##免責事項
この記事は初心者視点でザックリとした説明をしています。正確性に欠ける可能性がございますが、ご了承ください。「明らかに違うよ」ということがありましたら、ご指摘くださると幸いです。
##環境
OS:最新版ではないMacOS
VirtualBox:5.2.26
Vagrant:2.2.6
Ubuntu:ubuntu/bionic64 v20181129.0.0
##目次
- 仮想環境とは
- VirtualBoxとは
- Vagrantとは
- 仮想環境の構築(Linuxの構築)
- Ubuntuの操作
#1. 仮想環境とは
仮想環境とは簡単に言えばあるコンピューターの中に仮想的に作られた別のコンピューターのことです。
例えば、「MacでWindowsを利用したい!」と思ったらWindows用のPCを買ったりしないといけません。
しかし、また新しいPCを買うのは金銭的に負担になります。
そこで、今使っているMacの中にWindowsを利用できる環境を仮想的に作り出すことで、その負担を減らすことができます。
(チーム内で開発用のPCとしてWindowsを使っている人とMac使っている人がいる場合でも、同じ環境(OS)などの仮想環境でプログラムを実行するようにすると便利ですよね。)
このようにPCの中に仮想的に別のPCを作りたいときは、仮想環境構築ソフトを使います。今回はVirtualBoxという仮想環境構築ソフトを使います。
#2. VirtualBoxとは
VirtualBoxはメジャーな仮想環境構築ソフトの1つです。オラクルというアメリカの大きな会社が作っています。Windows、Linux、MacOSに対応しています。無料で使うことができます。
###VirtualBoxのインストール
インストールについては日本語で解説しているサイトがあるので、参照してみてください。
VirtualBoxのインストールが終わったら、Vagrantという仮想環境の構築・管理を簡単にしてくれるソフトウェアもインストールしましょう。
Vagrantがなくても仮想環境は作れますが、Vagarantを使うと初心者でも簡単に仮想環境を使うことができるようになります。
#3. Vagrantとは
Vagrantは先ほども説明しましたが、仮想環境の構築・管理を簡単にしてくれるソフトウェアです。構成情報を設定ファイル (Vagrantfile) に記述すれば、仮想環境の構築から設定までを自動的に行ってくれるので、仮想環境の立ち上げがすごく楽になります。
###Vagrantのインストール
インストールについては日本語で解説しているサイトがあるので、参照してみてください。
#4. 仮想環境の構築(Linuxの構築)
VirtualBoxとVagrantのインストールができたら、仮想環境の構築はすぐにできます。VirtualBoxの操作はターミナル/コマンドライン等のCLIで行います。今回はMacでLinuxを立ち上げていきます。
###①Linuxを立ち上げるためのディレクトリの作成
//mkdirで新規ディレクトリを作成
//-pで親ディレクトリがない場合は親ディレクトリも一緒に作成
mkdir -p ~/vagrant/Linuxを起動するディレクトリ
//cdでLinuxを起動するディレクトリ上に移動
cd ~/vagrant/Linuxを起動するディレクトリ
Linuxを起動するディレクトリの名前はなんでも良いです。
###②Ubuntu(Linuxディストリビューション)をインストール
まず、Linuxディストリビューションとして、Linuxを起動するディレクトリにUbuntuをインストールします。
※コンソールから Vagrant を実行して Ubuntu をダウンロードし、仮想環境にインストールしています。
vagrant box add ubuntu/bionic64 --box-version 20181129.0.0
次に、以下のコマンドで仮想マシンの設定ファイルを作成します。
vagrant init ubuntu/bionic64
次に、以下のコマンドでUbuntuを起動します。
vagrant up
コンソールに、”Machine booted and ready!”という文字が発見できたらインストールの完了です。
お疲れ様でした。
#5. Ubuntuの操作
Ubuntuを操作するにはいくつか方法があります。
今回はSSHという通信プロトコルを使いターミナルで操作します。
※VirtualBoxにはGUIの機能もあります。
ちなみにSSHとは、リモートコンピュータと通信するためのプロトコルです。認証部分を含めネットワーク上の通信がすべて暗号化されるため、安全に通信することができます。
SSHを利用して遠隔のコンピューターと接続する場合、SSHクライアントと呼ばれるソフトウェアが必要です。Macには標準で搭載されており、以下のようにコンソールから利用できます。
vagrant ssh
以上のコマンドでVagrantが管理する仮想マシンの情報がセットされた状態でSSH接続されます。
sshを終了するときは、
exit
vagrant(仮想環境)を終了するときは、
vagrant halt
##補足(Ubuntuの日本語化について)
//スーパーユーザで日本語環境を作成
sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
//起動時に日本語環境の設定で起動される
echo export LANG=ja_JP.UTF-8 > ~/.profile
//sourceコマンドで設定をいますぐに反映
source ~/.profile
//タイムゾーンを日本時間に設定
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
##参考
「N予備校 プログラミングコース」
https://www.nnn.ed.nico/
「「仮想環境」とは何か?メリットや仮想マシンについても解説」
https://biz.trans-suite.jp/12393
「Mac で Windows を使う6つの方法」
https://pc-karuma.net/how-to-run-windows-on-mac/
「【初歩の初歩】Vagrantのインストールと使い方を簡単解説」
https://eng-entrance.com/linux-vagrant-install
「Vagrantって流行ってるらしいけど何が便利なの?」
https://dev.classmethod.jp/server-side/virtual-box-vagrant/
「用語集|SSH」
https://www.idcf.jp/words/ssh.html