はじめに
先日Tableauでデータソースを変更したら、せっかく設定したプロパティが初期化されてしまったのか指摘され修正しました。しかしうまくいかず他に原因があるのではと調べたことを記載します。
プロパティの設定方法、実は3通りあります
Tableauで項目の並び順や表示形式、書式を設定する方法は、大きく分けて3つあります:
- ワークブックのデータペインから「既定のプロパティ」を設定(Desktop限定)
- データソースのデータペインから「既定のプロパティ」を設定(これもDesktop限定)
- シェルフに配置した項目から「書式設定」や「並び替え」を設定(Desktop・Cloudどちらでも可能)
それぞれの特徴を比較
1. ワークブックの既定のプロパティ
- 使える環境: Desktop
- ファイル形式: twb/twbx
- いいところ: ワークブック全体の設定が一発でできる
- イマイチなところ: データソース変更したら設定が消えちゃう...
2. データソースの既定のプロパティ
- 使える環境: Desktop
- ファイル形式: tds/tdsx
- いいところ: 接続したワークブック全体に一括で設定できる
- イマイチなところ: データソースごとに設定が必要
3. シェルフからの設定
- 使える環境: Cloud・Desktop両方OK
- ファイル形式: twb/twbx
- いいところ: データソースを変更しても設定が残る!
- イマイチなところ: シートごとに設定が必要で、ちょっと面倒
既定のプロパティってそもそも何?
簡単に言うと、項目の並び順とか表示形式、書式をワークブック全体に一発で設定できる便利機能です。
ただし要注意なのが、ワークブックで設定した場合。データソースを変更すると設定が消えてしまう。
設定方法(Desktopだけ)
データペインで設定したい項目を右クリック→既定のプロパティ→設定内容を選択、という流れです。
じゃあ、どうすれば設定が消えないの?
データソースの既定のプロパティを使う
データソース側で設定しておけば、ワークブックの接続先が変わっても設定は引き継がれます。フローで出力を上書きしても大丈夫!ただし、項目名が一致してないとダメなのでそこは注意。
シェルフから設定する
こっちの方法なら、データソース変更しても設定は残ります。
ただ、シートごとに設定しないといけないので、シートが多いと面倒に。
結論:こう使うのがおすすめ!
重要ポイント: データソースを変更する可能性があるなら、ワークブックの既定のプロパティは使わない方がいいと思いました!別の方法(今回はデータソースの規定のプロパティで設定)
補足:会計年度の設定について
これがまた厄介な問題なんですが、
パブリッシュされたデータソースを使ってるワークブックで会計年度の設定をすると、
パブリッシュ後に設定が消えちゃうことがあります。
なんで消えるの?
結論、これは仕様みたいです。
データソース側の設定が優先されちゃうんですよね。
対処法は2つ!
1. 日付フィールドを複製する
- データペインで日付フィールドを右クリック
- 「複製...」を選んで
- 複製したフィールドで会計年度の開始月を設定
注意: ここ重要:チェック入れないと、データソースの設定が使われちゃいますよ。
2. データソースのローカルコピーを作る
- データソースのローカルコピーを作って
- それを元のデータソースと置き換えて
- 会計年度の設定をし直す
注意: これ使う場合は、設定後に再パブリッシュするの忘れずに!
まとめ
結局のところ、どの方法を使うかは状況次第になります。
データソースの変更があり得るなら、それを考慮した方法を選びましょう。
機能と運用提案を含めた説明をした後に、実はできませんとか最悪なので…。
もし他に解決策等ご存知の方は指摘いただければ嬉しいです!