Qiita初投稿です!
先日,ハッカソンに参加して最優秀賞を頂いたので,それに関してQiitaデビュー戦としてなにか記事を書いてみようというマインドになった.
最優秀賞を目標にしていたので結果には非常に満足しているのだが,一旦気を引き締め直して,開発期間に取り組む中でこだわった事,参加して感じた事,アドバイスを深堀していこうと思う.
技術的な話は一切しません.かと言って根性論でもありません.普遍的な所を探っていきます.
Open Hack U
今回,私が参加したのは「Open Hack U」.
LINEヤフーが開催する,学校や学年の垣根を超えた学生ハッカソンイベントで,参加条件は「学生であること」だけ!
Open Hack Uの他にも,「個別開催 Hack U」という名の,Hack U教育機関とLINEヤフーが共同開催するHack Uもあるそう.近いうちにあなたの大学が会場となるかもしれないのでチェックしてみてはいかがでしょうか.
チーム編成
私は今までハッカソンなるものに参加した経験はなかったので,これが初めてのハッカソン.
研究室の同期5人とチームを組んで,1つの作品を作ろう!となったのが発表日の2か月前(9月).
ちなみに私たちの専門領域は,「コンピュータビジョン」,「機械学習」,「深層学習」,「仮想現実」といったところ.
このハッカソンで作り上げた作品にも,深層学習の知識とVRをふんだんに使った.
参加者の中で,6人編成のチームは私たちだけだった(次に多かったのが5人編成)が,私たちが最優秀賞を獲ることができたのは「6人編成を活かしまくった」からだと思っている.
私たちのチーム編成と役割はこの通り.
:ハッカソンの猛者(参加回数10回いくとかいかないとか),Unity芸人
,:ハッカソン経験アリ.深層学習コーディング担当.
,,(me):ハッカソン経験ナシ,Unityサポート担当
厳密にいえば,細かいタスクの割振りが異なるが,大まかにまとめるとこうなる.
早速書いたことと異なるのだが,私は(Unity)のサポート役というよりかは,タスクマネージャー兼コンテンツデザイナーとして動いた.
「コンテンツデザイナー」とは私の造語で,作品の一部のUIをデザインしたり,現地での発表の時に見せる資料の作成を担当した.
開発期間中にこだわった事
一言でいえば,見やすさに尽きると思う.
ハッカソンのような公共の場では,自分たちが自由に使える発表時間には限りがある.
そのうえ,3~5分と決して長いものでもない.
その短時間で聞き手の心をつかんで,一つでも多く情報を伝えるには見やすい資料は必須である.
きつい言葉でいえば「必須」というより「大前提」に近いだろう.
私が思う「見やすい資料」とは 「目のやり場に困らない資料」 だと日々思っている.
いま,あなたは概要すら知らない未知の発表会の聞き手であるとしよう.
何も知らないあまり,あなたは発表者の説明を聞くのと同時に,プレゼン資料など視覚からも情報を得ようとするだろう.
その時にプレゼン資料が煩雑なものだったらどうだろうか.
発表者は今どこを説明しているのか分からくなったり,話している言葉でさえ理解できなくなるかもしれない.
ハッカソンのような3~5分の短い発表でこんなことがあっては致命傷だ.
では,どうすればいいのか.
- 情報量を増やし過ぎない=細かいことは書かない
- ぱっと見での情報量が,聴衆の第一印象を決めることを意識する
- 色使いには慎重になる
この3点を抑えるだけでも,私は見やすい(目のやり場に困らない)資料になると思っている.(研究の進捗報告で作成する資料もこれはマストだと思っている)
それでも
- 「発表時間も有限だけど,開発期間も有限じゃん...」
- 「小規模チームだと発表資料に掛けられる時間も人も足りない...」
という意見もあるだろう.
そういった意見への根本的解決策を示すことはできないが,
(チームを大人数にするor計画的に開発を進めるしかない)
発表資料の見やすさは,作品の技術力の高さ以上に評価を左右するもの
であることは忘れてはいけない.
話を戻すと,
幸いにも,私たちのチームには発表資料作成に注力するメンバーを1人分確保できた(今回はそれが私だっただけの話)ので,資料作成に他の参加チームよりも時間を費やせたのが勝機だったと考えている.
参加して感じた事
- エンジニア界隈がよく言う,「開発期間の完徹」は意外と近いところに潜んでいる.
- 大がかりな作品であればあるほど,資料作成係として1人は確保するべき
- メンバーのタスクをお互いに共有できるタスク管理ページを作った方が良い(私はNotionで作った)
- 他チームとの技術的な差はあまりなく,差別化できる要素はデザイン性や将来性だったりする.
これから参加される方へのアドバイス(準備ver.)
- ハッカソンは実際に動くモノがあると評価されやすい.
- 展示会(他チームの作品に触れる時間)がある場合,テーブルや椅子に貼る用の広告のようなものを作っておくと,他チームと差別化できる.
(私たちはYoutubeのサムネのようなものを製作してテーブルに貼ったのがウケた) - 発表資料とは別に,製作中にこだわった技術的な要素などをまとめた補足資料を用意するといい.
- 発表スライドの1枚目はとことんこだわれ(静止画ではなくアニメーション付きのタイトルページとか)
おわりに
初めてハッカソンに参加した身なのに所々大口をたたいてしまった気がしますが,開発期間を含め,非常に濃密で楽しかったです.
まだハッカソンに出たことない方は,身近に経験者がいれば壁を恐れずに是非ついて行ってみてください.きっと楽しい思い出になるはずです.