[Applibot Advent Calendar 2020] 3日目の記事になります。
前日は @yuucu さんの
これが無いと個人的に業務が辛いツール紹介(fzf, vim, tmux) ~ひきこもりターミナルライフ~ という記事でした!
1日目、2日目と、技術寄りな話が続いたので、3日目の今回は趣向を変えてエンジニアの自分が、プロダクト開発で普段心がけている事を書きたいと思います。
とはいえ、志半ばというところではあるので目指すべき思想の話ということで読んでいただけると幸いです。
#はじめに
多職種を含んだプロジェクトで開発をしている場合は、メンバーとの対話で意思決定を行い、仕組み化などをして課題を解決していく事になると思います。
そんな中で、コミュニケーションが取りづらくなってしまう人の状況を整理したいと思います。
今回は、他職種(エンジニア外)から、
- 話かけにくい状態とは?
- 実践している解決方法
を紹介したいと思います。
#怒ってそうに見えているかも?
納期という締め切りに向かい、無茶振り難題に立ち向かい、頭をかかえ、黙々と作業に集中している状態は日常風景だと思います。
本人はそこまで意識していないけど、他職種から見ると_阿修羅の形相で仕事しているように見られている可能性が高いです。_
また、聞かれた事に対し**「もう少し整理して聞きに来てもらっていいですか?」**と、言った側は単なる提案を返したつもりであっても、
言われた側ではキツく捉えてしまい、それ以降ちょっとした相談もしにくい状況になっている可能性もあります。
#プロジェクトの意思決定を遅らせている?
「聞きたい事があるけど、忙しそうだからもうちょっと様子見てからにしよう...」
「相談レベルから聞いてみたいけど、もう少しこっちで調べてから聞こう...」
エンジニア目線では、ありがたい場面も多々あると思いますが、
プロジェクト目線では、何かの意思決定を遅らせているかもしれません。
何かに困っている人がいれば**「そりゃ助けたい」あるいは「頼ってもらいたい」「言ってくれたらもちろん協力する」**
と、思っている人がおそらく大半だと思いますが、
「頼ってもらう」「言ってもらう」には**「話しかけてもらう事で初めて成立する」**事だったりするので、
話しかけられ力が弱いと仕事上で困っている人を救えない可能性が高いと言えそうです。
#話かけられる力を作る空気とは?
**「空気」**という_目に見えないプロパティ_は確実に存在していて、この空気が良い印象悪い印象を司っていると思います。
じゃあ、良い空気感はどうやって生み出すか?
ランチを設定する、酒を飲みに行く、タバコを一緒に吸いに行く、ゲームをする、銭湯にいく、etc...
いろいろあると思いますが、もう少しハードルを下げて自分が普段やっている日常でできる2つのことを提案したいと思います。
##その1 「雑談をする」
世の中の会話は要件を伝える会話**「意味のある会話」と、それ以外の「中身のないムダ話」**2種類に分類されると思います。
ムダ話をせず要件だけ伝える人はある意味実直な人かもしれませんが、その人の人となりを理解するまでは_「とっつきにくさ」_を感じると思います。
アイスブレイクという言葉があるように、機能開発オリエンなどの冒頭でアサインされたメンバー全員で適度に雑談を入れたり、オリエン後に少し雑談をしてみたりすると良いかと思います。
自分の場合はよく「洋服いじり」をします。全身黒ですね。とか、超絶おしゃれですね、とか、_数多あるTシャツのなかでなぜそれを選んだんですか?_とかはおすすめです。
##その2 「今、忙しいですか?の問いには "ヒマです" と答える」
わざとヒマそうにする必要はなくて、むしろ忙しそうにしていたとしてもよくて、
話かけてきた人に対して全力で受け入れるという姿勢が大事になってくるかと思います。
また、「ヒマです」という返しは、空気のほぐれもあるので暗黙的ウェルカムな状態を作れていると思います。
とはいえ、今はちょっと無理という場合は、
「いつもだいたいヒマなんですが、いまだけヒマじゃないです。○○が終わったら声かけます。」と言うようにしています。
#まとめ
**「話しかけられる事」**はコンテクストスイッチによるコストが発生して嫌だと思う人が多いと思います。
ことエンジニアに関しては、_話しかけるなオーラ全開の人_をよく見かけます。
自分も忙しい時、ハマった時、時間に追われた時、そのオーラはきっと出ていると思います。
ただ、プロジェクトとして複数人で開発をしている以上、メンバーが相談をしようとした時に躊躇してしまうのはむしろプロジェクト全体の進捗ではマイナスな場面もあるんじゃないか?は、頭の片隅においておくべきことだと思います。(自戒を込めつつ)
開発するプロダクトによっては、開発期間が長期間に及ぶものもあり、最後は人と人とのコミュニケーションがプロジェクトの空気をつくり、プロダクトの品質を良くすると自分は思います。
この記事の内容はエンジニアに限らず当てはまるもので、自身が普段専門としているスキルセットをアクティブスキルと捉えるならば、話しかけられ力は、常時発動しているパッシブスキルとしての側面が強いと思います。
プロジェクトメンバーがこのパッシブスキルを発動させることでプロジェクト全体の安全性や生産性を高めるのではないかと考えています。
ちなみに、
_「今って忙しいですよね?」_の問いに対して、
_「いや、全然ヒマですよ。」_の返しは、空気が和むのでぜひ使ってみてください。
以上、
「Applibot Advent Calendar 2020」 3日目の記事でした!
明日は @taroshun さんです!