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RDS 延長サポートの料金

Last updated at Posted at 2024-04-10

延長サポートとは

RDS にて使用するエンジンにおいて、定期的にバージョンが更新されていき、古いバージョンの標準サポートは使えなくなるため、バージョンアップを実施する必要があります。
ただ、企業等の要件によっては、古いバージョンを使い続けることが必要になることもあると思います。
そこで AWS は、延長サポート料金を追加で支払うことで、旧バージョンを使用できるようにしています。

Amazon RDS での MySQL のバージョン

MySQL メジャーバージョン RDS 標準サポート終了日 RDS 延長サポート開始 1 年目の価格設定日 RDS 延長サポート開始 3 年目の価格設定日  RDS 延長サポートの終了日 
MySQL 8.0 2026 年7月6日 2026 年 8 月 1 日 2028 年 8 月 1 日  2029 年 7 月 31 日 
MySQL 5.7 2024 年 2 月 29 日 2024 年 3 月 1 日 2026 年 3 月 1 日  2027 年 2 月 28 日 

上記記載の公式ドキュメントにて、RDS for MySQL において 5.7 の標準サポートが 2024 年 2 月 29 日に終了し、2024 年 3 月 1 日より延長サポートが開始していることが表示されています。

その他エンジンにおいてもバージョンの標準サポート終了日を確認しつつ RDS を使用することが必要のようですね。

延長サポート料金について

本題である延長サポート料金について触れていきます。

Amazon RDS for MySQL の料金

AWS 公式の料金ページにてリージョンごとの延長サポート料金が確認可能です。
利用している RDS の使用しているリージョンによって単価が異なるため、環境に合わせて確認してみてください。
なお、東京リージョンでは単価は以下となっていました。

ーー
※2014年4月10日時点
アジアパシフィック (東京)
1 年目と 2 年目の料金(vCPU 時間あたり):0.120 USD
3 年目の料金(vCPU 時間あたり):0.240 USD
ーー

延長サポート料金は (vCPU 時間あたり) となっています。
現在使用している RDS DB インスタンスのインスタンスタイプを調べると vCPU の値がわかりますので、まずはコンソール上にてインスタンスタイプを確認することが必要です。

インスタンスタイプが判明すると以下公式ドキュメントにて、 vCPU の値が参照可能です。
Amazon RDS インスタンスタイプ

それでは、延長サポート料金 (vCPU 時間あたり) の試算をしてみます。
ーー
<条件>
・東京リージョン
・単価は 1 年目と 2 年目の料金
・db.t2.medium を使用
・1ヶ月 = 31日

<計算>
0.120 USD(1 年目と 2 年目の料金単価)× 2 (db.t2.medium の vCPU) × 24 (時間) × 31 (1ヶ月)
= 178.56 USD
ーー

マルチAZでの利用の場合、両方のインスタンスへ延長サポート料金が発生するため、2台分の計算となりシングルAZで発生する料金の倍の金額が発生します。

まとめ

今回は、RDS の延長サポートについて触れてみました。
改めて試算してみて、安くない金額が発生しますね...
料金発生を回避するため、バージョンアップも検討してみてください。

Amazon RDS 延長サポートの使用

RDS 延長サポートに対するこの追加料金は、RDS 標準サポート終了日を過ぎたメジャーバージョンを実行しているデータベースを削除するか、標準サポートの対象となるエンジンバージョンにアップグレードするとすぐに終了します。

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