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MakerFaire台北2024を見てきた話

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国内のMaker系イベントにはあちこち行っているのですが、海外開催のMakerイベントにはまだ参加したことがなかったので2024年11/30~12/1に台北の南港(ナンガン)で開催されたMaker Faire 台北へ行くことにしました。

台湾自体には何度も訪れていましたが、南港の駅で降りたのは今回が初めてでした。台湾高鉄でよく行き先表示されているおなじみの駅名ですね。

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開催会場になっていた瓶蓋工廠台北製造所はかつてワイン用にコルク栓を作っていた工場の跡地を再利用した施設だそうです。

古い建物をそのまま活かして再活用するのは台湾らしいなぁと思います。当時の面影が残る建物見学も楽しみました。


置いてあった電話ボックスがなんだかエモかったです

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MakerFaire台北2024の出展全体の感想を先にまとめておきます。日本国内開催のMakerFaireと比べると、出展者の年齢層が若い、圧倒的に若いと思います。感覚的に半分以上学生だったんじゃないかなと思うくらい、若い印象でした。その学生の内訳も、中高生だけじゃなく小学生も出展参加していて、その若い熱量に圧倒されました。すごい。そして、かっこいい。
全体的な出展物内容は手芸や工作といったジャンルになるようなものが多く、日本国内開催でよく見られるような電子工作的なものは少なかった印象です。各ブース出展者それぞれ工夫が凝らされてオリジナリティに溢れていてとても面白かったです。教育関連の出展や各地の行政支援のブースも結構あったのが印象的でした。


以下、気になった出展ブースをいくつかピックアップ。


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学校でアーチェリーの練習のために製作した装置とのこと。実際に矢を飛ばすことなく的の当たり判定もして、その結果が画面表示されてました。左手で握る部分にセンサーみたいなものを取り付けてあったのですが、やはり外れやすいのか苦労してる感じがありました。とはいってもこれだけの装置を組み上げる技術力と情熱がすごいです。説明してくれた方はたぶん高校生くらいだったと思う。すごいなぁ。


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手作りの自動販売機の実演展示。ぱっと見だと夏休みの自由研究っぽい手作り感満載なんだけど、ギミックに電子工作が使われていて驚きます。
この自動販売機の操作方法。まず青いコイン型のトークンを前面右下にある読み取り部分へ押し当てます。次にテンキーに数字を打ち込むと、前面左側にある商品が置かれた部分の針金がくるくる回って、その巻かれた針金の中に置かれた商品が押し出され下に落ちます。なかなか凝った仕掛けですよね。
自分に一生懸命説明してくれた方はたぶん小学生の方だったんじゃないかな。すごくかっこいい。


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手作り感たっぷりの電動スマートボール。写真だと回ってるのが分かりにくいけど、右下の青いローラーがびゅんびゅんに高速回転していて、手でそっと置いたゴルフボールがすごい勢いで飛び出す仕掛けになっています。この大きさなのに回転スピードがものすごい速いくていいなぁと魅入っていたら、実際に遊ばせてもらえてさらに景品として缶バッジ(写真下部にある白い丸いの)をもらえました。


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このブースでは植物の種などのドライフラワー(?)を使ってのクラフトを展示していました。いくつかあった展示作品の中でもこの写真の台湾島の出来栄えが素敵でした。多くの種類のドライフラワーを組み合わせて上手く立体に彩られています。台湾で一番高い山の玉山の箇所は蓮台を斜めに傾けて表現していて、アイデアが上手いなぁと感心してしまいました。


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こちらのブースでは学校の先生と思しき方が錫を溶かしていて、型に流し込んで型どる工作の展示でした。固めたあとも金槌でトントン叩いていて、実際にやられていた見学者の方も楽しそうでした。トントン叩くのがなんだか楽しそうで、すこし心惹かれました。


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木片をリューターで細かく削って模様を付けていく出展ブース。制作済みの展示品は非常に精細で丁寧に掘られていて、かけた時間を思うとうっとりしてしまいます。見学の人も実際にリューターを手に掘られていて、これをきっかけに自分でも工作するきっかけになったりすると素敵だなと思いました。


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自作のNFC基板。台湾では交通系NFCカードとして悠遊カードやiPassなどがありますが、この基板は悠遊カードとiPassをスイッチで切り替えて使えるとのこと。台湾で入手できる悠遊カードにはカード形状以外の形状のものもあって楽しいのですが、こうやって自作できるならさらに楽しそうです。


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細めの塩ビ管とジョイントで繋いだスポンジ空気銃。とはいえ、銃床も作り込まれているので実際に構えると実に雰囲気がすごく出てます。パイプに繋がった手動ポンプで空気をしっかり送り込んだら、手元のレバーをひねってスポンジ弾を発射する仕組み。このブースはちびっこの心をガッツリわし掴みにしてました。塩ビ管みたいなとてもありふれた部材でも、アイデア次第ではMakerになれるという好例だと思います。


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みんな大好き水ロケット(水を入れたペットボトルを送り込んだ空気の圧力で飛ばすロケット)。広い中庭に設置された発射台には多くのちびっこたちが集まっていて、みんな思い思いに水ロケットを飛ばしてる光景は見てるだけでも楽しくなります。高く飛び上がるロケットも、ポテッと転がるロケットも、みーんないい♪


他にも書ききれないくらいいろんな展示があったのですが、出展者の方も見学の方もみんな楽しそうだったのがとても印象的でした。面白いアイデアのおじさんたちのブースももちろん大好きなんですが、おじさん濃度が低いMakerFaireは逆に新鮮でまた来たくなります。

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