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GNS3のインストール&Qemuイメージを動かす方法(M1/M2 Mac用)

Last updated at Posted at 2023-08-18

M1/M2搭載MacでGNS3をインストール && qemuイメージを動かすための設定

この記事では、M1/M2搭載MacでGNS3のインストールし、qemuイメージが起動できるよう設定手順を説明します。
本手順はQemuイメージがあることを前提に作成しておりますので、イメージの入手方法については各自で調べていただけますようお願いします。

  • その他前提
    Vmware fusionがインストールしてあること

こちらからダウンロードできます

1. 公式GitHubページからGNS3 VM(ARM用)とクライアントをダウンロード

  • GNS3の公式GitHubページをこちらのリンクで開きます。
    スクリーンショット 2023-08-17 11.33.02.png
  • ARMに対応した2.2.38バージョンのVMとクライアントをダウンロードします。
    スクリーンショット 2023-08-17 11.33.23.png

※ クライアントとVMは同じバージョンである必要があります。(バージョンが異なるとうまく動作しない可能性があります)

2. vmware fusionにVMをインポート

  • M1/M2 Mac用のvmware fusionを使用してダウンロードしたVMをインポートします。
    ダウンロードしたVMのZIPファイルを展開して、中身は下記であることを確認します。

スクリーンショット 2023-08-18 9.07.03.png
中身↓
スクリーンショット 2023-08-17 11.55.02.png

Vmware fusionを開き、新規VMを作成します

スクリーンショット 2023-08-18 8.40.47.png

『カスタム仮想マシンを作成』を選択

スクリーンショット 2023-08-17 11.59.50.png

Linuxの『Ubuntu 64 ビット ARM』を選択し、『続ける』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.00.19.png

『既存の仮想ディスクを使用』を選択して、『仮想ディスクを選択...』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.01.22.png

ダウンロードしたVMの『gns3vm-disk1.vmdk』を選択、『仮想ディスクの個別コピーを作成する』のままにして『選択』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.02.36.png

『続ける』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.03.47.png

『設定のカスタマイズ』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.04.04.png

VM名を指定して、『保存』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.04.49.png

VMを起動せずに『プロセッサとメモリ』の設定を開きます

スクリーンショット 2023-08-17 12.06.06.png

使用可能なプロセッサとメモリを設定して、『すべてを表示』で設定メニューに戻ります

スクリーンショット 2023-08-17 12.06.56.png

『ネットワークアダプタ』の設定を開きます

スクリーンショット 2023-08-17 12.06.06のコピー.png

『Macを共有』を選択して、『すべてを表示』で設定メニューに戻ります

スクリーンショット 2023-08-17 12.07.44.png

『ハードディスク(NVMe)』の設定を開きます

スクリーンショット 2023-08-17 12.06.06のコピー2.png

『既存のハードディスク』を開く

スクリーンショット 2023-08-17 12.08.54.png

ダウンロードしたVMの『gns3vm-disk2.vmdk』を選択、『仮想ディスクの個別コピーを作成する』のままにして『開く』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.09.52.png

『適用』をクリック

スクリーンショット 2023-08-17 12.10.06.png

VMを起動して、下記画面が表示されること確認します

スクリーンショット 2023-08-18 9.00.33.png

3. GNS3クライアントをインストール

  • ダウンロードしたクライアントをにインストールします。

スクリーンショット 2023-08-18 9.07.03のコピー.png

『Aplications』にドラグアンドドロップ

スクリーンショット 2023-08-18 9.32.37.png

GNS3を起動します
初めてGNS3を起動する際に下記が表示されますので、『No』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 9.52.51.png

下記も表示されたら、『No』をクリック(VMとクラアントのバージョンが異なるとうまく動作しない可能性があります)

スクリーンショット 2023-08-18 9.40.32.png

macOS 13 (Ventura)を使用している場合は、下記エラーが表示される可能性があるので、『OK』をクリック

Could not execute command "osascript -e 'do shell script "chown root:admin /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge && chmod 4750 /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge" with administrator privileges'": Command '['osascript', '-e', 'do shell script "chown root:admin /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge && chmod 4750 /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge" with administrator privileges']' returned non-zero exit status 1.

