DevRel Meetup Tokyo
DevRel Meetup Tokyoコミュニティは、以下で紹介されているような DevRel
というテーマについて2015/09から概ね月1回Meetupが開催されているコミュニティで、英語開催の特別会も含めて2018/12に41回目のDevRel Meetup in Tokyo #37 〜忘年自己紹介大会〜が開催されています。
DevRelとはDeveloper Relationsの略で、自社製品/サービスと外部開発者とのつながりを作り上げる活動になります。
一般的にエヴァンジェリストまたはアドボケイトと呼ばれる人たちが活動します。
このコミュニティではDevRelの認知度向上やDevRelを行っている企業、グループのための情報共有を行っていきます。
https://devrel.tokyo
技術書典5
技術書典とは、技術書を通じて技術の普及、ノウハウの共有、新しい出会いやモチベーションの向上などを実現するイベントで2018年10月で5回目の開催になります。私も本イベントは興味はあり、ネット上で開催のレポートなどは見ていたのですが、4回目まで参加する都合がつかず歯がゆい想いでいつもネット上のSNSを見ていました。そんなときにDevRel Meetup Tokyoコミュニティで技術書を出そうということになり、執筆&当日売り子としての参加に手を上げました。
技術書典とは?
新しい技術に出会えるお祭りです。
技術書典は、いろんな技術の普及を手伝いたいとの想いではじまりました。
技術書を中心として出展者はノウハウを詰め込み、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書をさがし求める、技術に関わる人のための場として『技術書典』を開催します。
技術書典の歴史
技術書典に参加するにあたり、全体像を掴むために技術書典1から4の情報を調べました。すでに https://magazine-k.jp/2018/11/05/gijutsushoten/ でまとめられているページがあり大変参考になりました。
数字を直感的に把握するため、グラフにしてみたところ、会場をより大きなところに変更すると、サークル数・参加者数もそれに応じて伸びていて、第5回も入場規制をしているということを含めるとまだまだサークル参加・参加者ともに需要がありそうだと感じております。
サークル参加の印象
サークル参加の印象をまとめてみました。技術書オンリーイベントという標語に対して、技術書の頒布を主な目的にしていれば、技術書をデジタルコンテンツで販売したり、他のグッズ・チラシが配布できたり(主でなければOK)、商業ベースの書籍もOK、という比較的自由度の高いイベントだと実際に参加してみて感じました。サークル入場チケットが2枚ということで、当日の朝の準備を考えるともう少し頂きたいところなのですが参加サークルが470越でサークル入場だけで1000人が入場ということで現実的に増やせないのかなと思います。イベントの需要と供給の関係と同じように供給が少し足りないぐらいがいいのかもしれません。
頒布物
DevRel Meetup Tokyoコミュニティでは、物理的な3つの頒布物を用意しました。
- DevRel Meetup Tokyo コミュニティ本 光編
- DevRel Meetup Tokyo コミュニティ本 闇編
- DevRel Meetup Tokyo コースター(素材:コルク)
コースターは数量限定で光・闇の同時購入された方に無料頒布もしました。
売り切れたとき&電子版を希望する方のために、KDP(Kindle Direct Publishing)のQRコードを準備しました。
コンテンツ
DevRel Meetup Tokyo 光編
参考までに光編の記事のタイトルをご紹介します。
- コミュニティはいいもんだ
- コミュニティは好きですか?
- 光の書で紹介したいこと
- コミュニティ作りのスゝメ
- テーマを決めよう
- 自分がやらなければならない理由を見つけよう
- 気楽にやろう
- コミュニティを作るステップ
- コミュニティ名を決める
- 集客する方法を決める
- 料金を決める
- 場所を決める
- 時間を決める
- 内容を決める
- 他にも色々
- ただ歩き続けた
- DevRel担当として最初に考えたいこと
- コミュニティの「形」を考える
- プロダクト・サービスのメリット・哲学を整理する
- 「誰と」コミュニティを形作るかを考える
- コミュニティを通じて、参加者が得るメリットを整理する
- コミュニティの理想の状態を具体的に想定する
- 理想的な状態を作るための具体的な方法を考える
- コミュニティサポートのための体制づくり
- コミュニティサポートの6つのサイクル
- 小さなサイクルから大きなサイクルへ
- まずは動いてみる
- コミュニティの「形」を考える
- 聖地があるコミュニティ~Pepper~
- ロボットを思い通りに動かす
- 誰もがぶつかるハードル
- 1つ目のハードル
- 答えがないからこそコミュニティーが強くなる
- ファンの熱意でコミュニティが強くなる
- 2つ目のハードル
- 物理的な結びつきでコミュニティを強くなる
- 地方への広がり
- これからのコミュニティ
- 話題の1つにSDKはいかがですか
- SDKとDevRel
- SDKで提供されるテスト実行環境
- エミュレータとシミュレータ
- AndroidとiOSのテスト実行環境
- SDKを話題に1つに
DevRelMeetup コミュニティ本 闇編
参考までに闇編の記事のタイトルをご紹介します。
- はじめに
- コミュニティはいいもんだ…が怖い時もある
- サークルクラッシャー
- お寿司おじさん
- 営業
- 参加しまくり
- 本書の内容
- 実録!ファンがいないサービスでコミュニティを作ろうとして起きたこと
- 使っている=ファンではない
- 凍る会議室
- ただ使っているだけ
- 対立するコミュニティ
- 結果
- コミュニティはいいもんだ…が怖い時もある
- DevRelに脅威を抱く反対勢力
- プロローグ
- 旧来型システム開発会社におけるDevRel
- DevRelは会議室で起きているんじゃない!
