内容
RDSの冗長化構成時に取る手順を以下にまとめる。
目次
RDSの冗長化構成手段
RDSの冗長化の手段には以下の2つがある。
- マルチAZ構成
- リードレプリカ
マルチAZ構成
RDSインスタンスを複数のAZに配置することで、どれか1つのAZに障害が発生してもシステムの利用を継続できる「高可用性」を実現するための手段。
データは同期的に複製される。
リードレプリカ
「データ読み取り専用」のRDSインスタンスを作成することで、「拡張性」を実現するための手段。
AWS公式によると「RDS リードレプリカは、マルチAZ配置を補完する」とあり、リードレプリカでも「高可用性」の実現は可能。
データは非同期的に複製される。
Auroraではない場合の設定
マルチAZ
マルチAZ構成にするかどうかは、RDS新規作成時の設定項目で設定ができる。
リードレプリカ
RDSインスタンス作成後、データベース > アクション > リードレプリカの作成 より作成。
Auroraの場合の設定
Auroraを利用する場合は、DBクラスターという単位で取り扱う。
また、プライマリーとなるDBインスタンスを作成後、最大15個の読み取り専用Auroraレプリカを作成することができる。
Auroraレプリカはリーダーインスタンスとも呼ばれる。
Auroraの場合マルチAZはあまり考えなくて良い
Auroraの耐久性、可用性は以下
- 耐久性
- プライマリーインスタンスのみでもデータを3つのAZにかけて6個のレプリケーション作成
- 可用性
- プライマリーインスタンスのみの場合は10分未満でサービスが回復
耐久性はプライマリーインスタンスのみでも高い水準。
可用性は10分未満となり、マルチAZ構成と比較すると時間がかかるが、オンプレで予備機を待機させているのと同じ状況と言える。
またRDS for MySQLのフェイルオーバー先はスタンバイ機(使用できない)が、Auroraの場合はレプリカ(使用できる)なので、トータル台数はAuroraのほうが少ないのでコスト効率が良い。
したがってAuroraの場合はレプリカ作成の手順を取る。
Auroraレプリカの作成
これでAroraレプリカの作成完了。