スクリーンショット 2023-08-18 9.55.34.png

Macの設定を開き、『プライバシーとセキュリティ』>『フルディスクアクセス』に進みます

スクリーンショット 2023-08-18 9.58.40.png

ターミナルを有効します

スクリーンショット 2023-08-18 10.00.06.png

ターミナルを開き、下記コマンドで必要なパーミッションを付与します

sudo osascript -e 'do shell script "chown root:admin /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge && chmod 4750 /Applications/GNS3.app/Contents/MacOS/ubridge"'

※コマンドを実行した後にターミナルを無効に戻してOKです

新規プロジェクトを作成する画面が表示されたら、『Cancel』をクリックします

スクリーンショット 2023-08-18 9.39.12.png

GNS3クライアントの設定を開きます

スクリーンショット 2023-08-18 9.41.29.png

Server>Main serverタブで下記のように設定し、『OK』をクリックします

Protocol: HTTP
Host: GNS3VMのIPアドレス(GNS3VMを起動した際の割り振られたIPアドレス)
Port: 80 TCP
Auth: ✔️
User: gns3
Password: gns3

スクリーンショット 2023-08-18 9.42.06.png

GNS3VMのIPアドレスは下記で確認できます

スクリーンショット 2023-08-18 9.00.33のコピー.png

GNS3VMが正常に認識されていることを確認します

スクリーンショット 2023-08-18 10.54.10.png

これでGNS3のインストールが完了になりますので、DynamipsやIOSイメージを動かすことができます。
Qemuイメージを動かすための設定はこれから説明します。

4. qemuイメージをインポート

  • qemuイメージをインポートして、起動させてみます

GNS3のの設定を開きます

スクリーンショット 2023-08-18 9.41.29.png

QEMU>Qemu VMsを選択し、『New』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 11.56.09.png

任意のVM名を指定し、『Next』をクリック
※Cisco N7K(NX-OS)のイメージを使用しているため『NX-OS』にしました

スクリーンショット 2023-08-18 12.00.57.png

使用想定RAMを指定し、『Next』をクリック ※N7Kのため、一旦3072MBにしました
各イメージの使用RAMの確認方法や調べ方、またはGNS3のアプライアンスのインストール方法について別記事で掲載しようと考えています。

スクリーンショット 2023-08-18 12.56.36.png

telnetのままにし『Next』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.01.55.png

『New Image』を選択し、『Browse...』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.02.35.png

対象のqcow2イメージを選択し、『Open』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.03.04.png

ロードが終了したら、『Finish』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.26.03.png

『OK』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.05.33.png

File>New blank projectをクリックし、新規プロジェクトを作成

スクリーンショット 2023-08-18 12.06.09.png

任意のプロジェクト名を指定し、『OK』をクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.06.38.png

作成したイメージをドラグアンドドロップ

スクリーンショット 2023-08-18 12.07.17.png

右クリック>Startをクリック

スクリーンショット 2023-08-18 12.07.31.png

すると下記のようなエラーが表示されます。
GNS3VMでKVMが有効になっているためです。

KVM acceleration cannot be used (/dev/kvm doesn't exist). It is possible to turn off KVM support in the gns3_server.conf by adding enable_kvm = false to the [Qemu] section.

スクリーンショット 2023-08-18 11.34.11.png

5. GNS3VMでKVMを無効化する

  • エラーの文言通りGNS3VMでKVMを無効化します。

GNS3VMを開き、Enterを押します

スクリーンショット 2023-08-18 9.00.33のコピー2.png

Shellを選択し、Enterを押します

スクリーンショット 2023-08-18 13.02.06.png

下記プロンプトが表示されます

スクリーンショット 2023-08-18 13.02.31.png

gns3_server.confを編集します

nano /home/gns3/.config/GNS3/2.2/gns3_server.conf

スクリーンショット 2023-08-18 13.04.02.png

下記を追加したら、Ctrl+Oで内容を保存し、Ctrl+Xで編集を終了します

[Qemu]
enable_kvm = false

スクリーンショット 2023-08-18 13.04.29.png

再度qemuイメージを起動してみます
エラーが表示されません

スクリーンショット 2023-08-18 12.07.31.png

右クリック>Consoleをクリックで接続します

スクリーンショット 2023-08-18 13.17.28.png

ブートしていることがわかります

スクリーンショット 2023-08-18 13.17.51.png

起動しました

スクリーンショット 2023-08-18 13.23.03.png

以上、本手順は終了となります。
アプライアンスのインストールや、各Qemuイメージの設定方法についてはまた別の記事で書こうと考えております。
こちらまで読みいただきありがとうございます。

役立つリンク

GNS3公式ホームページ
GNS3アプライアンスストア
GNS3公式GitHub
Vmware fusion

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