoがあなたの強力なパートナーになってくれるはずです。


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