最近オンライン授業に使われているサービスを、少し書き並べてみます。
- HTML5ブラウザを前提としたWebサービス
- WebブラウザベースのLMS (moodleとか)
- Web会議システム (zoom, WebExとか)
- G Suite, MS Office365 のWebブラウザベースのもの
- G Suite for Education Apps
- Google Classroom
- Hangouts Meet
- Youtube ?
- Microsoft Office365 Apps
- Word, Excel, Powerpoint
- Teams ほか
- (サービスに紐づいた様々な)アプリ
- zoom
- Cisco WebEx
- ほか
で、ご家庭でお持ちのハードウェアは何種類かに分かれ、このサービスが必ずしも満足に動作するとは限らないわけです。ちょっと分類してみます。
PC系 | PC(Windows) | PC(macOS) | PC(ChromeOS) | PC(Linux系) |
---|---|---|---|---|
代表的な機器 | ノートPCなど | MacBook など | Chromebook など | 自作PC, 仮想PCなど |
chrome ブラウザ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
firefox ブラウザ | 〇 | 〇 | × | 〇 |
その他ブラウザ | ◎edge, IE | ◎Safari | △ | 多様 |
G Suite 系アプリ | chrome依存 | chrome依存 | OS標準 | chrome依存 |
Office系アプリ(Word, Excel, PowerPoint) | 〇 | 〇 | △ | × |
Office系アプリ(三種以外) | 〇 | 〇 | △ | △ |
その他アプリ | 〇 | 〇 | △ | △ |
標準のWebブラウザに◎をつけてあります。ChromeOSの△の部分は、Google Play に対応していない、何らかの理由で対応出来ない場合は×になるという認識です。
ネイティブアプリの有無でサービスの利用感は大きく変わります。例えば、Chromebook で Webベースの Microsoft Teams を使うと、ビデオ会議などにうまく参加出来なかった経験があります。
また、Linux系のアプリ類はWin/Mac系とは文化が異なるので、必ずしも同じアプリが用意されているとは限りません。
スマホやタブレット等 | Android 系(Google Play対応) | Android 系(Google Play非対応) | iOS系 |
---|---|---|---|
代表的な機器 | 国内のスマホなど | kindle Fire, HUAWEIの最新機器など | iPhone, iPadなど |
chrome ブラウザ | ◎ | × | 〇 |
firefox ブラウザ | 〇 | × | 〇 |
その他ブラウザ | 多様 | ◎機器依存 | ◎Safari |
G Suite 系アプリ | 〇 | × | 〇 |
Office系アプリ(Word, Excel, PowerPoint) | 〇 | △ | 〇 |
Office系アプリ(三種以外) | 〇 | × | 〇 |
その他アプリ | 〇 | △ | 〇 |
スマホ・タブレット、で一緒くたにしてしまいがちなのですが、まずchromeブラウザか否か、というだけで前提がだいぶ変わります。chromeで起こらなかった現象がsafariで起こるなんてことはよくあります。スマホに導入すべきWebブラウザを指定したほうが良いと思いました。
また、Google Playに対応していない Android 系デバイス には注意が必要です。個人的に kindle fire 系とHUAWEI(AppGallaryのみ対応)系が今後ますます罠になりそうで怖いです。Webブラウザからしてね……違うんですよ……。せめて AppGallary に mozilla firefox が登場してくれればなあと思うところです。(Amazonアプリストアにあるfirefoxは限定的すぎるので見なかったことにしました。)
kindle fire は Amazon のサービス専用だと思います。あれはゲーム機のようなものです。
というわけで、「PCありますか」「スマホとかタブレットとかありますか」で雑に調査すると、後で思わぬ罠を踏みそうなので、個人的に整理したメモでした。
特に、Google Classroom や Microsoft Teams など、一つのサービスに完全に依存してしまうのは、管理は楽ですがハードウェアには制限がかかる、と思った方がいいかもしれません。サービスによっては留学生がアクセス出来ないものもあります。
多様性の担保はサポートの辛さとセットなのかもしれません。