はじめに
現代は老若男女問わずパソコンを使用してインターネットの世界を楽しめる
時代であり、殆どの家にインターネット回線を引いている状況です。
何気なく利用している、インターネットではありますが
その裏ではNATと言う技術の恩恵を誰もが受けています。
自分のパソコン
おとうさんのパソコン
おかあさんのパソコン
おじいちゃんのワークステーション
これら全てのパソコンが同時にインターネット接続できるのもNATのおかげであり、
これが無ければ、回線の奪い合いを行う骨肉の争いにもなりかねません。
家庭の平和を守っている技術とも言えます。
※正確にはNAPT(PAT)になりますが、後述します。
#NATとはなにか?
NAT(Network Address Translation)
ねっとわーく あどれす とらんすれーしょん
ネットワークのアドレスを変換する技術のこと
- ネットワークアドレスとは?
パソコンやルータに設定される住所の様な物であり、ネットワークアドレスには、世界で一意な値であるグローバルIPアドレスと自由に決められるプライベートIPアドレスが存在する。
プライベートIPアドレス参考
http://www.atmarkit.co.jp/aig/06network/privateip.html
グローバルIPアドレス参考
http://www.atmarkit.co.jp/aig/06network/globalip.html
#なぜNATが必要であるのか?
プライベートIPアドレスはインターネット上に経路(ルーティング)が無い為、通信先の相手がどこへ通信を返せばいいかわかりません。
そのため、インターネットでの通信のやり取りはNATでプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換して行う必要があります。
直接グローバルIPアドレスをパソコンに設定する事も可能ではありますが、セキュリティ考慮が必要であったり、接続するパソコン分グローバルIPアドレスが必要になります。
一般家庭で複数グローバルIPアドレスを持つことは費用的にも現実的でない為、NAT技術を利用します。
#NATの種類
NATは大きく分けて2種類あります。
- NAT
- NAPT(PAT)
NATは「1対1」でのアドレス変換をおこない、NAPT(PAT)は「N対1」のアドレス変換を行う技術になります。
ここからNATとNAPT(PAT)は言葉として分けて説明していきます。
#NATについて詳しく
ルータやFW配下のプライベートIPアドレスを持ったWEBサーバを、外部公開する場合などに利用する技術。
#NAPT(PAT)について詳しく
冒頭で説明した、家族全員が同時にインターネット接続できるようになる技術です。
NATと違う部分としては、変換するグローバルIPアドレスにポート番号を割り当てている為、複数のプライベートIPアドレスを一つのグローバルIPアドレスに変換する事が可能になります。
変換前と変換後のIPアドレスとポート番号をrouterのNAPT変換テーブルに記録してる。
変換前IP | 変換前ポート | 変換後IP | 変換後ポート |
---|---|---|---|
192.168.1.1 | 10000 | 100.100.100.100 | 10001 |
192.168.1.2 | 20000 | 100.100.100.100 | 20001 |
#利用したツール
cacoo
https://cacoo.com/diagrams/