- 正しいことをしたければ偉くなれ!
- エピローグ
- 翻訳コミュニティの闇
- コミュニティ乗っ取り事件
- 翻訳品質問題
- あるある徒然
- エバンジェリストの家政婦はみた!DevRel編
- エバンジェリストの皆様、ごきげんよう
- 格下げになったエバンジェリスト
- 登壇する機会を創出するための仕込み
- プライベートは見つかるとイメージアップ?イメージダウン?
- DevRelってなんだっけ?
- 日本のIT=SIer?
- SIerでDevReる
- SIerがDevRelを評価すると?
興味を持った方はコミュニティメンバーにお声がけいただくか、後述のKindleで読んでみてください。
配置場所、風景、印刷所
初めてのサークル参加でしたが、会場が前回から変更となり、横長の会場ということで中央の壁側の配置となりました。俗にいう壁サークルに分類されるようなのですが、初めての参加ということで壁側は荷物置き場となり有効活用できませんでした。ただし、壁にポスターを貼ることは禁止されており、壁側にポスタースタンドなどをおいてポスターを掲示するなどの使い方が推奨されております。
印刷所は、日光企画さんに依頼しました。技術書典のバックアップ印刷所として参画されているところで、バックアップ印刷所に依頼すると特典としてサークル配置場所まで印刷物を届けてくれます。それ以外に印刷所に依頼した場合は、配置場所まで届かず、共通の荷物配送場所までしか届かず、自分で探しにいって持ってくる必要があります。日光企画さんは当日朝に利用したサークルを回ってこられて1つずつ問題がないかどうか確認に来られておりとても良い印象を受けました。
当日スケジュール
当日のスケジュールは以下のようになっています。40分ですべての準備をしなければならずなかなか厳しいスケジュールでした。
- 10時00分~10時40分:サークル出展者入場
- 11時00分~17時00分:一般参加者入場可能時刻
- 17時00分~18時00分:サークル出展者撤収
展示風景
展示風景はこんな感じでした。割り当てられる机はコミケと同じサイズの横90cmx縦45cmで、180cm x 45cm の机を2サークルで1つ利用します。コミュニティ本のイメージがわくように、インパクトのあるタイトルを光・闇、それぞれで抜き出したものを全面に大きく表示しました。通りすがりの方に興味をもってもらうために、LEDでカラフルに光るDevRelMeetupTokyoのポップを準備しました。
発布結果として、赤字にならずにかかった経費をまかなって、打ち上げ費用の一部ぐらいになる分を著者に分配されました。
闇だけを購入された方が2名おられて、コミュニティ活動でみんなが聞きたい話・ノウハウへの期待を感じることができました。
まとめと感想
技術書典の集客力がすごく、運営もとてもこなれており、素晴らしいと思いました。ただ1サークル参加の立場からすると470超のサークルがあり、参加者もどこで何が購入できるかすべてを把握しきれておらず、素通りしていく参加者も多かったと感じます。その中での声をかけてみてもらったり、説明すると買ってもらえることが多く、興味を引くや声掛けの重要性を感じました。これはDevRelが開発者マーケティングと同様に、どのように興味をもってもらうか、手にとってもらうか、試しに読んでみてもらうか、購入してもらえるかの実感したことは、改めてAIDMAやAARRRのような手法・プロセスと合致するものがあるなと感じました。
書籍を執筆したり頒布することは大変でしたが、両方に参加できてとてもよかったと思います。まとめると、「コミュニティはいいもんだ」という、「DevRelMeetup コミュニティ本 光編」の最初のタイトルに立ち戻ってしまいました。まだ読んでいない方は是非手にとってもられば幸いです。
DevRel Meetup Tokyo 光と闇
種別 | 光編 | 闇編 |
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DelRel Meetup Tokyo |